コブクロ"心”ツアー@パシフィコ横浜 0727(1日目)前編

 

KOBUKURO LIVE TOUR 2017「心」@パシフィコ横浜に行ってきました~♡

 

今年は絶対に全公演少しでも書き残す!と決めたので帰りの新幹線の中で書いています。そしてライブまでのこともちょこちょこ書き残して行こうかと。有言実行なるか。(笑)

 

以下セットリスト、演出などツアーのネタバレを含んだ内容を書いています。まだ参加されていない方、ネタバレを読みたくない方はお気をつけください。(何も知らない状態で行ったほうが100倍楽しいツアーだと思います。笑)

 

横浜といえば、、、、中華街!

 

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お昼ご飯は中華街で中華を食べました。美味しかった~~!横浜の元町中華街は平日でもめちゃくちゃ賑わっていて、ワイワイガヤガヤ。本格的で異国に来たような感じ!客引きが本気すぎてちょっとビビりました…こわい、こわいよ。あ、あと天津甘栗の店が大量。どこもかしこも天津甘栗。すげえ。商売上手。

 

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パシフィコ横浜の最寄り駅はみなとみらい駅。ということで、みなとみらいから歩いて会場まで。「みなとみらい」っていう駅の名前が素敵だなあって思っていたのだけれどまさに「港町」!どこを切り取っても美しい風景に癒された~~海辺の街、好きだなぁ~!

 

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パシフィコ横浜はなんといっても椅子が良い!ふっかふかのお椅子!小渕さんも言ってらっしゃったけれど横に長くて後ろまでの距離が短めなのでステージとの距離も近いし何より音響が!とてもよかった!好きな響きの会館。いいねぇ。

そしてそして「LEDライト」ですよ!つけただけなのにもう既にこの時点で楽しい~~!3色点滅、赤、青、白の4パターン。色を変えるのは慣れるまで難しかったのだけれど、会場が一つの色に染まるのは美しくてアリーナやドームでどんな景色に変わるのだろう?とドキドキした。綺麗だったな~~~!!!ちなみにステージ上の皆さんもLEDライトを腕に付けていらっしゃいます♡お揃い♡

 

そして、遂に開演。

もうね、SEが流れ始めた瞬間ものの2秒くらいで膝から崩れ落ちそうになった。

「こころ」というフレーズだけを様々な曲から切り取って繋げて作られたSE。「の通わぬやりとりばかり(赤い糸)」「言葉がを 結ぶ糸であるように(蜜蜂)」…というふうに、「こころ」というフレーズとその曲が流れてどんどん繋がっていく。

ああ、ふたりはこんなにも「こころ」を歌ってきたのだ、と気付かされるようなそんな始まり方。

「心ツアーだから心っていう歌詞にこだわるのだろうなとは思っていたけれどこういうの想像していなかったーーー!!!!」って心の中で叫び倒して「ここで流れるってことは本編では歌わないなーー!!!蜜蜂ーー!!」ってなりました。笑

 

ああ、歌いたい曲がきっとたくさんあったのだろうなと思って。

「ことば」にこだわってきたふたりの歌だからこそ、あの切り取り方で聴くと違った風に聴こえてくる歌もあって。あぁ、また歌詞をしっかりと聴き込もう!読み解こう!と思わされるような演出だった…。あのSE、好きです。音源にしてほしいくらいだよ~~次のアルバムに入れて欲しい。

 

そして、バンメンとふたりが登場。

TIMELESS WORLDで福ちゃんと小渕さんがギターで弾いていたあのツインギターのフレーズが聴こえてくる。本編最後で弾いたあのフレーズが次のツアーの一番はじめの音。「過去と今と未来」がつながっていると歌ったあの曲のように「繋がり」をめちゃくちゃ意識している気がして。彼らの音楽の歴史が繋がっているというふうに見えてきて…勝手に深読みしては憎い演出だなあ~~と唸った。ずるいなぁ!!!!!もう!!!!!!!耳馴染みも良くて新曲という感じがしない、だけれど新曲なのです。「あれ、これタイムレスで聴いた曲?」と思わせておいての新曲なのです。やられた!!!!負けた!!!!!

 

今までふたりが歌ってきた「こころ」が流れたあとはじめに歌われる「こころ」は新曲で。10年前の蕾ツアーの時のように1曲目は新曲…。ああ、リンクしているのだなあと思ってさらに感慨にふける。笑

 

君になれ 「この曲を聴きに私はここまで来たんだ」と思わせられる曲=その年のテーマ曲なるものが必ずどのツアーにもあるのだけれど、まさしくそのテーマ曲になるのだなと確信した曲。新曲にそこまで思い入れぶっこんじゃうことってあるんだなって自分でも驚くくらいに身体の中に秒速で染み込んでいった。今までで最速だったんじゃないかな。

 

悩んでいることや自分自身にあった謎の焦燥感、モヤモヤ、やるせなさ、情けなさ…そういうものがこの曲の歌詞そのものだなと思って、気が付いた時には化粧がぼろぼろに落ちるくらい立ち尽くして泣いている自分がいて驚いた。あぁ、そうか私はこんな風に話を聴いてほしかったんだ。と自分自身の気付かなかった部分に気付かせてもらったようなそんな気持ちになった。

いつだってふたりの歌が気付かせてくれる。飛んでくる歌詞の全部が優しくてまっすぐで、その優しさに甘えて溶けてしまいそうで……人ってこんなに動けなくなるものなのか…っていうくらいにひたすら声を聴いて泣いた。あぁ、好きだなぁ。このひとたちのうたがすきだなあ。って今までに何百回も思ったことを再確認した数分間。「君になれ」と力強く歌われたあのフレーズが素敵すぎたなぁ。

 

いつの日にか小渕さんが「ここにいるみんな、ひとりひとりと話をしたことはないけれどどんなことを考えているのかどんなことを思っているのかなんとなくわかる」と言ってくださったのがとっても嬉しくて。この曲にもその気持ちが込められているように思えて大切な大切な曲になった。手拍子もせずひたすらに曲を必死で追いかけて終わった瞬間これでもかってくらいに走りたくなった。ステージに上がって握手を求めたくなった。…末期ですね。(笑)

 

曲調はわりとアップテンポ。言葉数も多い。サイ(レ)ンっぽいかなぁ、しいていえば。「未完成な自分」がテーマ、今は見えないもの、会えないもの、自分自身を信じられないこと。それも全部いつか乗り越えて肯定して「君自身になれ」っていう感じかなぁ?もう歌詞の一つ一つが心にずきゅんばきゅんって刺さったのになにひとつ思い出せないのが悔しい。かっこよかった。

 

 久しぶりに聴けた~~~~~嬉しい!あのイントロを聴くと無条件に心が躍る。照明も虹色できらっきら。綺麗だった。サビで黒田さんが手を上にあげるように煽っていて、手に付けたLEDライトで会場が煌めくのがとっても綺麗で「うわぁ!」って感嘆の声が漏れそうだった。手を上にあげてリズムをとる動きが新鮮で(この指とまれみたいなやつ)にやけてしまった…。楽しい。

多分この曲の途中で、小渕さんに自ら近づいて行って肩に肘を置いたくせに、歌詞を無視して「おまえっ、汗びちょびちょやな!!!!」ってわざわざ言っていました…どんだけ隣におりたいねん。…微笑ましいのでどんどんやってください。なんかの曲の時にお返し!みたいな感じでわくわくした表情の小渕さんが黒田さんの後ろに行ってチューチュートレインおどってたのも可愛かった。40歳のおじさんたちかわいすぎでは…!

 

君という名の翼 ん!???これはなんだ???「昔の曲も聴きたい!」ってうるさいファン感謝祭ですか?(口が悪い)イントロを聴くだけで夏の始まりを感じさせる曲第1位。夏っぽい~~~夏始まりツアーっぽい~~。ギターを弾きながら歌ってたまにスタンドマイクを動かすあの仕草がたまらなく好きなのできみつば嬉しかった~~~。Bメロのくろださんの声優しくてとろけそうだった。サビはワイパー!LEDは青色!めっっっちゃ綺麗!ステージも客席にも色がどんどんついて波みたいなの!素敵!「導く場所ヨコハマ~!」って歌ってくれたよ~~~懐かしい~~~これ大好きなやつ~~~ありがとう~~!

 

tOKi meki イントロが鳴った瞬間「出た!!!!」と言ってしまうわたくし。ステージを見るとにやけ顔の小渕さん。前回楽しかったもんね。(笑) LEDは赤色だったかな?このあたりでLEDを操作するのが難しくなってくる。ステージから目を離したくなくて適当にボタンを押すがためにまったくお目当ての色にならない。…練習しますね。

tOKi mekiは問答無用で楽しいなぁ~~お隣のおばあちゃんたちがOK!ってやっててめちゃくちゃ可愛かったし、あの振りつけをだれも恥ずかしがらずにノリノリでやってるの可愛いなぁって会場を見ていました…。何回聴いてもアコギとエレキのリフのやりあいが格好良い。Bメロが黒田さんの曲は声色が優しい傾向にあるよねぇ~~~tOKi mekiの声大好き!

2ツアー目ということもあってこれは音程にアレンジが加わりそうだなぁとわくわくしました。黒田さんどんどんアレンジしてね!*1

 

 「このツアーはきっと最後まで完成しないツアーです。冒頭の“君になれ”でも歌ったように未完成なツアーになりそうで…。今日のライブも失敗があるかもしれないし、完璧ではないかもしれない。だけれど、みんなに“歌を届ける”ことと”楽しむ”こと。その準備はたっぷりしてきたから、完璧です。みんなも今日の日をとびきり楽しみに目いっぱい楽しむ準備をしてきてくれたでしょう?そのお互いの気持ちをぶつけあって最高のライブにしましょう。一番前の席のみんなから3階席のいっちばん後ろのお客さんまで、ひとつひとつの歌が届くように全力で歌います。最後までよろしくねー!」


小「ディーンフジオカさんに招待していただいてライブを見に来た時からパシフィコ横浜でライブがしてみたいと思っていたんです。ライブがしてみたい、と思った会場で。こうやって本当にライブができることはなかなかないことなのでとても嬉しいです。新潟・香川ときて3か所目。どんな風になるのか、僕たちも楽しみです」
黒「今、サラッと自慢したよなぁ?ディーンフジオカさんにどこに行ったら会えるん?なぁ?どこで会ったん?」
小「ふふっ、お前も出歩いてみろ?出歩いたらいろんな人に出会えるから」
黒「えっ、歩いてたらディーンフジオカさんに会えるん?おまえほんっまにいろんな人に会ってるやん!おまえばっかり!なぁどこであえるん?」

珍しくウザ絡みがしょっぱなから勃発。笑 「ずっと引きこもってるお前にはそんなん無理」って一喝されてたの面白かったです。

歌ってみたいと思っていた場所とかやったことがないこととか、まだまだあるのだなぁって嬉しくなって。その瞬間に立ち会うことができる喜びを感じるし、ふたりから「今度は」とか「次は」っていう言葉が出てくるたびに嬉しくなる。先があること、未来が続くことが当たり前じゃないっていうことに関しては誰よりも痛感しているからこそ。一回一回のライブをかみしめて、またライブで会いましょうって言ってもらえるのがどれだけしあわせなのか再確認する。

 

紙飛行機    おお~~こちらも久しぶり!BlueBirdか紙飛行機どちらか聴きたいなあと思っていたので嬉しかった!「ときめきの風が吹いたら」って良いね、今更だけれど!ふたりの優しい春風のような歌声がじんわり響いてくる。これこそときめきの風だよ~~!!!!黒田さんの歌い方がね、もう~とんっっでもなく優しくって!あぁ~どんどん歌が育っていく~どんどん優しい紙飛行機ちゃんになっていく~~って気持ち悪いことを考えていました。

ふたりの「だいじょうぶ」を聴くと ほんとうに大丈夫な気がしてくる。無敵だね、ほんとうに。「幸せが歩いてきても 俯いていちゃすれ違う」っていう歌詞が 更に好きになった。

 

HELLO, NEW DAY イントロのピコピコ音に合わせて色が緑と紫の照明に変わる。Perfumeみたい!と感激する。新曲は歌詞が画面に映るようになっていて、言葉を目と耳で受け止められるのはとても嬉しかった。この曲のギターのリフめちゃくちゃ格好良いんだなぁと思ったしストリングスの美しさに感動。

「心を洗濯できたらいいけれど、そんな風にはできなくて。今日のもやもやをすぐにすっきりさせることなんてなかなかできないけれど友達と馬鹿な話をして笑ったらいつの間にか心がすっきりしていることもあるでしょう?」そうか~~~一度立ち止まって深呼吸すること、電話も時計も止めてリセットボタンを押すのは、”洗濯”みたいなものなのか…と唸る。頑固なシミ=日々のモヤモヤ…あぁぁああ小渕ワールド!その発想素晴らしいよ~~~小渕くんさすがだよ~~~~~と拍手。

ミディアムテンポのゆったりしたこの歌は紙飛行機とはまた違った風を吹かせてくれる気がしました。ゆらゆらと揺れる葉っぱや、ゆったりと流れていく雲、風にゆられた洗濯物。そういう穏やかな日常に寄り添ってくれるような柔らかい風。この曲もワイパーがあったのだけれどいつもの半分の速さでのワイパー。光の海が揺れるのが美しかった。*2

 

SUNRISE   このあたりは初日から曲順がガラリと変わっているようで、この流れになったのは最近らしい。新しい1日が始まっていく、そういう希望の歌が聴こえたと思ったら 陽がどんどん登っていくこの曲が…!!!この2曲の流れがめちゃくちゃ素敵だなあと思った!ASAHIさんが協賛についてくださった時に思ったのが「SUNRISEがまた聴ける!!!!!」だったくらいにSUNRISEが大好きなので嬉しかった。大地の恵み、っていう雰囲気醸し出してくるじゃないですか?意味わからないと思うんですが、そういう雰囲気なのです。好き。ライブだとストリングスの音が映えて、1番のAメロでふわっと聴こえるアコギの音が優しくて…音数がどんどん増えていって壮大になっていくの好き。

 

夏の雫 「これからの季節にピッタリの曲です。”夏”というフレーズや、夏の音も出てきます。夏は楽しい季節だけれど、もしかしたら夏が来るたびにすこしせつない気持ちになったり思い出してしまったりすることがある人もいるかもしれない。そんな歌。夏の雫」

タイトルから好き。あー、これ絶対好き。って確信したらめっちゃ好きだった。スクリーンに映る「夏の雫」の「雫」の文字が風鈴になっているの。粋かよ…。音や温度から思い出すことってあるでしょうと小渕さんが言っていたけれどまさにそれ。音を聴けばそこからぐるぐる数珠つなぎになって記憶が蘇る、そういう曲でした。イントロは風鈴がチリンチリン、と鳴る音、波の音が聴こえる中にふわっと重なるガットギターの音。いかにも「涼夏」というような曲。これまでにはない感じで新鮮だったなぁ~。一緒に買った風鈴、軒先に飾ったままなかなか外せない。あぁ、もうすぐ夏が来るよ。夏が来たら君のことを思いだす。あの風鈴の音はあなたが鳴らした音が一番好きなのにもうその音は聴けないんだなぁ。みたいな。せつない。でもそのきもちすっごくわかる。どうにもならないのだけれど、はずせないその風鈴。そこにはこっそり彼女の願い事が書いてあることに気付いて(きっとその願い事は”彼の夢が叶いますように”という類のものなのだと思う。)いつの間にかお守りみたいになっていく夏の音。

「もうすぐ 夏が来るよ」「あいたいよ あいたいよ」話しかけているような優しいことばと声色がせつなさをさらに助長する。夏の終わりの物哀しさやしんみりせつなくなるあの雰囲気。この曲を夏の終わりに聴きたいし、夏の始まりに聴けたのも嬉しかった。

 

横浜初日ではガットギターの音が鳴らなくて、いい感じのMCと雰囲気の中申し訳なさそうに小渕さんが「ギターの音がっ、ならないっ…」ってぽつりとつぶやいて黒田さんが崩れ落ちるという一面も。(笑)「お前どうすんのかな、と思ったらよう止めたな。いくんか?止めるか?どうすんねや?って思った」とのこと。

照れ笑いしながら「音出てよかったー!」とほっとして、「音や記憶のくだりはもういいですよね」と笑って仕切り直し。ちょっぴりレアで嬉しい。このガットギターは最近買った新しいギターだそうで。「この子の初日は今日の横浜」って言っていたのが聴けました。ギターのこと「この子」っていうの好き。

 

流星 夏から冬へ、この流れも好き。前のツアーくらいまで4ツアーくらい連続で流星を聴きすぎて「おなか一杯」って思っていたのですが(贅沢)ひさしぶりに聴いた流星はまたちがった顔をしていて美しかった。あぁ黒田さん歌うの楽しいんだろうなぁ~ってなんだかこの流星を聴いたときに思ったんだよなぁ。どちらかといえばサラっとした歌い方に戻っていて、好きだった。「あずけてほしい~↑」がとってもとっても綺麗だった。

 

LIFE 体が自然と横に揺れるよね。好きです。LIFEは歌詞がめちゃくちゃ好きなのでそれについてはまた追記するとして(笑)小渕さんのハープ曲!!!!!!ひさしぶりだよね~。アコギ+ハープ=最高、最強なのです。コイン、朝顔朝顔は口笛か)みたいなあの柔らかくて穏やかな日曜日の朝みたいな雰囲気の曲が好きっていうのもあると思うのだけれどLIFEのいろいろな曲を中和するあったかさが好き。LIFEを聴いたときに「あ、懐かしい」「なんとなく昔の二人っぽい」ってなったの。たぶんそのせいじゃないかなぁ。ハープを聴くと心がうきうきするね。

 

Starting Line  「ファンの皆さんからいただいた言葉を繋いでできた曲」と聴いてまさかな、まさかな、と思ったらそのまさかだった。放心状態でよく覚えていないけれど、嬉しかったのだけはよく覚えている。
「新しいことを始める時、歩き始めたとき。どうしても後ろを振り返ってはいけないと思ってしまうことがあると思うんです。でも、後ろを振り返るのではなくて”まだスタートラインに立っていない”そのスターラインをずっと目指し続ける。そういう風に思ったらどうかな、と思ってつくった曲です」

「僕たちだったら気づけないような言葉も思いつかない言葉もたくさんありました。その気持ちをそういう風に表現するんだ、とびっくりしたこともありました」とその当時のことを話していて、この曲のひとつひとつの歌詞はひとりひとりの「こころ」なのかぁ、と思いました。

「こころのことば」なんだよねぇ。それがあわさって一つのうたになるってすごいなぁ。心という歌詞はでてこないけれど、これは何より心の叫び。心の声。心の言葉。億不覚に眠っていたことばたちが集まってひとつのうたになった。解釈がどんどん変わっていく、すごいなぁ。


ふたりの「声」が好きだ、と改めて気づかされる瞬間がこの曲にはたくさんあってこの声の重なりは他の誰でも真似できないし彼らの声だからこそ突き刺さる言葉があるな、と思った。まず頭のアコギの「じゃーん」の音だけで時が止まるし、そのあとの「探して見つかるくらいの そんな確かなものじゃないから あやふやな今にしがみついて 手探りの日々を繰り返して」の声の重なりを聴いた瞬間に二人の真骨頂ってここだ!!!!やっぱり!!!!このハーモニーだ!!!ってなるよね。Starting Lineの美しいメロディラインが好きだなぁ。階段みたい。

「揺るぎない想いだけを 今胸の真ん中に」君になれにも通ずるけれど、”揺るぎない想い”を持ち続ける、ってその信念を持って夢を追いかけるってすごいなって思うの。それを振り返るのではなくスタートラインを目指し続けて歩き続けて信じて突き進めと歌ってくれるこの歌の持つ力強さに圧倒された。伸びやかな黒田さんの声。あぁ、全身全霊歌ってくれるんだなぁ。この声が好きだなぁ、って何回も思った。

福ちゃんのギターソロがいわゆる「エモい」ってやつだったよ。心にぐっとくる音。最後にまたふたりとギターの音だけになる。会場全員が息を呑んでその声を、音を全身で受け止めようとしている。あの空気がとってもとっても好きでね。あぁ、ライブに来たなぁって思った。

 

そして聞き覚えのあるイントロ。思春期にしぬほど聴いた蒼く優しく
初めて聴いたのは風に吹かれてという野外のイベントだった。当時こぶちさんはスカーフみたいなのをえりまきみたいにしたりスカートにしたりしていたのだけれどこの日は「亀梨くんみたいやろ」みたいなことを言っていたと思う、そんなことばっかり覚えている。笑
心地よい夏の夜の風に吹かれながら、「初披露です。」と歌われたあの歌を聴いた時に、「君になれ」をはじめて聴いた時の私のような立ち姿になったことを思い出した。
あの日から、自問自答するたびに蒼く優しくのひとつひとつのフレーズが手のひらにふわっと現れる。「あの日の夢を」誰だって一度だって思ったことがあることでしょう。
それでも、諦めたりやめたりしない。葛藤する中で光が見えていく。この曲の持つ柔らかい光が。強さと優しさが溢れるこの曲の雰囲気がふたりの存在そのものだなと思った。
そして、あの日のあの夢は「今ここに続いていた」 やっぱりここでも”繋がり”へのこだわりが見える。
突然ぽんと、なにかが生まれるわけじゃない。なにかが登場するわけじゃない。どこから続いていたかなんて今すぐにはわからないけれど、ずっとずっと先に辿り着いた時にあの道はここに続いていたのだな、と思うこと。それは「どの道を進むことも無駄なことは一つもない」ということを伝えてくれている気がするのだなよなぁ。


寄り道も、回り道も、悩んで少しずつ進んだ道も、戻った道も。全部全部「今ここに続いていた」 そして「誰の真似をする」のではなく「自分らしさを探し続ける」

あぁ、2017年のコブクロ。10年も前のふたりも、なーんにも変わっていないのだなぁと嬉しかった。
「変わりづつけるために 変わらずにいるよ」それが答えなんだよね。

2番の、「下り坂」のハーモニーは圧巻。息を呑んでぎゅ、っと手のひらを握った。ドキドキしたし、声に圧倒されて動けなかった。あの力強さと優しさの相反する不思議な曲だなぁと思う。

 

そしてスクリーンに映る、「わたし」と「わたしのこころ」の会話。手書きの文字が不恰好で、いとおしい。
いちばん近くにいつだっていた「わたしのこころ」に対する「わたし」のことばが、「コブクロ」と「わたし」に置き換えられるような気がして。

陽だまりの道のあのことばのように 自分自身に嘘をついて曖昧に笑って目の前にあることを無かったことにしているそれを掬い取って目の前に差し出されたようなそんな感覚だった。小渕さんのことばはいつも否定的ではなくて「そういう生き方をするのはいけない」という言い方は絶対にしないでしょう。
「しんどかったね 本当はそんなことしたくなかったのに。それがじぶんを守る方法だったんだろうね つらかったね。もうだいじょうぶ。ぼくらがいるでしょう?」そんなふうに聴こえるんだよなぁ。「心」の歌詞もそう。

話を聞かせておくれ、と言ってくれているような気がした。いつだって僕たちがここにいるのはあなたのその声を聴くためなんだと言ってくれているようなそんな、言葉たちがスクリーンに並ぶ。あぁ、このメッセージで救われる人はどれほどいるのだろう、と思った。

そして
「いつから僕たちは はぐれてしまったの」このひとりごとのような始まり方が、さっきのスクリーンでの会話の続きのようで作りこまれたストーリー性に唸った。

1番は物哀しい雰囲気の中で進んでいくから真っ暗闇の中のようで。そこから差し込む一筋の光がサビで聴こえる黒田さんの声とスーッと入ってくるストリングスの音なんだなと思う。
あの一筋の光とともに、目の前にいる黒田さんはまっすぐ前に手を伸ばしていて、あぁあの手を掴んでしまいたくなるなと甘えたくなってしまう。

2番でガラっと雰囲気を変えて、ギターのリフが聞こえてくるのも。小渕さんがストーリーテーラーに徹しているのもまた素敵。

 もっと聞きこんでいきたいなぁ。「星を手に集めて繋げた光のペン」が初聴のときから変わらず好き。”空の上で抱きしめあえる”小渕さんの言葉をふと思い出すフレーズ。離れていても、この歌でつながることができる。そんなふうに聴こえるんだよねぇ。

どんな空でも も 君への主題歌も。そして心も。「離れていてたってあなたのことをずっとずっと見守っている」のが空で表現されている気がするんだよねぇ。はぁ~~~~~好き。

 

「心ツアー楽しんでいただけていますか?「心」という楽曲を歌うために、今まで歌ってきた曲たちを全部聞き返してみると、「心」という言葉が入っている曲がめちゃくちゃ多かったんです。80曲ぐらいあって。そのときに、あぁ昔から「心」を歌ってきたのだなぁと思いました。蒼く優しくでは「心の叫びなど 誰にも聴こえない」っていう風に歌っている。その頃はそういう風に思っていたのだなぁって今になって気づくこともあります。」

 

「心は目には見えません。でも、みんな心のずっとずっと奥の方に思っていることや誰にも言えなくて悩んでいることがきっとあると思います。こんなこと言ったら笑われるかな、とかこんなこと言ったら困らせてしまうかな…とか。そういう心の中にあるへどろみたいなどろどろになったところをぴかぴかに磨きたい。そんな歌が歌いたかったんだな、って思いました。」

 

スタンディングオベーションに照れくさそうな黒田さんはドリンクのところにいったりきたり。「もう…座ろうやぁ~~~もう~~~座ろう!」可愛い。笑

 

長くなってきたので2つに分けます。(笑)

盛り上がりコーナーに続く。

 

*1:あんまりメロディラインが変わったら笑っちゃうけど。轍のお経verのように…

*2:小渕さんいわくこのワイパーはゆったりとした風を表現しているそう。風はこんなふうに吹いているでしょう?と。穏やかな風だ~~