MONOEYES "Interstate46 "tour 【僕らにとってのユートピア】

 

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MONOEYESのワンマンライブに行きました、昨年の11月の話です。今更感否めないけれど、過去の自分に忍びないので書きますね。(下書きに書いてあったのでそのまま進めるよ!着地点がわかんないよ!)

 

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今までことごとくチケットの抽選は外れ、予定も合わずなかなか行くことができなかったのだけれど、満を持してやっと参加出来た特別な日。フェスでしか見た事がなかったのでワンマンライブを見るのはこの日が初めて。仕事を終えいつものごとく駅から爆走。1分前にライブハウスに滑り込んだ。重いドアを開けた瞬間、お馴染みのSEが聞こえる。

4人が登場した瞬間、会場の熱が上がった。ボルテージが上がるという感じ。1音目が鳴った瞬間の胸の高鳴りと、同時に聞こえた歓声とどよめき。ここにいる人達がMONOEYESのライブをどれほど楽しみにしてきたかがありありとわかった瞬間だった。全員がそれぞれに、今日の日に思いを馳せて、ライブハウスにやってきたのだ。そして各々、手を挙げたり、感情をむき出しにして踊ったり、ドリンク片手に揺れながら聞いたり、好きなように音楽に酔いしれる。ああ、これこれ。わたしの好きな空間、と1曲目にしてニヤニヤしてしまった。

「ライブハウスにもいろんな人たちがいるから思い通りになんてならないと思う。でも、お前らが毎日生きている場所でも、思い通りになんてならないだろ?だから、文句言ってないでしのごの言わずに楽しもうぜ???!?」

細美さんは全てお見通しだ、いつだって。そしてMONOEYESの4人はそれぞれが、ステージの上に立ちわたしたちひとりひとりと対峙してくれるのだ。

「お前らの人生に、完璧なんてないんだよ。俺の歌以外は。」と。あまりの格好良さに倒れるかと思った。(その後照れ笑いしていたけれど)

私は、誰になんと言われようとも細美さんの歌が好きだ。エネルギーの塊のようでごつごつした全身に歌が染み込んでいくような骨太い声。どこまでも飛んでいけそうな力がみなぎっていてそれでいて美しい歌声が好きで。なにより、愛おしそうに歌う姿が好きで。さらりと言ってのけるその姿はたまらなく格好よかった。

 

そしてメンバーそれぞれからの挨拶。

戸「おつかれ…  なんかさ、あんな格好いいこと言う人がバンドにいてくれてよかったです。」

細「あ、さっきの話?…でもさ、SNSであの部分だけ拡散されたらさ、なんなんだよこいつってなんだよ。…まあ、SNSでどんな風に拡散されてもいいよ、だって、お前らが俺がどんな風に言ったか知ってくれてるでしょ?それでいい」

全信頼を置いてくれている誇らしさ。嬉しかったな〜〜〜〜!

 

お次は一瀬さん!

一「今年はあんまり大阪に来れなくてごめんね!でも来年はたくさん大阪に来るから!今日もたのしかった!」

一瀬さんコールが鳴り止まず、ニコニコ。

「大阪のみんなは、スコットみたいな可愛い系じゃなくて、お父さん系が好きなのかな?」

 

「今日はスコットから重大発表があるから手紙書いて来たんだって」(ナナイロで細美さんが手紙を書いてきたからだろうな〜)

ス「手紙は書いてないよ〜!楽屋に、たこ焼きの差し入れがたくさんあって。めちゃくちゃいっぱいあったから、そのままだとゴミになっちゃうでしょ?だから、いっぱいたべたから、今日はジャンプが低いと思う」 

お客さんにかわい〜〜〜と言われるスコットさん。

細「わかる。最近俺も思うんだよ、スコットかわいいって」

ス「もう40歳だよ?!かわいいっていわれても。」

 

やりとりがいちいち微笑ましいんだよね。

なんだか、それぞれに良さが滲み出していてほんわかしていてよかったな〜。ばっちばちの演奏と相反するゆるさ。

戸高さんの「おつかれ」めちゃくちゃかっこよかったし、(同じ職場の先輩が戸高さんだったとしたら毎日きゅん死にしていると思う)いっせさんはずーーーっとニコニコしながら熱いドラムを叩いてらした!スコットさんはずっとピョンピョンしながら楽しそうに弾いてらして…!

ああ、4人ともこの日を楽しみにしてくれていたのだと伝わってきて、おんなじなんだなあって嬉しくなった。

聴いてみたかった、大好きな曲たちがこれでもかというくらいに連続で演奏される。汗だくになろうが、もみくちゃになろうが気にならないくらいに音に合わせてただただ音楽に浸って体を思うがままに揺らして拳を突き上げた。全身を使って音楽を受け止めるのはあまりに心地が良くて、ずっとずっとこの時間が続けばいいのになんてことを思った。

 

「段々みんな気がついてきただろう?お前たちが毎日生きている場所では、思うようにいっていないこと。こんなぎゅうぎゅうのところに来るためにお金を払って来る奴らなんて、変わってんだよ。世の中には、こういう時間や音楽を必要としない人たちがたくさんいるんだ。腹が立つことがあっても怒らず流すことが当たり前だと思っていたり、出されたものを食べて、テレビから流れて来る音楽だけを聞いて。行きたくもない飲み会に行って、ニコニコ笑ってさ。嫌いな奴の話を聞いて、え〜そうなんですかなんて相槌を打つ…そうやって生きていくことが普通、当たり前だと思っている人がたくさんいる。そういう人たちは、ある意味俺たちなんかよりも強い。そしてそういう人達は圧倒的に数が多い。

だから…おまえらとおれらは、なんというか…クズだ。俺らは、クズだな。情けないのかもしれないけれど、でも毎日一生懸命生きていることには変わりはねえと思うんだ。

いつもひとりで家にいるやつも、ここに来たらひとりじゃないだろ?そりゃ、これだけの人たちがいるから相違はあるさ、みんなおんなじじゃないだろう。でも、わりかし…似てんじゃないか?そんなことを思って書いた曲です。」

 

どの曲もとっても素敵だったのだけれど、わたしはこの細美さんの曲説とそのあとに演奏された「Borderland」のことを未だに思い出す。

何度和訳を読んでみても私には少し難しくてどういう意味なのか分からない部分が沢山あったのに、細美さんのこのゆったりと語りかけてくれた言葉たちとこの日の演奏を聴くとなんとなく楽曲に込められた想いが伝わってきた気がしてじんとした。それが細美さんが意図したものなのかはわからない。でも「正解なんてないし、受け取ったやつのその受け取った形が全てだ」と言ってくれるような優しさとおおらかさに甘えて、わたしが感じ取った MONOEYESからの愛を胸に溜め込む。

細美さんは私たちが生きづらい世界でなんとかやっていっていることを知ってくれていて、いつもそれに対して必ず話をしてくれる。生きづらいよな、それでも、どうしようもない時はここにおいで。どっかの街で俺たちは歌ってるから。ライブハウスにおいでと歌ってくれるのだ。だから、私は彼らの音楽をお守りにして自分の思い通りになんてならないちょっぴり生きづらいけれど、でも頑張ってみようかと思うそんな世界を1歩ずつ歩いて行けるのだと思う。

音源のBorderlandはあえてフェードアウトしていく形で最後まで歌を歌われないままに終わっていく。最後フェードアウトしていくような終わり方がこの先の未来への繋がりを示唆しているようでいいなあと思っていた。次のアルバムに続いていく一本道のようで素敵だなあと。

しかし本当は歌は最後まで続いていて、ライブでその音源にはない部分を最後まで歌ってくれたのだ。やられた。ライブハウスに来た私たちと、彼らとの秘密みたいで嬉しかった。粋な演出。

あと新曲のInterstate46 の歌詞を頭に思い浮かべながら聴くとやっぱりグッときた。

「ライブ以外に楽しいなあって思えることほんとないんだよな。ライブをやっている1時間半ほど楽しい時間はない。お酒飲んでる時楽しそうですよね、とかって言われるけどそれより断然ライブ、漫画読んだりもするけどね。」

私たちと同じだと思う瞬間がたくさんあっておこがましくも同じだね同じだって言いたくなってしまう。それは、嘘じゃなく建前でもなく本当の気持ちだってステージで演奏する姿を見ればすぐにわかる。だから、MONOEYESのライブに行くたびにわたしは全身が元気とエネルギーで満タンになる。楽しいを共有出来ることは、楽しい時間を一緒に作ることが出来ることは、この上ない幸せ。

 

MONOEYESのライブに行ったあとは、ああ、よかったなあ!たのしかったなあ!また明日からいっちょやったろか〜というとびきり幸せな気持ちで胸がいっぱいになる。もうそれだけなんだよね。勿論感動したり、心を動かされたり、あまりの演奏の美しさに涙が零れたり、4人のグルーブに興奮したり…はするのだけれど、そういう感情の動きの根っこの部分には楽しくて仕方ない!という感情があって。だからこそとんでもない大きさのしあわせなきもちで満たされるの。それってとてもとても素敵なことだなといつも思う。これからもMONOEYESのライブに行くたびに何度も何度もしあわせで全身満たされるのだろうなと。

 

またやろうぜ!って彼らがいつもライブが終わりがけになると言ってくれるから、わたしはまたあの重たいドアをあけてライブハウスから現実世界に戦いに行ける。いつだって、スーパーヒーローみたいに格好よく登場してくれるから、何の心配もせずに泣きそうになりながらライブハウスに駆け込むことが出来る。ライブが終わったら必ず、前向きになれるって知っているから。

 

「人生で何か一つだけ死ぬ気で頑張ったことがあるかなと思った時になかった。死ぬ気でってよく言うけど、死なねえじゃん。だから、死ぬ気でやってみたのが1枚目のアルバムを作った時。あれは俺の最高傑作、あれを越えることはないし、あれを作っている時に、早く出さなきゃほんとに死ぬって思った。俺は、死ぬ気でやったことあるかって聞かれたら、あるよって胸を張って言えることがひとつある。…そのときに、もう2度とやらねえって思ったけど。でも、来年もう一回やってみっから、楽しみにしてて。」

2020年は、MONOEYESのアルバムを作ると楽しそうに話していた細美さん。コロナウイルスの影響で、どうなるか分からないけれど。いつの日にか日常が戻ってきた暁には、「ただいまーーー!!!さあ、忘年会を始めようぜーー!」とかなんとか言って新しいアルバムを引っ提げて紛れもなく一等賞のメーター振り切れたみたいなめちゃくちゃ格好いいライブを見せてくれるのだろうなぁと今から楽しみにしています。健康で、元気でまた会えますようにと今は願うことしか出来ないけれど。強くなって、また会いに行けるように。自分が出来ることを頑張ろうと思います。

 

だいすきなわたしたちの、かけがえのない秘密基地。「僕らは楽しくて笑ってた 僕らにとってのユートピア」 また会いに行ける日が来ますように。

 

あ〜〜〜〜〜たのしかった!ってライブが終わったあとに細美さんが言ってらしたんだけど本当に楽しそうな顔をされていて嬉しかった。いつの日か「MONOEYESはみんなを笑顔にしたいからやってる」って言ってくださったことを思い出して、ああ、わたしはまた素敵な言葉と時間と思い出をいただいたなあと思った。たっっっくさんのしあわせをもらった素敵な1日でした。MONOEYESのライブはほんっとうにたのしい!

 

以下、どこかでお話していたであろうMCなどをメモっていたもの。です。

◻️「やっぱり砂糖とホップだけで作られたビールが飲みたい…でも、強くなりたいから…もうちょっと年取るのは後でいいかなと…だからね、俺が強くなるのを諦めたら、太るよ。笑」

◻️靴の落し物のやりとり。(靴が一足だけ落ちていてステージに)「え、靴一足ないのに気づいていない人なんているの?」「もしかしたら、めちゃくちゃシャイな人なのかもしれない」「ちょーだい!」「おまえの?」「ちがーう!」ちっ (舌打ちした)

「はあ、2年ぶりに舌打ちしたわ。」

◻️「みーちゃーーーーん!」「ほそみさーーーん!」「トディーーー!」「スコットーー!」「いっせさーーーーん!」…………今日は一段とおまえらよく喋るな〜と言われていました。大阪元気だった。

◻️戸「いわゆる、ぐーぱん?をしすぎて手が死にそうです。でも…飛んで来てくれてありがと」戸高さん本当にたくさんの方とグーパンチしてらした。男前。

◻️「スコットがキメるぜーーーー!」「ギターーー戸高いけーーーー!」「さぁいこうぜ!」毎度煽りが天才的に良い。

 

Twitter覚書より

[どこを切り取っても「楽しい」で溢れていた1時間30分。しあわせ以外の言葉で形容することばがうまいことみつからない。たのしい×1236548938だったし、しあわせ×123954796という感じでした。]

[戸高さんが「…おつかれ」ってめちゃくちゃいい声で言った瞬間にトキメキすぎて死ぬかと思ったし、最後、一瀬さんの投げちゅーを真似して、照れ照れの投げちゅーみたいなのしてたのが可愛すぎて死んだんですけど、あれはなんだったの]

[「お前らの人生で完璧なのは、俺の歌くらいだろ?」は勿論格好良かったのですが、そのあとの「SNSで拡散されて"なんだよこいつ"みたいになるな…でもいいや。だってここにいるお前らが俺がどんな感じで言ったか知ってくれてるもんな。それでいいよ」って言ってくれたの。#MONOEYES]

[MONOEYESのワンマン、ものすごくMONOEYESの音楽がすきなひとたち…というかMONOEYESというバンド自体がものすごくすきなひとたちが集まっているんだなあっていう熱さがひしひし伝わってきて、フロアのばっちばちのあっつあつさ!]

[ほんとにほんとにほんとにしあわせだった〜〜〜〜〜〜〜〜❣️MONOEYES納めかな…ちょっぴり寂しいけれど、来年の楽しみが沢山できたのでその日まで頑張って生きる。そうだよ、わたしたちの人生において完璧なものは、彼らの歌くらいだよ。]

[一瀬ぱいせんの投げちゅはいわゆる、"完璧な投げちゅ"だったんだけれど(プロの仕業) 戸高さんのやつはいないいないばあみたいな…お顔ぜんぶ手で隠してから、ちゅってするみたいな…わかる?めちゃくちゃかわいいの…(伝われ) 投げちゅ後のフロアの反応も好きだったな。笑 #MONOEYES]

[体調が優れなくてはけていった方にペットボトルのお水をはいどうぞってさりげなく渡している戸高さんを見た時に、あ〜…好きだなあ…と思ったんですよ]