暗闇に差し込む光にかざした その手でいつしか夢をつかむ君に

11月14日(土)慶應義塾大学三田祭前夜祭 ~若き蕾よ、花開け~に行ってきました。

10年前の私は関東の学祭に社会人になってから行っているだなんて予想だにしていなかっただろう...10年前の自分よ、私は更に二人のおじさんのことを好きになっているぞ...財布の紐は緩くなっているぞ...

セトリはこちら~!

流星
今、咲き誇る花たちよ 
hana 

手紙  
赤い糸   

轍 -わだち-  

summer rain 
神風  

en:未来
YELL

すごいよね、このセトリ。ぶったまげた。敢えて「代表曲」と言われる桜も蕾もない、フェスで歌った世間的に知名度の高いミリオンも君翼もないセットリスト。でも、ちゃんと曲順も曲もかなーーーり練られているなぁ、とライブが終わったあと思わず唸った。ほとんどの曲の歌詞の中に「花」や「蕾」っていうワードが入っているところとか、流星から始めてがっつりお客さんの気持ちを掴んでから、光、手紙とマイナーだけれどメッセージ性の強い一番届けたかったであろう歌を歌いさらに心を掴んで、ギター1本二人の声、の路上スタイルでマイクオフでノックアウト。すごいなぁコブクロ!!!ってなったところでMCを挟んでどかーーーんと笑わせて「えぇこのおじさんたちこんなに面白いの!」っていうギャップで更に興味を持たせたまま、「こんなのもありますよ~~」ってエレキがっしがし弾いてお手ふり曲もアッパーチューンもかますっていう.........練りに練られて.........る!

 

どうせ代表曲で固めるんだろうなぁなんて思ってごめん。ふたりはやっぱり変わっていないんだなぁって嬉しくなったセットリストだったよ。

目の前にどんな人がいるんだろう、今日はどんなお客さんなんだろう、どんな歌を歌おう、どんな歌を聴いてもらおう、どんな歌を届けたいだろう。二人の気持ちが、言葉になんてしなくたってちゃんと伝わってきたのはこの本気のセットリストだったからだなぁ。この日のライブは夢に向かって歩き出す、まだ花開く前のつぼみのようなひとたちへのエールが詰まった、そんな素敵な時間でした。

 

関大は流星のイントロが聴こえた瞬間空気を読んでサーって座り始めたらしいのだけれど(それも素晴らしい)慶應はね、1番のサビが終わったあと「ウオオオオオオオ」っていう歓声と拍手が自然と起きてね、あぁこの感じすっごく新鮮だなぁ~ってひとりで嬉しくてちょっと泣いた。(笑)

どの曲も黒田さんが自分で言うくらい「めっちゃ調子いい!!!」っていう感じだったのだけれど、わたしはやっぱり「光」が嬉しかった~~~~~。

4曲目がめっちゃよかった、ってみんなが口々に言っていたからおお!ひさしぶりな曲歌うんだなぁくらいにしか思っていなかったんだけれど、こぶちさんの小さい声で1.2.3.4が聴こえた瞬間、イントロなしでアコギの歌。って絞られていくじゃない。「大きな」って歌ったその瞬間嗚咽。(早い)いや、まじで、ほんとに。

大好きな歌でたくさん助けてもらった歌だった。黒田さんの優しい歌声を信頼しているこぶちさんのAメロのアコギも、ハモリも大好きで仕方ない歌だった。

意思と石をかけているところに唸ったし「今じゃもう見て見ぬ振りができるのはどうして」「忘れてたと思ってた 本当の君の姿 君が待ってる」願いの詩もだけれど、今自分が一番思うことをぴったりのタイミングで届けてくれるふたりの歌がやっぱり優しくて。何よりもっと自分を信じてあげないと、魔法はとけるって言ってくれたこぶちさんの言葉がずっしり重たくて。今の君は自分自身が思っているほど悪くないけれど、きっと本当の自分は一番自分自身がわかっているはずだから、無理はしないで。でも信念を曲げたりしないで。って言われているような気がしたからわたしは救われた。

あぁ、見てくれているひとがいるのだなぁわかってくれるひとがいるのだなぁと。

強い力で肩を叩くわけでもなく、必死で呼び起こすわけでも、何かを押し付けるわけでもなく、ただ「こっちだよって手を叩いて 君が前を向けるように」(歌をここで歌っているから)っていう彼らの基本的な精神というか歌に込められたメッセージを読み取るたびにふたりの優しさと、今までの足跡を噛み締める。

進むべき道も進みたい道も誰も何も言ってくれないのだけれど、それを選び取る難しさも大きな勇気が必要なことも、彼らはちゃんとわかってくれているから。だからこそ

「悲しみの果てに目を閉じてしまっても こっちだよって手をたたいて 君が前を向けるように」なんだなぁ、と思ってまた彼らの歌を好きになるのでした。

「暗闇に差し込む光にかざした その手でいつしか夢をつかむ君に」っていうフレーズが、今目の前にいる学生さんや夢を追いかけているすべてのひとへのメッセージでふたりがいちばん届けたかった言葉なんじゃないかな、なんて感じたよ。最高だよ。粋だよ。

光は目隠しおにをモチーフにして書いたってお話していたのだけれど「どうしても目を塞いでしまう時にだって聴こえるのは音楽だと思ったから。そんな歌を作りたかったんです」ってなんていうか惚れてまうやろ(号泣)

 

光と風のマイクオフがほんっっっとうに素晴らしくてコブクロはここぞというときに200%くらいの力を出して「おれらまだまだ歌えるから」ってへらへらわらってくれるからずるいと思った。風のマイクオフは本当に圧巻だった。会場にいたすべてのひとが息をのんで、ふたりが歌う姿をただ見つめて音を吸収していたから。くろだの生の声を初めて来た方にも聞いて欲しかったんです、っていうMCをニコニコの笑顔でするこぶちさんが本当に大好きなこぶちさんで。あぁ、ふたりについてきてよかったと思った瞬間でした。本当に素晴らしかったなぁ。

MCもめちゃくちゃウケていて、本人たちも満足気な表情でこちらもほっとしました。(笑)
ブルートゥースの話は本当に面白かったので是非コブクロチャンネルでご確認ください。黒田さんって本当にいつまでも男子高校生みたいでふたりのわちゃわちゃ感が38歳のやりとりだなんて信じられない。(笑)以下、わたしのTwitter感想まとめ。ツイッターはリアルタイムな感想だから、ブログに書いている今より鮮度が良くて、いい意味で生々しいな・・・

とってもとってもとっても素晴らしいプレミアムなライブのその瞬間に偶然にも居合わせられたことがとてつもなく幸せでした。
2015年コブクロライブ収め、さいっっこうな形で幕を下ろしましたとさ。
君たち、ずるいよ。ここまで虜にしてくるか・・・!!!!!もう!!!!好きよ!大好きよ!!!!とまた2016年も張り切って彼らの作る轍を並走とは言わず後ろからくっついて行かせてもらおうと思います。(笑)来年はどの街から旅が始まるかな?今から楽しみ♡拙いレポでしたが(ほとんど光の感想)おしまい。