SUPER BEAVER「都会のラクダSP〜ラクダキャッスル〜」 1

SUPER BEAVERの「都会のラクダSP〜ラクダキャッスル〜」 @大阪城野外音楽堂のライブに行ってきました。

アンコール込み24曲。全身全霊、全力投球、そんな言葉がぴったりな熱いライブ。天気予報通りお昼には雨も止んで、夕暮れから夜になっていく空の色が美しくて野音はいいなぁと改めて思った。

わすれたくないな、と思う夜は何度も訪れるのだけれどあぁ、ちゃんと書いておかなくちゃ。今日思ったことわすれたくないなぁ、と思ったのでブログにちょこっと感想を。とても自己満足ですいつも通り。MCはニュアンス。

 

いつものSEが流れて登場。いつものメンバーで恒例の「1曲目何かな?」クイズをしていたのでみんなで何の曲から始まるかドキドキしながら待つと「それでは、まずはみんなの音を聞かせてください」

 

美しい日

おお~~~~~~とても良い始まり方!!!!好きなやつ!!!美しい日は手拍子から始まる曲なのだけれど、みんなの音がパシッとはまるととても心地よいので好き。「今日があなたにとってとびきり美しい日になりますように」という始まりのアンセムなんだよね。

「嬉しいと思えたら特別じゃない今日はもうきっと 美しい 美しい日なんだよなあ」

もうこの時点で、ビーバーの粋さと熱量にやられる。

歓びの明日に

聴きたかったの!嬉しい!「大阪で」みたいな感じで替え歌してくださった気がする。この曲のギターのリフが大好き!リーダーは全体を見回しながらうんうん、っ頷いていてその表情がとってもよかったなぁ~。

「一度も歩いたことのない道の先は闇。そりゃあ誰も行ったことないんだから当たり前だ」みたいなことを間奏のときに歌の節にのせてはって、あぁ、そのときに伝えたいことをありのままの言葉で伝えようとしてくださっているんだな、とグッと来た。闇を否定せず光で照らしてくれるのがビーバーの好きなところ。誰のことも否定しないでしょう?

 

このあたりで空の方向かって「晴れたねぇ?」って渋谷さんが言ってたのがめちゃくちゃ好きでした…。言い方ぁぁぁ!(つたわれ!)

 

うるさい

2016年私的テーマソングでした。個人的な思い入れが強すぎて握ったこぶしに力が入る。

「ご機嫌うかがうためのプレゼント交換など意味ないでしょう」

っていうフレーズに「あぁやなぎさんはなんでこんなに気持ちがわかってくれるのだろう」とほぼ毎日聴いていた。「あなたの味方なんだよ」どれほど力強い言葉だろう。みんなで大声で歌って拳突き上げて今日もやっぱり自分らしくまっすぐ生きたいって思った。

 

渋「はじめましての方も。何度も見に来てくれている人も。…名前を知らない人はさすがにいないよね。SUPER BEAVERです!晴れたね!!実はここ一週間、天気予報とにらめっこしていました。

インタビューとかで、晴れるといいですねって絶対言われるんだけれどそのたびに”いや、雨は雨で良いんで…”みたいなこと言ってしまっていてね…”え、もしかしてあたしのせい!?!?(おちょけ声)”って思っていたのだけれど…いやぁ、晴れてよかったーーー!(笑)」

 

らしさ

何度も何度も救われた大好きな曲~(泣)「らしさ、という曲。」渋谷さんの曲説の声と言い方が好き。この曲に対する思い入れが強すぎて、エントリを別に用意した方がいいかなと思う。溢れ出す熱い思い。

らしさ、を口ずさみながら聴いていたら渋谷さんはひとりひとりと目を合わせながら時には指をさしながら「この歌詞はあなたのことをうたっているのだよ」「誰でもいいんじゃないよ、あなたのことだよ」と言ってくれるようなそんな歌い方をしてくれていることに気付いて、あぁ、この人の歌声が心にずしりと染み込んでくるのはこの「伝え方」にも関係あるのだなぁ、と思った。そのあたりにいた人全員思ったとおもうけれど渋谷さんと目あいましたよね??(黙るよ)

「理解されずとも宝物は 今でも宝物のはずでしょう?」

1番から語られる”宝物””守りたいもの” その”大切”を守ってくれるようなお守りみたいな歌なんだよなぁ。

 

「1回ジャンプしてみましょう」ってみんなでジャンプ!「いいねぇ~!次の曲はそういう曲です。とべる?」

ルール

ライブバージョンのルールをずっと聴いていたので念願かなって嬉しかった~~!みんなでジャンプしている光景が綺麗だったなぁ。

ルールの「二人」の描写がとても好き。ライブではその場面が際立っていたなぁ。渋谷さんの歌い方優しい~!藤原さんのドラムが好きな曲!

「こんなもんだ こんなもんだ」 って言葉に悲観は込めてない だから過去と今日を土産に持って 明けそうな夜に二人でいたいな  新しい朝を二人でみたいな

 過去と今日を土産に持って明日を一緒に迎える。そういう関係って素敵だなぁ。過去を捨てたり、なかったことにしたりするのではなく丸ごとそのまま、みたいな。ギターリフが全体的に好き。Bメロ前の決めのリフが良い。

 

言えって

「言いたいことがあるなら、言えってそんな歌。今日何を考えて、何を思って、何を持ってきた?黙っていてもわかんないんだよ。あなたの言葉で、あなたの声で、聞かせて」

って言ってから曲が始まった…。歌うと思わなかった…。一方通行ではなく一対一で対峙して向き合ってエネルギーの交換をしようとする熱量が、言葉だけではなくて声のまっすぐさや演奏の力の入り方から伝わってくる。「言えって」って大声で歌うのとても気持ち良かった。言うかどうか迷うくらいなら言え。当たり前なんかじゃないから今伝えろ、ってそんな歌だったんだなぁと改めて。

何回 何十回 何百回繰り返す当たり前がずっと当たり前であるように

っていいなぁ。

 

この前半ゾーンでやなぎさんがずっと下向いて真剣にスネア叩いてる藤原さんの顔をじぃっと覗き込んでちょっかいかけていた。一回目は全く気付かれず、あぁ~みたいな感じで去っていったのにそのあと気づくまでずっとみていてやる!!!!みたいな感じでずっと覗き込んでいるやなぎさんに気付いた藤原さんが「ハッ!!!なに!?」みたいな顔になっていたの可愛らしかったし、やなぎさんが爆笑していたのとても愛おしかった~~渋谷さんのこともめちゃくちゃ笑かしていて(しかも笑ってしまって一瞬歌えなくなる)やなぎさんはお茶目認定である。

 

赤を塗って

「もうすぐ30.29歳のライブは見納めかもしれないよ、ちゃんとこの姿を目に焼き付けておけ」 みたいなことを言っていたような気がする。

色気の話もしていたなぁ~~

渋「30歳になったら急に色気が出てくるかもしれねぇじゃん!見とけよ!」柳「あ~~ハードルあがっちゃったねぇ」渋「もう大阪でライブしないかもな!(笑)ちょっとまだ早いか。今何時?」

「4時~」「4時15分~」渋「だいぶ違うな!(笑)」「4時14分!」

渋「それが一番正しそうだな…!(笑)まだ夕暮れ時じゃないけれど…口元に、赤を塗って」

お客さんに対するレスポンスが早くて面白かった。ラジオを聴いていても思うけれど、ぽんぽん言葉が出てきはる。

そしてきた~~~~赤を塗って~~~~~!大好き。やなぎさんが「ぶーやんに女性目線の唄をうたってほしかったんだよね」といつか言っていたけれど本当に頭が上がらない。まず、声の艶っぽさ。色気が半端ない。そして歌詞は「あぁ~わかる」が詰まっている。

会いたいなんて言えないからこっちが消えてしまおうと思うけど  「会いたい」なんて気まぐれで 村人Aは主人公になる

どうやったらこんなフレーズが思いつくの…?誰のことを想って聴いている?って聞いてくれる声色が優しかったなぁ。赤を塗ってのときやなぎさん、いつも渋谷さんにめちゃくちゃ近づいていくよね?(笑)

 

ひなた

「どうせ」の部分がコーラスになっていて「どうせ」という否定的な響きを払拭させる力強さが好き。歌詞カードとにらめっこして聴きたい。

 

「きっと誰しもが考えたことがあるような、思ったことがあるような。そんな感情。」「久しぶりに歌います。センチメンタルという曲を」

センチメンタル

なんとなく「まっしろがくる?!」と思ったのだけれど、(まっしろ大好きマン)センチメンタルだった。夕暮れ時にぴったりだなぁ、と思った。少し暗くなってきた空の色に似合う歌。少しほろ苦いあの日をふと思い出す。思い出をふと思い出すのはどうして夕方なのかな?なんて思いながら。

ビーバーは夜が似合うなぁと勝手に思っていたけれど野外の気持ち良い風が吹き込んでくる中お酒を飲みながらのんびり聴くのもまた至極。

「野外でしかできないこと」「ここで歌いたい歌」彼らの意思表示が伝わってくるセットリスト。誰にも媚びない「伝えたいこと」をきちんと選びきってくれるところ。好きなんだよなぁ、そういうところ。

あんまり意識して聴いていなかったけれど、紛れもなくラブソングなんだなぁ。「お気に入り」と「大切」は違うという捉え方は”まっしろ”に繋がるような気がして。更に好きになった。ビーバーの曲はやなぎさんが全部作詞しているからこそ、その変遷やつながり、昔の主人公が成長して大人になっている可能性があるのかとぼんやり。アンサーソングっていうのかな?そういうのが多い気がするの。いやあ、アルバム聴きこむの楽しくなっちゃうね。(笑)

いわゆる今の「君」との今もね 間違いなく楽しいひと時

なのに喉に突き刺さる骨のように 実は常に気にかかっている

過去の「君」が風邪でもひいていないか気になる

笑っちゃうよな、いや笑えないよな

 想像をしながら自分にあてはめて、笑っちゃうよなあ、いや笑えないよなっておんなじ状況に。(笑)

このあたりで椅子が出てくる。アコースティックコーナー!(歓喜

「野外でしかできないこと、指定席でしかできないことをやりたいなぁと思いました。…さあみんなも座りましょうか。アコースティックバージョンでお送りします。」

日比谷と城野音のためにアコベを買ったというリーダー。気合い入れて叩きますよ!っていう藤原さん。

「で、お前はなにをやったんだ?」

なぜか責められているやなぎさん(笑)

「俺が何もやってないみたいな言い方しないでよ~しかもさ!?日比谷の時から思ってたけど、ここ(やなぎさんと渋谷さんの空間)だけ広くない?距離感あるよね…誰か立っててもらおうかな…」しょぼんとしている。愛おしい。いじられている(笑)

 

大阪には12年前くらいからライブに来るようになったそうで、802のヘビロテになったこともあって2016年は802関連のイベントにもたくさん出演していたし、関西でのライブの本数が多かったらしい。大阪に住んだ方が行程的にはラクだったよね、確実にって。嬉しいことよねぇ。

藤原さんが渋谷さんに家借りてよ~!ってねだっていて、ヤダよ。って塩対応されていたの面白かった。楽屋でも塩対応らしい。「バンドメンバーだとしても一応の線引きがあんだよ」だそうです。(笑)

 

そんな大阪。LIVE SQUARE 2nd LINEというライブハウスでよくライブをしていたそう。ライブハウスの大きさからすれば250人くらいのキャパ。そこを埋められたらどんどん大きいライブハウスで演奏をできるようになっていくのだけれど、(次はakaso、ビックキャットみたいな感じで)なかなか2ndLINEから抜け出せなかったよねぇと笑う4人。

お金ないから2ndLINEのまえのお弁当屋さんでのり弁買ってさ。(安いから)

それなりに、苦しいこともつらいことも悔しいことも経験してきた。と笑う4人の姿が眩しくて、そうだったこの人たちは今までコツコツと積み重ねてきた人たちだったと改めて思い直したのでした。だから格好いいんだよなぁ。口だけじゃないから。

「そんな縁もゆかりもなかった大阪。来るたびにこうやって待ってくれている人が増えていって。こんなに大きい場所で…野音だよ~?考えらんないね。良い景色見せてもらってます。ありがとう。いつしか、ただいまって戻ってこれる場所になっています。だからこそ、大阪でどうしても歌いたかった曲を歌います。」

home

あぁぁぁぁぁぁぁhome…。大阪をただいまと帰ってこられる場所だと言ってくれる嬉しさと曲の持つあたたかさに感激。アコースティックだからこそいつも以上に歌詞が心にストンと落ちる。

いつしかその土地に行けば待ってくれている人がいること、歌を聴いてくれるあなたがいること、それをしあわせだと歌ってくれることが何よりうれしかった。「おかえり~!」だよね、そして「また帰ってきてね。いってらっしゃい」が言えるのもまたうれしい。この歌を大阪で歌いたい、と思ってくれたこと。そこに大きな意味があってこの場所でhomeを聴けたことは宝物だなぁと思った。とてつもない大きな愛が詰まっている曲。また何年か後に大阪で聴けたらいいな。そういうファンでいたいな、と。

 

「なんでも輝いて見えた10代。許せるところは許して、譲れるものは譲って、折り合いをつけられるようになった20代。今はどうだろう、少し柔軟になってきた。そんな気がするなぁ。30代、どんな景色が見えるかな。

いつの間にか会わなくなった友達 いつのまにか飲めるようになったビール。アコースティックでやるのは初めてです」

そして生活

だいすきな生活……。ぐうの音も出ないノックアウト一撃必殺。空に溶けていくみたいなやわらかい声。心地よすぎて心がぎゅっとなった。音楽を好きでよかったな、と思うくらい。このために今日この場所に歩いてきたんだと思うくらい。良かった。儚い、でも切ない、でもない。この気持ちをどうやって形容したらいいのか、悩むけれど見つからなくて。

悩みもがき苦しみ、光を見つけて手を伸ばそうとして。嬉しくなって、悲しくなって。そうやって一喜一憂しながら自分の生活を全うしたいとこの曲を聴くといつも思う。自分の生きてきた道を振り返ったとき笑えるようにしたいな、と。ばかみたいと笑いながらも泣けるような。そんな愛おしさが詰まっている気がする。変わっていく自分を否定しない。

リーダーと藤原さんが、ガラリと景色が変わる2番まで息をひそめて緊張感を漂わせていたのがとても可愛らしかった。真面目。

自分自身が気付いた瞬間音数が増えて、また広がって。自分の人生がもっともっと広がっていく感じの構成が好き。また聴きたい。

ライブに行くと新しい解釈や、感じ方ができて面白いなーと改めて。

 

前半戦終了、ここでいったんおしまい。2に続く。

ならば愛をこめて 手紙をしたためよう

 

もともと「しゃべりたがり屋」といえばいいのか、ライブに行けば感想を誰かに言いたくてブログを書いたりツイッターに呟いたり。はたまたカフェでお茶をしながら仲間と感想を言い合ったりと、「誰かに伝える」ことが好きなのに、私は「本人に」その感想をあまり伝えていないのでは、とふと思った。

コブクロのライブでは必ず”アンケート”が座席に置いてあり、「感想を自由に書いてください。僕たちも楽しみにしています!」と彼らからライブ中に発信があり、公演が終わるとホールの外に設置してある机で各々がその日の公演の思いや、曲に対する感想などを自由にしたためるという恒例行事が行われる。ボールペンを持参して、興奮しながらその日の想いを(その日までの募る思い、の場合もあるけれど)ひたすら綴る。もしかしたら、この声が届くのかもしれないと思いながら。(コブクロのふたりはアンケートに書いてあったことをよくMCで話してくれる。昔はアンケートで反応の良かった曲をCD化するときの参考にしていたそうだ)

 

しかし、アンケートがないバンドはどうだろう?コブクロにもライブの感想は書くけれどそういえば曲の感想を伝えたことはあるかな?あの番組のあのアクトがよかった、そんな話したことないな。ラジオにメールを送ることがあっても、ツイッターでたまにリプライを送ることがあっても、それは「本音」じゃない気がするときだってある。そうか、わたしは向き合って「伝えよう」としてきたつもりだったけれど、その声がちゃんと届く形では伝えていなかったのかも…?とふと思ったわけである。

エゴサーチというものが当たり前になって、熱心にファンの動向や感想を求めてくれる音楽家の方々にはこの感想は届いているかもしれないけれど、その力に頼っていてはいけないのでは?と思い始めたのである。

「こんなにもこの作品のことを好きな奴がここにいるよ」

「このバンドを好きな奴がここにいるよ」

エゴだと言われても構わないから、ちゃんと伝えたいな、と思ったのだ。…とんだ勘違い野郎であるが、それは許してもらうことにして。(笑)

そして、このブログにたどり着いた。

 

「ファンレターっていう方法があるね!!!!!!」(遅い)

 

sumikaのライブに行くにあたって生まれて初めてファンレターを書いた。とても恥ずかしかったのだけれど、彼らが「読んでいる」「力になっている」と言ってくれたことがとてもうれしくて(Twitterによく写真が載っているよね)それからは頻繁にさまざまな音楽家の人たちに、ことあるごとに手紙を書くようになった。

 

同じころ「こどもたちの様子」を書いたお便りを読んだ保護者の方から「こうやって子どもたちの成長を記録として残していただけるのはとてもうれしい。読み返すとうれしくなるし、幸せな気持ちになる」と言ってもらえた。そうか、残るんだ。と。

3年前に卒園した園児の保護者の方にも「あのお便りは宝物」だと言ってもらえた。それは保護者の方とのやり取りや、その時の状況。何気ないエピソードで溢れたものでその人にとってはその「何気ない日常」をつづったものが宝物になるのだ、とわたしは少し恥ずかしくてでも誇らしかった。あぁ、残してもらえるんだ、と。心の隅っこにでも置いてもらえるのだ、と。

 

Twitterやメール、電話というのはとても便利で、思い立てば30秒で今の自分の気持ちを相手に伝えることが出来る。しかしいつかは消えてしまう媒体ではあることも確かで、ゴシック体に整えられた文字からは伝わらないそのときの感情を「手触り」として「形に残る」もので伝えたいという気持ちも強くなってきた。だから私は「書く」んだなぁ、と思った。

だんだん論点がずれてきたけれど、とにかくどんな形にしろ相手には「伝える」ことって大切だな、と思っています。(まとめ方が雑)

相手に「言葉にしなくても伝わるでしょ?」も素敵なのかもしれないけれど、わたしはこれからも「もういいよ」って言われそうなくらい自分が想ったことや、すきだなと思ったことを伝えようと思う。これは、好きなバンドの人や俳優さんだけではないね。お友達にだって家族にだって。

その言葉が、すこしでも相手にとって「うれしい」や「よかった」のきっかけになったり「がんばろう」や「やるぞ」のきっかけになったらしあわせだし。おこがましくもそんなことを思うのです。

 

「感想を聞かせてね」「その言葉が力になっています」

本当かどうかなんてどっちでもいい。私が伝えたいから伝えるの!「ここにこんなにこの作品を、このバンドを好きなやつがいるぞーー!だいすきだよーーー!」と伝えたい。重たいかもしれないけれど、「届いているよ!」と高らかにあげたい。ちゃーんと、届いているから。たくさん勇気をもらっているから。背中を押してもらっているから。大切なときにいつもそばにいてくれるから。人生を彩ってくれているから。

 

だいすきなひとにだいすきだとちゃんと伝えなきゃ後悔するぞ!!!!!と思うので、私は今日も感謝の想いと愛をこめて、お手紙に気持ちを綴る。そんなことを桜の季節が終わってしまった今頃書いてみる。

志村さんの、この歌詞がとっても好きなんだよなぁ。

 

2017年フジファブリックはじめました、の話。

タイムレスワールドツアーについて一言も言及することなく、2017年を迎えてしまった・・・!Twitterや自分のメモにひたすら書いて満足していたのだけれど、もうすこしちゃんと書き残しておきたかったなぁと。奇跡ツアーの時にもおんなじことを思ったのに、人間は何度も同じ過ちを繰り返すんですね・・・(悲しくなってきた)

2016年はいろいろありましたね~。4月にはsumikaに出会い新幹線に乗りまくりひたすら貪欲に音楽に食らいついていったり(この表現が正しいか正しくないかはわからないけれど、あの頃のわたしはひたすらに貪欲だった)いろんなフェスに行ったり(関東のフェスも、地元のフェスも、ちっちゃいサーキットも、誰かの企画も行った。いろんなバンドに出会った)憧れのロッキンオンジャパンに行った。コブクロのツアーもめっちゃ行った。仕事を辞める決意をした。(だいぶ前からだったけど、切り出したのは一歩前進)

 

仕事を辞めることにしたことは自分の中でかなり大きい出来事だったなぁ。じぶんがじぶんでいられなくなりそうで、怖い。とおもったのは初めてだったから。純粋に教育に携わりたい、子どもの成長を見守りたい、そう思って飛び込んだのに実際にじぶんがやっていることは一体なんなのだろうと目を背けたくなる日が日に日に増えて。それを環境のせいだ、とだれかのせいにしている自分がいちばん嫌いだった。やめたから、それが改善されるのかどうかはわからないけれど、まぁ、やってみよう。ってかんじかな。はい、そんな感じです。(笑)

 

前置きが長くなった。ツイッターでは2017年フジファブリックはじめました、と書いたのだけれど本当に予期せぬ事態過ぎて自分に引いている。始まってしまった。新規開拓。まさにわたしはど新規というジャンルのベテラン。(このフットワークの軽さをほかのことに使えよ、自分。)

別にこんなことわざわざブログに書く事じゃないんだけれどせっかくなので書いておこうかと思って。読み返した時に「じぶんきもちわるいいいいいいい」ってなるのは百も承知なんだけどね✩

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誰かを好きになった瞬間のことなんて、はっきり覚えてないじゃないですか。もはや気づいたら好きになっていた、みたいな。自分が「好きになろう」って意識的に努力してできるものじゃなくて「あ、好き。え、これってもしかして恋・・・?」みたいな。そういう感覚なんだよね。いまも。

ふわふわしていてるんるんしていてどきどきしている。

コブクロに出会った時のあの衝動とすこし似ているのだけれど、あのときもこんなふうにふわふわしていたのだと思う。ふわふわしながらも、あなたのことがもっと知りたいとはやる気持ちを抑えて慎重に情報を貪欲に探し集める感じ(我ながらやっぱり気持ち悪い)

Girl!Girl!Girl!は私の曲か?と思うくらいあぁいう世界観の中で生きています。目に映るものがぜんぶ煌めいています(※年がら年中痛い人)

「単調だった生活が平凡だった休日が一変 乞うご期待なSunday night」ってこの一節でノックダウンであります・・・私の歌かな?

 

すき、が大きくなるとどんどんたいせつにしたいものが増えてきてたまらなくなる。
愛おしくて抱きしめたくて仕方なくなって、どうしようもなくなる。
嫉妬したり、怒ってみたり、悲しくなったり、切なくなったり、くるくる変わっていく感情の持って行き方がわからなくなる。

でもそれが面白いなぁと思う。一喜一憂しながらいろんなことを受け止めていくこの行為がめちゃくちゃ好きで。そのたびに「あー、この時に出会っていればなぁ」なんて思うことはめちゃくちゃ多い。でもわたしが出会うタイミングは今だったんだって思い込むしかないのである。思い込みって大事。

 

RADIOCRAZYで数年ぶりにフジファブリックのライブを見た。前に見たのはいつだっただろう?2011年かな?ECHOのことはよく覚えている。わたしはこの曲を聴くとレディクレのあの大きいステージの上で総くんが歌っている姿を思い出す。それ以外は何にも覚えていないのに。何にも知らない私にもECHOがどれほどの気持ちが詰まった歌なのかがわかるくらいだった。その印象しかないっていうのは逆にすごいことなのかもしれないね。喉がちぎれそうな、でも控えめにステージの真ん中ではなくすこしずれた場所で歌う姿が印象的だった。

5年ぶりに見たライブでは、その総くんがあまりにも眩しくてびっくりしてしまった(別にけなしているわけではないよ!)いつの間にこんなに歌がうまくなっていたの・・・。「歌が上手い」っていうのは単純に音程が取れている、とか声量がある、とかそういう類のものではなく「表現力」の話。めっちゃくちゃ表現力が増してる・・・!って気持ちがウズウズした。あぁ、5年でここまできちゃうんだ。その瞬間3人の「覚悟」が見えた。

LIFEの初回盤だけなぜか持っていて(タワレコでめっちゃいいやん!ってなって買った)それ以外はまったく新譜を聴いてこなかったことをひたすら後悔していたら、めちゃくちゃ聞き覚えのある曲が聞こえてきて狼狽えてわたしは倒れそうになった。「ハートの鐘がひとつ鳴れば」あぁ、これは大好きな曲じゃないか・・・。ひさしぶりに会った初恋の相手が更に格好良くなっていてドキドキするような感覚でした。(笑)

時々遠いところを見るように、歌詞を噛み締めながらひとつひとつをはっきりと届けようとする声が、もうフロントマンだった。格好良かったなぁ。ステージに立ち続ける人のあの格好いい横顔がやっぱり好きだ。そして、なによりめっちゃたのしそうでいいなぁって思った!

銀河はめっちゃくちゃテンション上がったしSUPER!!で金澤さんがギター弾いてドヤ顔してたのにびっくりして「え!!!!!」って言っちゃうし加藤さんはいつも帽子かぶってるし(関係ない)いやぁ、いいライブだったなぁ。そして、とても、好きなライブだったなぁ~。

 

あー、これは間違いなく「この5年間を後悔するくらいなら今からこっち側に来てね」って言われてるなぁ~と思い、帰り道にチケットを注文し次の日にCDを買いに行ったっていう話です。前置きが長い。

STARでハートがきらきらしたあと、GreenBirdで打ちのめされた。どこまで連れて行ってくれるんだろう、ってわくわくした。ずるいよ~。

 

映像を見れば見るほど、好きになるし音源を聴けば聴くほど好きになります。あぁ~、また見つけてしまった。だいすきなひと。ちょこちょこ見たもの、聞いたものもまとめていけたらいいなぁ~。TIMELESSWORLDもDVDが出るまでには必ずブログ書きたい。

2000文字もどうでもいいことを書いてしまった。(笑)

 

 

 

2017年わくわく始め

 

今週のお題「2017年にやりたいこと」

#やりたいこと100

 

毎年見かけていたけれどようやく取り組もうとする年がやってきた…!100個書き出してみたらただただ欲求不満な人みたいになってしまった。(笑)「○○に行きたい!」が総括して多い気がして、根っからの遠征厨なのかな、と思いました。宮古島に行きたいって数年前からずっと言ってる…!

 

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今年もマスキングテープを100枚貼ってひたすら貪欲に!貼り方が乱雑なのは今に始まったことではないので致し方ないとして、とにかくこのページを頻繁に開いて「いまのじぶんはなにがしたいかな」をちゃんと見比べられるようにしたいなぁと思ってカラフルにしたよ。欲望をそのままに!書きました。たのしかった。できるかどうかは別として、今年中に出来るかどうかも別として。

 

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 「整骨院に行く」が案外シュールだけれど、行ってみたいんだよなぁ~

私の2017年やりたいこと、は野望のようなものはまるでないし仕事における「絶対これをやりとげてやるぜ」みたいな上昇志向はまるでない、THE欲望の塊✩っていう感じなのだけれど、まぁ、それくらいがちょうどいいかな。肩肘張らずにのんびりいこう~も2017年の目標の一つだったりします。もう、頑張るのに疲れた(何があったかは聞かないで)

 

いくつか、ピックアップしてみる。

〇いろんな人のライブに行く

コブクロ、sumikaは何があってもワンマンは行くんだけれどそれ以外のいろんな人のライブに行きたいなぁと思って。ジャンル問わず、場所問わず、プロアマ問わず、なんかバイトの募集みたいになってきた。

フェスでちょっとでもいいなぁ~と思ったらまずは音源をまるごと聴く、っていうのを2016年はやっていたのだけれど、いいなぁ~と思ったらワンマンに行く、ていうのを2017年は遂行しようかと。

フレデリック、マイヘア、フジファブリックは今のところ確定です。ここからいくつ増えるかな?もちろん、大好きな他のバンドのワンマンもたくさんいきたい◎ あたらしい、もずっとすき、もたいせつにしたい。

 〇料理をする習慣

これね、私本当に自炊しないんです。(笑)とにかくお母さんの料理が好きでそれが食べたいから作らない。(言い訳)自分がつくったご飯の味付けの下手さで食材をダメにするなと思って自炊はずっと避けてきたんだけれど、明日お母さんのごはんが食べられなくなったらどうしよう、って考えるようになってきて。今のうちにお母さんの味付け、調理方法(ほとんど適当って返されるけど!)ちゃんと隣で一緒にお料理しながら会得したいなぁって思って。「家の味を受け継ぐ」っていうとめちゃくちゃ一大事感が出ちゃうけれど、まぁ、そういうことです。とりあえず煮付け系かな~~。お母さんのシャキシャキレンコンまねしたい。

〇誰かに勧められたものはなんでも試してみる。

本でも音楽でも化粧品でもご飯でもなんでも。だいすきなだれかに勧められたものにも貪欲に食らいついていこうかなと(言い方)食わず嫌いをやめたいです。

〇CD・DVDを聴いたり見たりした感想を書き留める。

年始からちょこちょこtwitterには書いているんですけど、レビューではなくあくまでじぶんの「感じたこと」をそのまま書くだけっていうやつです。

レビューってなると固くなるし、緊張するのであくまで主観的な感想ですってやつがいいなぁ、と思って。全力でステマする時もあればじぶんの中にとどめておくモノもあるみたいな感じでじんわりとあっためていこうかなぁ。「だいすき」を共有するのも「だいすき」を話し合うのもすきなので、がっつり分析したり解析したり討論したりするのもやめたくないんだけれど、何も気にせず「あー、このAメロが好きだー」って永遠と書いてるのも悪くないかな。

あ、でも誰かのこっそり書いたノートの落書きは覗いてみたい。誰か見せあいっこしてくれ。

〇猫背を辞めたい。

姿勢を正すのが目標です。

キルフェボンのタルトが食べたい。

並ぶのは嫌だけれど、どうしても食べてみたい。いちごのやつがいいなぁ。

〇「面倒くさい」と言わない

これ口癖になりつつあるのでやめたくて入れました。面倒だなぁ~と思ったときに面倒だなぁと口に出さずにただ淡々とこなす人になりたい~。とりあえず面倒くさいなぁ~と思うまでタスクをほったらかしにしたり後回しにしたりせずちゃちゃ、っとできるように心がけ。

〇お花・ギター・お茶どれかを習う。

いまのところギターが一番興味ある。お茶は昔やってたから思い出す程度にやりたいし、お花も季節ごとに1回のスパンで通いたい。ギターは独学では限界を感じています・・・コードチェンジがどうしてもうまくいかないんだ。ライブハウスで思う存分ギターを掻き鳴らしたい。

〇同じ趣味の人が集まることができる場を作る

「誘われる」側ではなく「誘う」側になりたい2017年。

〇神戸をもっと知る

〇神戸の美味しいお店を知る

〇神戸のライブハウスに行く

さえやなおえちゃんやこあちゃんを見ていたら思う。というか全国各地の友達を見ていたら思う。「自分はまったく地元に詳しくない」と。

「どこかおすすめのカフェ知ってる?」「あのライブハウス行ったことある?」にgooglemapもぐるなびもなしでぺらぺら語れる人になりたい。大好きなんですよ、神戸。でも、何にも知らないなって。自分が生きてきた街を胸を張って大好きだといえることっていいなと思うのでここはじっくりといきたい。遊びに来てくださいな~~~~。

〇ワークショップを開く

いつかね。なんのワークショップかな。なんか面白いことしたいよね。

〇ものをなくさない

切符は無くさないようになったんだけれどね。

〇本屋で働きたい

声が大きすぎて不向きだと数人に言われた

 

もっともっと書いたけどあとは「ロッキンに行ってメロンのアイスを食べる」「水彩画をはじめる」「5km走る」「ラジオ番組をする」とかいろいろ羅列してみた。年間50本ライブに行く、と貯金するが隣同士にあるのが面白い。一応葛藤しているみたい。まぁ、お金たまらないだろうなぁ(笑)どれくらいちゃんと取り組めるかな?楽しみ。


2017年、わくわく始め。
数年前馬鹿みたいにポジティブだったわたしはハッピー野郎と呼ばれていました。(笑)ハッピー野郎を、今年こそ復活させるべくたくさんわくわくしたい~~~

わくわくもどきどきもびっくりもしょんぼりもぜんぶ感じたことを真空パックするみたいにだいじにしよう~。2017年もどうぞよろしくお願いしまーーーす!

コブクロアンケート企画第2弾。はじめまーーーーす!

 

去年の夏。コブクロのアンケートを実施しました。「コブクロを好きになったきっかけ」のアンケート。わたしは誰かが誰かのことを好きになる瞬間、恋に落ちる瞬間についてのエピソードが聞きたくてノリで作ったアンケートでしたが30人以上の方に答えて頂いて胸が熱くなりました。

ひとりひとりがふたりとの出会いがあり、歩んできた道があり、そこにはふたりの歌が流れている。こんなに素敵なことがあるんだなぁ、とニヤニヤしてしまいました。

yyy6996.hatenablog.com

そして!今回は!第二弾!コブクロといえばライブでしょう!

しかし・・・わたしのアンケートはただひたすらライブのことを思い返して答えるようなアンケートではありません。そうです、みんなで勝手にあーだこーだ言いながらコブクロのライブを作っちゃおう!という企画です(大迷惑)

 

CALLINGツアーの前に小渕さんがエゴサしてファンの方のブログをよく読んでいらっしゃった期間がありましたよね。その時にブログでやっていた「コブクロの好きな曲ランキング」で1位がNOTEだった。それが意外で。みんなが聴きたい曲なんだったら歌います、みたいなノリでNOTEを歌ってくださったあのエピソードが小渕さんらしくて好きで。

それじゃあ、おふたりに届くくらい勝手に妄想してやろうじゃないか!という結果に陥ったわけです(なんと無謀な、)

 

早速掲載してみますね。

docs.google.com

どどん!こちらのURLからフォームにジャンプして回答してください。

 

途中でふざけた質問も出てきますが、必須項目はひとつもありませんので答えられる範囲で答えていただけたら幸いです。♡

さあ、みんなで遊びましょうヽ(´▽`)/

 

「ことばのじかん」第1回目

 

今何気なく続けていることにも必ず「はじまり」があって。
それは、運命的な出会いがあって始まったのかもしれないし気づいたときには始まっていたのかもしれない。

その「はじまり」のお話が聞きたくて、一回目は「はじまり」というお題を出してみました。ことばのじかん。

「誰も書いてくれなかったらどうしよう」という不安を跳ね除けてたくさんの方が様々なものやすきなものとの「はじまり」や「はじまり」にまつわる素敵なお話を書いて下さりました。嬉しい。

 

あおさん

bloomsky.hatenablog.com

はやしこさん

ameblo.jp

おがさん

sumsum41chuck.hatenablog.com

まいさん

cerbiatto88.hatenablog.com

yyy6996.hatenablog.com

 

 

いやぁ~~~~すごいよね!?!?めっちゃうれしい!!!!

 

「受け取った思いを言葉にしてバトンにするよ」と素敵な言葉をかけてくださったみなさま、ありがとうございました。とってもとっても素敵な言葉たちはわたしに魔法をかけてくれるのでした。


こうやって、ひとつのテーマを掲げてもまさに十人十色で100人いれば100人の捉え方がある。だから面白いんだ、って。
何が正解か不正解か、じゃなく。ただひとりひとりの言葉を聴きたい。
楽しかったのでもちろん第二回も。(笑)

①当ブログでお題を発表
②締切を毎回掲載するのでその締切までにそのお題に関する文をブログにしたためて頂く

③書いたあと・・・

はてなブログを使用する場合…記事を書く際に、に当ブログの「お題」が記載された記事(今回ならこの記事)をリンクしていただく。

その他のブログ、その他のツールを使う場合・・・この記事にURLをコメントをしていただく。
④当ブログにて参加者様の作品をまとめたエントリを作成

という形で、またしても進めていきますよ~~~~!

第二回のお題は「秋」

食欲の秋でもよし。音楽の秋でもよし読書の秋でもよし。秋の歌でも、秋のお話でも。あなたの「秋」を聴かせてください。

締切は10月30日。(紅葉も色づく頃かな?)

よろしくおねがいします!

 

 

 

 

はじまり

 

わたしは「書く事」が苦手だった。
読書は好きだったけれど「読書感想文」は苦手だった。
自分の思ったことはたくさんあっても、それをどうやって文章にしたらいいか考えるのが苦手で、日記も続かなかった。

 

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そんな私が「ほぼ日手帳」を続けて書いている。(もちろんほぼ日なので毎日ではないけれど)

きっかけは、好きな人がほぼ日手帳を毎日書いていたから。たったそれだけの理由。「すきなひとのすきなものはすき」 2回目のデートの日、一緒にほぼ日手帳を買いに行った。

なにかドラマチックな運命的な出会いがあったわけではない。ただ「すきなひとのすき」を好きになって一緒に共有したかった。
その「すき」の理由を知りたかった。それが、わたしの「ほぼ日手帳」や各種ノートとの出会い。はじまり。

もうそのすきなひとは残念ながらわたしの隣にはいないけれど、彼のほぼ日手帳の中身は興味深くて、いつも見せ合ったり読み合ったりするのが楽しかった。(私は殆ど見せたことはないのだけれど)
考えたことや、思っていることがそのままそのノートには映し出されていて読むだけでその人の今の興味関心がどのあたりにあるのか。
どの方向を向いているのか、手に取ってわかるようだったのが面白かったのを覚えている。


2011年あたりだろうか、わたしもほぼ日手帳を書くようになって毎日、いろいろなことを綴るようになった。

悲しいことがあった日は真っ黒のペンで黙々と書き連ねる。

嬉しいことがあった日はカラフルに丁寧な字で書いてある。読み返すだけで、その日のことを思い返すような「匂い」が閉じ込められた自分の丸文字がやけにリアルでドキドキするのだ。「書く事」と同じくらい「読み返す」ことが楽しかった。

 

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当時は字を綺麗に書く、という意気込みが感じられないライブレポ。

 

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落書きみたいなメモみたいなそんな日もある。

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写真を貼った日もあれば

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セトリを書いただけの日もある。


日記ってその日にあったことをただひたすら書くだけじゃなくてもいいんだと分かってからはその日に買ったものが書いてあるくしゃくしゃのレシート、よくわからない落書きをしたメモ、一緒に行ったお店のカード。
お気に入りの洋服のタグ、CDの帯。・・・それらをひたすら貼り付けて、日々思ったことや考えたことを書くようになった。

この「自由さ」に気づいたことがなにもかもの「はじまり」だったのだな、と今思い返すと笑ってしまいそうになる。
我ながら、夢見る少女である。すきなひとのすき、の真似をしていただけだったのだけれど当時の自分は大真面目に毎日ページを埋めていた。

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ひたすら貼り付けただけのモノたちが、ひたすら書き続けた1ページがわたしの人生を振り返る時に「そのとき何を考えていたのか」をありありと証明してくれるもののひとつになってくれるのだ。

そんな素敵なものになるだなんて、思わなかった。読み返すだけで、あの頃の空気を思い出すアルバムのような一冊にいつの間にかなっていた。

だからわたしは「書く事」をやめられないし、辞めたくないのだと思う。

いった場所、考えたこと、思ったこと、見たこと、聴いたこと。すべてを真空パックする道具。ひとはすぐに忘れてしまうから、だからこそ覚えていたい。わすれたくないから、わたしは「書く」

誰のためでもなく、わたしのために「書く」

いつかの私が、昔の私の言葉に救われるかもしれない。くすっと笑ってバカみたいだなぁって笑ってくれたらそれでいい。ほろ、っと泣いて頑張ろうって思えたらそれでいい。大事な人の言葉を忘れないように書き残して、いつの日かの自分のお守りにしたい。ただそれだけの想いでわたしはライブの感想から、日常まで全てを「書く」

誰に見せるでもなく、自分のために「いま」を書き残す。

 

わたしの書く、のはじまりは「すきなひとのすき」を真似た淡い恋心。いつかそのページも笑って読み返すことができるようにそっと箪笥の中に思い出とともに閉じ込めた。