コブクロ"心”ツアー@パシフィコ横浜 0727(1日目)前編

 

KOBUKURO LIVE TOUR 2017「心」@パシフィコ横浜に行ってきました~♡

 

今年は絶対に全公演少しでも書き残す!と決めたので帰りの新幹線の中で書いています。そしてライブまでのこともちょこちょこ書き残して行こうかと。有言実行なるか。(笑)

 

以下セットリスト、演出などツアーのネタバレを含んだ内容を書いています。まだ参加されていない方、ネタバレを読みたくない方はお気をつけください。(何も知らない状態で行ったほうが100倍楽しいツアーだと思います。笑)

 

横浜といえば、、、、中華街!

 

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お昼ご飯は中華街で中華を食べました。美味しかった~~!横浜の元町中華街は平日でもめちゃくちゃ賑わっていて、ワイワイガヤガヤ。本格的で異国に来たような感じ!客引きが本気すぎてちょっとビビりました…こわい、こわいよ。あ、あと天津甘栗の店が大量。どこもかしこも天津甘栗。すげえ。商売上手。

 

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パシフィコ横浜の最寄り駅はみなとみらい駅。ということで、みなとみらいから歩いて会場まで。「みなとみらい」っていう駅の名前が素敵だなあって思っていたのだけれどまさに「港町」!どこを切り取っても美しい風景に癒された~~海辺の街、好きだなぁ~!

 

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パシフィコ横浜はなんといっても椅子が良い!ふっかふかのお椅子!小渕さんも言ってらっしゃったけれど横に長くて後ろまでの距離が短めなのでステージとの距離も近いし何より音響が!とてもよかった!好きな響きの会館。いいねぇ。

そしてそして「LEDライト」ですよ!つけただけなのにもう既にこの時点で楽しい~~!3色点滅、赤、青、白の4パターン。色を変えるのは慣れるまで難しかったのだけれど、会場が一つの色に染まるのは美しくてアリーナやドームでどんな景色に変わるのだろう?とドキドキした。綺麗だったな~~~!!!ちなみにステージ上の皆さんもLEDライトを腕に付けていらっしゃいます♡お揃い♡

 

そして、遂に開演。

もうね、SEが流れ始めた瞬間ものの2秒くらいで膝から崩れ落ちそうになった。

「こころ」というフレーズだけを様々な曲から切り取って繋げて作られたSE。「の通わぬやりとりばかり(赤い糸)」「言葉がを 結ぶ糸であるように(蜜蜂)」…というふうに、「こころ」というフレーズとその曲が流れてどんどん繋がっていく。

ああ、ふたりはこんなにも「こころ」を歌ってきたのだ、と気付かされるようなそんな始まり方。

「心ツアーだから心っていう歌詞にこだわるのだろうなとは思っていたけれどこういうの想像していなかったーーー!!!!」って心の中で叫び倒して「ここで流れるってことは本編では歌わないなーー!!!蜜蜂ーー!!」ってなりました。笑

 

ああ、歌いたい曲がきっとたくさんあったのだろうなと思って。

「ことば」にこだわってきたふたりの歌だからこそ、あの切り取り方で聴くと違った風に聴こえてくる歌もあって。あぁ、また歌詞をしっかりと聴き込もう!読み解こう!と思わされるような演出だった…。あのSE、好きです。音源にしてほしいくらいだよ~~次のアルバムに入れて欲しい。

 

そして、バンメンとふたりが登場。

TIMELESS WORLDで福ちゃんと小渕さんがギターで弾いていたあのツインギターのフレーズが聴こえてくる。本編最後で弾いたあのフレーズが次のツアーの一番はじめの音。「過去と今と未来」がつながっていると歌ったあの曲のように「繋がり」をめちゃくちゃ意識している気がして。彼らの音楽の歴史が繋がっているというふうに見えてきて…勝手に深読みしては憎い演出だなあ~~と唸った。ずるいなぁ!!!!!もう!!!!!!!耳馴染みも良くて新曲という感じがしない、だけれど新曲なのです。「あれ、これタイムレスで聴いた曲?」と思わせておいての新曲なのです。やられた!!!!負けた!!!!!

 

今までふたりが歌ってきた「こころ」が流れたあとはじめに歌われる「こころ」は新曲で。10年前の蕾ツアーの時のように1曲目は新曲…。ああ、リンクしているのだなあと思ってさらに感慨にふける。笑

 

君になれ 「この曲を聴きに私はここまで来たんだ」と思わせられる曲=その年のテーマ曲なるものが必ずどのツアーにもあるのだけれど、まさしくそのテーマ曲になるのだなと確信した曲。新曲にそこまで思い入れぶっこんじゃうことってあるんだなって自分でも驚くくらいに身体の中に秒速で染み込んでいった。今までで最速だったんじゃないかな。

 

悩んでいることや自分自身にあった謎の焦燥感、モヤモヤ、やるせなさ、情けなさ…そういうものがこの曲の歌詞そのものだなと思って、気が付いた時には化粧がぼろぼろに落ちるくらい立ち尽くして泣いている自分がいて驚いた。あぁ、そうか私はこんな風に話を聴いてほしかったんだ。と自分自身の気付かなかった部分に気付かせてもらったようなそんな気持ちになった。

いつだってふたりの歌が気付かせてくれる。飛んでくる歌詞の全部が優しくてまっすぐで、その優しさに甘えて溶けてしまいそうで……人ってこんなに動けなくなるものなのか…っていうくらいにひたすら声を聴いて泣いた。あぁ、好きだなぁ。このひとたちのうたがすきだなあ。って今までに何百回も思ったことを再確認した数分間。「君になれ」と力強く歌われたあのフレーズが素敵すぎたなぁ。

 

いつの日にか小渕さんが「ここにいるみんな、ひとりひとりと話をしたことはないけれどどんなことを考えているのかどんなことを思っているのかなんとなくわかる」と言ってくださったのがとっても嬉しくて。この曲にもその気持ちが込められているように思えて大切な大切な曲になった。手拍子もせずひたすらに曲を必死で追いかけて終わった瞬間これでもかってくらいに走りたくなった。ステージに上がって握手を求めたくなった。…末期ですね。(笑)

 

曲調はわりとアップテンポ。言葉数も多い。サイ(レ)ンっぽいかなぁ、しいていえば。「未完成な自分」がテーマ、今は見えないもの、会えないもの、自分自身を信じられないこと。それも全部いつか乗り越えて肯定して「君自身になれ」っていう感じかなぁ?もう歌詞の一つ一つが心にずきゅんばきゅんって刺さったのになにひとつ思い出せないのが悔しい。かっこよかった。

 

 久しぶりに聴けた~~~~~嬉しい!あのイントロを聴くと無条件に心が躍る。照明も虹色できらっきら。綺麗だった。サビで黒田さんが手を上にあげるように煽っていて、手に付けたLEDライトで会場が煌めくのがとっても綺麗で「うわぁ!」って感嘆の声が漏れそうだった。手を上にあげてリズムをとる動きが新鮮で(この指とまれみたいなやつ)にやけてしまった…。楽しい。

多分この曲の途中で、小渕さんに自ら近づいて行って肩に肘を置いたくせに、歌詞を無視して「おまえっ、汗びちょびちょやな!!!!」ってわざわざ言っていました…どんだけ隣におりたいねん。…微笑ましいのでどんどんやってください。なんかの曲の時にお返し!みたいな感じでわくわくした表情の小渕さんが黒田さんの後ろに行ってチューチュートレインおどってたのも可愛かった。40歳のおじさんたちかわいすぎでは…!

 

君という名の翼 ん!???これはなんだ???「昔の曲も聴きたい!」ってうるさいファン感謝祭ですか?(口が悪い)イントロを聴くだけで夏の始まりを感じさせる曲第1位。夏っぽい~~~夏始まりツアーっぽい~~。ギターを弾きながら歌ってたまにスタンドマイクを動かすあの仕草がたまらなく好きなのできみつば嬉しかった~~~。Bメロのくろださんの声優しくてとろけそうだった。サビはワイパー!LEDは青色!めっっっちゃ綺麗!ステージも客席にも色がどんどんついて波みたいなの!素敵!「導く場所ヨコハマ~!」って歌ってくれたよ~~~懐かしい~~~これ大好きなやつ~~~ありがとう~~!

 

tOKi meki イントロが鳴った瞬間「出た!!!!」と言ってしまうわたくし。ステージを見るとにやけ顔の小渕さん。前回楽しかったもんね。(笑) LEDは赤色だったかな?このあたりでLEDを操作するのが難しくなってくる。ステージから目を離したくなくて適当にボタンを押すがためにまったくお目当ての色にならない。…練習しますね。

tOKi mekiは問答無用で楽しいなぁ~~お隣のおばあちゃんたちがOK!ってやっててめちゃくちゃ可愛かったし、あの振りつけをだれも恥ずかしがらずにノリノリでやってるの可愛いなぁって会場を見ていました…。何回聴いてもアコギとエレキのリフのやりあいが格好良い。Bメロが黒田さんの曲は声色が優しい傾向にあるよねぇ~~~tOKi mekiの声大好き!

2ツアー目ということもあってこれは音程にアレンジが加わりそうだなぁとわくわくしました。黒田さんどんどんアレンジしてね!*1

 

 「このツアーはきっと最後まで完成しないツアーです。冒頭の“君になれ”でも歌ったように未完成なツアーになりそうで…。今日のライブも失敗があるかもしれないし、完璧ではないかもしれない。だけれど、みんなに“歌を届ける”ことと”楽しむ”こと。その準備はたっぷりしてきたから、完璧です。みんなも今日の日をとびきり楽しみに目いっぱい楽しむ準備をしてきてくれたでしょう?そのお互いの気持ちをぶつけあって最高のライブにしましょう。一番前の席のみんなから3階席のいっちばん後ろのお客さんまで、ひとつひとつの歌が届くように全力で歌います。最後までよろしくねー!」


小「ディーンフジオカさんに招待していただいてライブを見に来た時からパシフィコ横浜でライブがしてみたいと思っていたんです。ライブがしてみたい、と思った会場で。こうやって本当にライブができることはなかなかないことなのでとても嬉しいです。新潟・香川ときて3か所目。どんな風になるのか、僕たちも楽しみです」
黒「今、サラッと自慢したよなぁ?ディーンフジオカさんにどこに行ったら会えるん?なぁ?どこで会ったん?」
小「ふふっ、お前も出歩いてみろ?出歩いたらいろんな人に出会えるから」
黒「えっ、歩いてたらディーンフジオカさんに会えるん?おまえほんっまにいろんな人に会ってるやん!おまえばっかり!なぁどこであえるん?」

珍しくウザ絡みがしょっぱなから勃発。笑 「ずっと引きこもってるお前にはそんなん無理」って一喝されてたの面白かったです。

歌ってみたいと思っていた場所とかやったことがないこととか、まだまだあるのだなぁって嬉しくなって。その瞬間に立ち会うことができる喜びを感じるし、ふたりから「今度は」とか「次は」っていう言葉が出てくるたびに嬉しくなる。先があること、未来が続くことが当たり前じゃないっていうことに関しては誰よりも痛感しているからこそ。一回一回のライブをかみしめて、またライブで会いましょうって言ってもらえるのがどれだけしあわせなのか再確認する。

 

紙飛行機    おお~~こちらも久しぶり!BlueBirdか紙飛行機どちらか聴きたいなあと思っていたので嬉しかった!「ときめきの風が吹いたら」って良いね、今更だけれど!ふたりの優しい春風のような歌声がじんわり響いてくる。これこそときめきの風だよ~~!!!!黒田さんの歌い方がね、もう~とんっっでもなく優しくって!あぁ~どんどん歌が育っていく~どんどん優しい紙飛行機ちゃんになっていく~~って気持ち悪いことを考えていました。

ふたりの「だいじょうぶ」を聴くと ほんとうに大丈夫な気がしてくる。無敵だね、ほんとうに。「幸せが歩いてきても 俯いていちゃすれ違う」っていう歌詞が 更に好きになった。

 

HELLO, NEW DAY イントロのピコピコ音に合わせて色が緑と紫の照明に変わる。Perfumeみたい!と感激する。新曲は歌詞が画面に映るようになっていて、言葉を目と耳で受け止められるのはとても嬉しかった。この曲のギターのリフめちゃくちゃ格好良いんだなぁと思ったしストリングスの美しさに感動。

「心を洗濯できたらいいけれど、そんな風にはできなくて。今日のもやもやをすぐにすっきりさせることなんてなかなかできないけれど友達と馬鹿な話をして笑ったらいつの間にか心がすっきりしていることもあるでしょう?」そうか~~~一度立ち止まって深呼吸すること、電話も時計も止めてリセットボタンを押すのは、”洗濯”みたいなものなのか…と唸る。頑固なシミ=日々のモヤモヤ…あぁぁああ小渕ワールド!その発想素晴らしいよ~~~小渕くんさすがだよ~~~~~と拍手。

ミディアムテンポのゆったりしたこの歌は紙飛行機とはまた違った風を吹かせてくれる気がしました。ゆらゆらと揺れる葉っぱや、ゆったりと流れていく雲、風にゆられた洗濯物。そういう穏やかな日常に寄り添ってくれるような柔らかい風。この曲もワイパーがあったのだけれどいつもの半分の速さでのワイパー。光の海が揺れるのが美しかった。*2

 

SUNRISE   このあたりは初日から曲順がガラリと変わっているようで、この流れになったのは最近らしい。新しい1日が始まっていく、そういう希望の歌が聴こえたと思ったら 陽がどんどん登っていくこの曲が…!!!この2曲の流れがめちゃくちゃ素敵だなあと思った!ASAHIさんが協賛についてくださった時に思ったのが「SUNRISEがまた聴ける!!!!!」だったくらいにSUNRISEが大好きなので嬉しかった。大地の恵み、っていう雰囲気醸し出してくるじゃないですか?意味わからないと思うんですが、そういう雰囲気なのです。好き。ライブだとストリングスの音が映えて、1番のAメロでふわっと聴こえるアコギの音が優しくて…音数がどんどん増えていって壮大になっていくの好き。

 

夏の雫 「これからの季節にピッタリの曲です。”夏”というフレーズや、夏の音も出てきます。夏は楽しい季節だけれど、もしかしたら夏が来るたびにすこしせつない気持ちになったり思い出してしまったりすることがある人もいるかもしれない。そんな歌。夏の雫」

タイトルから好き。あー、これ絶対好き。って確信したらめっちゃ好きだった。スクリーンに映る「夏の雫」の「雫」の文字が風鈴になっているの。粋かよ…。音や温度から思い出すことってあるでしょうと小渕さんが言っていたけれどまさにそれ。音を聴けばそこからぐるぐる数珠つなぎになって記憶が蘇る、そういう曲でした。イントロは風鈴がチリンチリン、と鳴る音、波の音が聴こえる中にふわっと重なるガットギターの音。いかにも「涼夏」というような曲。これまでにはない感じで新鮮だったなぁ~。一緒に買った風鈴、軒先に飾ったままなかなか外せない。あぁ、もうすぐ夏が来るよ。夏が来たら君のことを思いだす。あの風鈴の音はあなたが鳴らした音が一番好きなのにもうその音は聴けないんだなぁ。みたいな。せつない。でもそのきもちすっごくわかる。どうにもならないのだけれど、はずせないその風鈴。そこにはこっそり彼女の願い事が書いてあることに気付いて(きっとその願い事は”彼の夢が叶いますように”という類のものなのだと思う。)いつの間にかお守りみたいになっていく夏の音。

「もうすぐ 夏が来るよ」「あいたいよ あいたいよ」話しかけているような優しいことばと声色がせつなさをさらに助長する。夏の終わりの物哀しさやしんみりせつなくなるあの雰囲気。この曲を夏の終わりに聴きたいし、夏の始まりに聴けたのも嬉しかった。

 

横浜初日ではガットギターの音が鳴らなくて、いい感じのMCと雰囲気の中申し訳なさそうに小渕さんが「ギターの音がっ、ならないっ…」ってぽつりとつぶやいて黒田さんが崩れ落ちるという一面も。(笑)「お前どうすんのかな、と思ったらよう止めたな。いくんか?止めるか?どうすんねや?って思った」とのこと。

照れ笑いしながら「音出てよかったー!」とほっとして、「音や記憶のくだりはもういいですよね」と笑って仕切り直し。ちょっぴりレアで嬉しい。このガットギターは最近買った新しいギターだそうで。「この子の初日は今日の横浜」って言っていたのが聴けました。ギターのこと「この子」っていうの好き。

 

流星 夏から冬へ、この流れも好き。前のツアーくらいまで4ツアーくらい連続で流星を聴きすぎて「おなか一杯」って思っていたのですが(贅沢)ひさしぶりに聴いた流星はまたちがった顔をしていて美しかった。あぁ黒田さん歌うの楽しいんだろうなぁ~ってなんだかこの流星を聴いたときに思ったんだよなぁ。どちらかといえばサラっとした歌い方に戻っていて、好きだった。「あずけてほしい~↑」がとってもとっても綺麗だった。

 

LIFE 体が自然と横に揺れるよね。好きです。LIFEは歌詞がめちゃくちゃ好きなのでそれについてはまた追記するとして(笑)小渕さんのハープ曲!!!!!!ひさしぶりだよね~。アコギ+ハープ=最高、最強なのです。コイン、朝顔朝顔は口笛か)みたいなあの柔らかくて穏やかな日曜日の朝みたいな雰囲気の曲が好きっていうのもあると思うのだけれどLIFEのいろいろな曲を中和するあったかさが好き。LIFEを聴いたときに「あ、懐かしい」「なんとなく昔の二人っぽい」ってなったの。たぶんそのせいじゃないかなぁ。ハープを聴くと心がうきうきするね。

 

Starting Line  「ファンの皆さんからいただいた言葉を繋いでできた曲」と聴いてまさかな、まさかな、と思ったらそのまさかだった。放心状態でよく覚えていないけれど、嬉しかったのだけはよく覚えている。
「新しいことを始める時、歩き始めたとき。どうしても後ろを振り返ってはいけないと思ってしまうことがあると思うんです。でも、後ろを振り返るのではなくて”まだスタートラインに立っていない”そのスターラインをずっと目指し続ける。そういう風に思ったらどうかな、と思ってつくった曲です」

「僕たちだったら気づけないような言葉も思いつかない言葉もたくさんありました。その気持ちをそういう風に表現するんだ、とびっくりしたこともありました」とその当時のことを話していて、この曲のひとつひとつの歌詞はひとりひとりの「こころ」なのかぁ、と思いました。

「こころのことば」なんだよねぇ。それがあわさって一つのうたになるってすごいなぁ。心という歌詞はでてこないけれど、これは何より心の叫び。心の声。心の言葉。億不覚に眠っていたことばたちが集まってひとつのうたになった。解釈がどんどん変わっていく、すごいなぁ。


ふたりの「声」が好きだ、と改めて気づかされる瞬間がこの曲にはたくさんあってこの声の重なりは他の誰でも真似できないし彼らの声だからこそ突き刺さる言葉があるな、と思った。まず頭のアコギの「じゃーん」の音だけで時が止まるし、そのあとの「探して見つかるくらいの そんな確かなものじゃないから あやふやな今にしがみついて 手探りの日々を繰り返して」の声の重なりを聴いた瞬間に二人の真骨頂ってここだ!!!!やっぱり!!!!このハーモニーだ!!!ってなるよね。Starting Lineの美しいメロディラインが好きだなぁ。階段みたい。

「揺るぎない想いだけを 今胸の真ん中に」君になれにも通ずるけれど、”揺るぎない想い”を持ち続ける、ってその信念を持って夢を追いかけるってすごいなって思うの。それを振り返るのではなくスタートラインを目指し続けて歩き続けて信じて突き進めと歌ってくれるこの歌の持つ力強さに圧倒された。伸びやかな黒田さんの声。あぁ、全身全霊歌ってくれるんだなぁ。この声が好きだなぁ、って何回も思った。

福ちゃんのギターソロがいわゆる「エモい」ってやつだったよ。心にぐっとくる音。最後にまたふたりとギターの音だけになる。会場全員が息を呑んでその声を、音を全身で受け止めようとしている。あの空気がとってもとっても好きでね。あぁ、ライブに来たなぁって思った。

 

そして聞き覚えのあるイントロ。思春期にしぬほど聴いた蒼く優しく
初めて聴いたのは風に吹かれてという野外のイベントだった。当時こぶちさんはスカーフみたいなのをえりまきみたいにしたりスカートにしたりしていたのだけれどこの日は「亀梨くんみたいやろ」みたいなことを言っていたと思う、そんなことばっかり覚えている。笑
心地よい夏の夜の風に吹かれながら、「初披露です。」と歌われたあの歌を聴いた時に、「君になれ」をはじめて聴いた時の私のような立ち姿になったことを思い出した。
あの日から、自問自答するたびに蒼く優しくのひとつひとつのフレーズが手のひらにふわっと現れる。「あの日の夢を」誰だって一度だって思ったことがあることでしょう。
それでも、諦めたりやめたりしない。葛藤する中で光が見えていく。この曲の持つ柔らかい光が。強さと優しさが溢れるこの曲の雰囲気がふたりの存在そのものだなと思った。
そして、あの日のあの夢は「今ここに続いていた」 やっぱりここでも”繋がり”へのこだわりが見える。
突然ぽんと、なにかが生まれるわけじゃない。なにかが登場するわけじゃない。どこから続いていたかなんて今すぐにはわからないけれど、ずっとずっと先に辿り着いた時にあの道はここに続いていたのだな、と思うこと。それは「どの道を進むことも無駄なことは一つもない」ということを伝えてくれている気がするのだなよなぁ。


寄り道も、回り道も、悩んで少しずつ進んだ道も、戻った道も。全部全部「今ここに続いていた」 そして「誰の真似をする」のではなく「自分らしさを探し続ける」

あぁ、2017年のコブクロ。10年も前のふたりも、なーんにも変わっていないのだなぁと嬉しかった。
「変わりづつけるために 変わらずにいるよ」それが答えなんだよね。

2番の、「下り坂」のハーモニーは圧巻。息を呑んでぎゅ、っと手のひらを握った。ドキドキしたし、声に圧倒されて動けなかった。あの力強さと優しさの相反する不思議な曲だなぁと思う。

 

そしてスクリーンに映る、「わたし」と「わたしのこころ」の会話。手書きの文字が不恰好で、いとおしい。
いちばん近くにいつだっていた「わたしのこころ」に対する「わたし」のことばが、「コブクロ」と「わたし」に置き換えられるような気がして。

陽だまりの道のあのことばのように 自分自身に嘘をついて曖昧に笑って目の前にあることを無かったことにしているそれを掬い取って目の前に差し出されたようなそんな感覚だった。小渕さんのことばはいつも否定的ではなくて「そういう生き方をするのはいけない」という言い方は絶対にしないでしょう。
「しんどかったね 本当はそんなことしたくなかったのに。それがじぶんを守る方法だったんだろうね つらかったね。もうだいじょうぶ。ぼくらがいるでしょう?」そんなふうに聴こえるんだよなぁ。「心」の歌詞もそう。

話を聞かせておくれ、と言ってくれているような気がした。いつだって僕たちがここにいるのはあなたのその声を聴くためなんだと言ってくれているようなそんな、言葉たちがスクリーンに並ぶ。あぁ、このメッセージで救われる人はどれほどいるのだろう、と思った。

そして
「いつから僕たちは はぐれてしまったの」このひとりごとのような始まり方が、さっきのスクリーンでの会話の続きのようで作りこまれたストーリー性に唸った。

1番は物哀しい雰囲気の中で進んでいくから真っ暗闇の中のようで。そこから差し込む一筋の光がサビで聴こえる黒田さんの声とスーッと入ってくるストリングスの音なんだなと思う。
あの一筋の光とともに、目の前にいる黒田さんはまっすぐ前に手を伸ばしていて、あぁあの手を掴んでしまいたくなるなと甘えたくなってしまう。

2番でガラっと雰囲気を変えて、ギターのリフが聞こえてくるのも。小渕さんがストーリーテーラーに徹しているのもまた素敵。

 もっと聞きこんでいきたいなぁ。「星を手に集めて繋げた光のペン」が初聴のときから変わらず好き。”空の上で抱きしめあえる”小渕さんの言葉をふと思い出すフレーズ。離れていても、この歌でつながることができる。そんなふうに聴こえるんだよねぇ。

どんな空でも も 君への主題歌も。そして心も。「離れていてたってあなたのことをずっとずっと見守っている」のが空で表現されている気がするんだよねぇ。はぁ~~~~~好き。

 

「心ツアー楽しんでいただけていますか?「心」という楽曲を歌うために、今まで歌ってきた曲たちを全部聞き返してみると、「心」という言葉が入っている曲がめちゃくちゃ多かったんです。80曲ぐらいあって。そのときに、あぁ昔から「心」を歌ってきたのだなぁと思いました。蒼く優しくでは「心の叫びなど 誰にも聴こえない」っていう風に歌っている。その頃はそういう風に思っていたのだなぁって今になって気づくこともあります。」

 

「心は目には見えません。でも、みんな心のずっとずっと奥の方に思っていることや誰にも言えなくて悩んでいることがきっとあると思います。こんなこと言ったら笑われるかな、とかこんなこと言ったら困らせてしまうかな…とか。そういう心の中にあるへどろみたいなどろどろになったところをぴかぴかに磨きたい。そんな歌が歌いたかったんだな、って思いました。」

 

スタンディングオベーションに照れくさそうな黒田さんはドリンクのところにいったりきたり。「もう…座ろうやぁ~~~もう~~~座ろう!」可愛い。笑

 

長くなってきたので2つに分けます。(笑)

盛り上がりコーナーに続く。

 

*1:あんまりメロディラインが変わったら笑っちゃうけど。轍のお経verのように…

*2:小渕さんいわくこのワイパーはゆったりとした風を表現しているそう。風はこんなふうに吹いているでしょう?と。穏やかな風だ~~

超個人的なツアー初日を目前にして

 

※ネタバレはありませんが一番下の方に勝手に自分が歌って欲しい曲をちらほら呟いています。勝手に呟いているだけなのでセトリにはなんの関係もありませんが、念のため。

 

 

 

 

 

 

 

コブクロのツアーは、新潟から始まっている。

 

次の横浜で3箇所目。そろそろセットリストが板についてきた頃だろうか。

楽しくなりすぎて「どうぞ座ってください」と言い忘れてしまった小渕さんを見て、呆れた黒田さんがいつものようにフォローするのだろうか。黒田さんは疲れてステージで寝転んでいるのだろうか、きっとそうだろうなぁ。それを見て全力で歌ったんだなあって愛おしくなるよなぁいつもとかなんとかかんとか。

 

どんな歌を歌うのだろう、どんな声を届けてくれるのだろう、どんな言葉をこちらに投げてくれるのだろう。演出はどんなふうなんだろう、っていうかLEDライトってどうよ?

………考えても考えても想像は付かなくて、きっと自分が思っている何倍も楽しいことをふたりは考えているのだろうなあとワクワクしてしまう。ふたりにとってはプレッシャーかもしれないけれど、やっぱりふたりのことを信頼しているからこそ期待してしまう。あの歌歌ってくれないかな、とか。そんなことも。笑

 

コブクロを好きになって10年。個人的な節目の10周年yearの幕開けが心ツアー!あぁたのしみだな~~~~!!!!!!

 

浮気性の私が10年間欠かさず毎ツアー行っているのはふたりがいつだって変わらずにいてくれるからなんだろうなと思う。

変わり続けるために変わらずにいるよと歌ったあの日から、どんどん進化していくのに根っこの部分は変わらない。「あのふたり」がずっと居てくれるから、歌い続けてくれるから、ステージに立つことを選んでくれたから。

だからわたしは絶対にその想いを受け取りに行きたいと思う。

 

タイムレスワールドの副音声で「滋賀県に来てください」っていう言葉に「どこでも行くよ」「歌う場所さえあれば、どこでも歌うよ」と言ってくれたこと。

MCで「10年後、タイムレスワールドツアーに来た人ー!って話がしたいね」「みんなと一緒にうーんと先の未来を見ていたい」と言ってくれたこと。

 

あー、ふたりにこの先「歌い続ける」という未来が出来たんだなあ  ちゃんと道は繋がっているんだなあ って思ったから。一度は消えかけたのものがちゃんと繋がった。

未来があることが当たり前じゃないって分かるから、だからこそ嬉しかったんだよ。

 

その言葉の裏にある「歌を歌い続けると決めた覚悟」を受け止めたからには、絶対に迷わずに声を届け続けようと決めた。

重いファン上等、アンケートも手紙も要らないっていうくらいにたくさん書くからね!!!!!!!!!笑 

 

「心」ツアー、私はどんな感想を持つかな?

今年こそちゃんとノートに書き残したいし、ちゃんとブログにも書きたい。有言実行なるか!?!?

 

今年こそ、フラマイが聴きたい。君色も。なんなら何年も言い続けているそしてまた恋をするも聴きたい。個人的初日を迎えて歓喜の涙を流したい。でもなー、きっと何を歌ったとしても嬉しくて泣けちゃうんだろうなと思う私であった。おしまい。

 

 

 

TIMELESS WORLD TOUR 大阪2日目

 

ブログ書きます詐欺がひどいので今ツアーこそ絶対に書き記そう!!!ということで「TIMELESS WORLD」ツアー、私的初日。大阪城ホールのことを今更ながらに書き記そうと思います。
たぶん、ツイッターに書いたことをそのまま貼り付けて終わると思う。(笑)
それでもいいんだ、とりあえずあの日のことをちゃんとパッケージしないと。真空パックしないと。忘れたくないから、たいせつにしたいから、ちゃんと自分の言葉で。

※以下セットリストを含むネタバレを含みますのでご注意ください。

 

 ※成仏ブログです。2017ツアー始まる前に。

 

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私的初日。アリーナ34列目。黒田さん寄りのお席。
前日、私の母が小渕さんにいじられるというまさかの展開に驚きながらの参加になりました。(笑)
母に盛大にステージ構成のネタバレをされていたので、なんとなく予想していたけれどセンターステージ真横。「いやぁ、とんでもない席だなぁ」とゆきさんとお話しながら開演。
10分押しくらいで始まったのかな?

~~~~♪

聴いたことのある懐かしい響き。SEはNWとおんなじものを使っていて暗闇の中光るスクリーンにはジャケ写に使われたであろうファンの方の写真が少しずつ映る。その写真と一緒に写るジャケ写たち。な、なんてエモいんですか・・・(泣)NAMELESS WORLDの世界をそのまま投影させてくるんだろうなと予想はしていたものの、SEをそのまま使うなんて思わなかった。
あの時の思い出が一気に蘇る。「音楽は時を越える」SEでその言葉を体現する。だんだんと色とりどりな照明がアリーナを照らす、どんどん色づく中ばん、と登場するふたり。

 

神々しすぎる・・・!!!!!!!!!!

 

大好きなアコギのイントロが鳴る。
「おおさかーーーーー!!!!」
だいすきなひとの声。

どうしても、涙が止まらなかった。
毎日うまくいかない日々、それでもなんとかこの日を待ちわびて。指折り数えて「頑張ろう」って過ごしてきた日々。そんな悲しさも苦しさも、ふたりの声を聴いた瞬間吹っ飛んでいってしまうんだよ。

「この街を見上げる時は君がやさしい気持ちでいれたらいいな」

初めて聴いた時からこのフレーズの優しさこそがふたりの存在そのものだなぁ、って思っていて。
それを生で聴いたもんなら、もう。だめだった。「おかえり。毎日頑張っているね」って言ってもらえている気がして私だけのために歌ってもらえている気がしてしまって。
あぁ、そうだったなぁ。コブクロのふたりの歌はいつだって自分の隣に寄り添ってくれるんだったなぁって当たり前なんだけれど、そんなことを思いながら聴いていました。
スクリーンも綺麗だったなぁ。綺麗な朝焼け。陽が昇る町並み。

そして星がきらきら降ってきそうなイントロ。「六等星」えぇぇぇぇ、ここまで揃えてくるの!?NAMELESS WORLDでは2曲目だった六等星。このツアーでも2曲目に。
オーバーラップする映像。声。照明。10年前を平気で飛び越えてくるふたりの熱量が、これでもかってくらいに伝わってくる。
もうこの2曲を聴いただけで、この並び方を見ただけでいかに曲の並べ方や繋がり方を大切にしているかが伝わってきて、さらにドキドキしてしまった・・・。
ずるいよねぇ(笑)TWとNWの世界をいったりきたりするの。一緒にタイムマシーンに乗って旅をしているような、そんな錯覚に陥るの。
「ブレーキアクセルに踏み変えて」が何年たってもわたしの背中を押してくれる。

もうこのあたりで意識が朦朧としてくる。(笑)初日はこのあたりから、Flagまで記憶が飛んでいます。もう、セトリに驚きすぎて何も覚えていないという事態が発生する。何の曲が来ても驚く。何が来ても泣く。

 

 

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ここまで書いて下書きにあったから成仏させます。もう今更何も思い出せないからこぶちさんがカブトムシを歌ってくださったことが嬉しかった、という話で締めておこう。笑

以下ツイッタのつぶやきまとめ。

 

ひとりごとをわざわざブログに書いてみる

 

わたしは人のブログを読むのが好きで その愛の対象が何であれ結構楽しく読んじゃう派の人間です。
愛の対象が誰であれっていうのはたとえばその対象になっている人のことを私自身が知らずとも「なんだかこのひと好きだな」と思わせてしまうような魔力があるからっていうことです。

ファンの人の惜しみない愛情をチラチラと覗き見できるブログが好きで。
ひどい時は書いている人本人も、そのひとの書いている人(愛の対象)についても全く知らないこともあるのだけれど愛の深さに触れ、ほっこりしあわせになるのです。そして沼が増える。…こわい。大好きな誰かのことを話しているその姿、美しすぎる…無条件で好きになっちゃう…。

 

わたしは好きな人がたくさんいるし、いいなと思うセンサーも常に張り巡らせているつもりだからすぐにそのセンサーにはいろんなひとやものが引っかかる。
それは音楽だけではなく、言葉だったり、色だったり、形だったり、様々だけれどそれらはいろいろな角度から元気づけてくれたり、励ましてくれたり、ハッとさせてくれたり、時には頭をズコーンと叩かれたときみたいに衝撃を与えてくれたり…と様々な要素を持ち合わせている。
センサーにひっかかるものが様々すぎてすきなものが増えすぎて、収拾がつかないことには慣れた。笑


こんなにすきなものに囲まれてしあわせだなぁ、と思うし生きるための活力をいろいろな方面に置いておくことって大事だなぁと思う。…言い過ぎでしょうか。「あー、そういえばあのバンドのCDの発売日来月だな。」「あの雑誌の連載読みたいから頑張ろ!」微力ではあるけれど好きな人のおやつをひとつ増やすくらいには貢献できたらいいなと思うし、何かしらで返したいなとも思うこともある。いいよね、楽しいよね。

 

「浅い」と言われたらそれまでだけれど人にとって「すき」のものさしはどんなものだったとしても良いのではないか?と思う能天気な人間なので大して気にならないし、「それわたしあんまり好きじゃない」と言われても「わざわざ好きじゃないといわなくてもいいのに」とは思うけれどそれで落ち込むこともなくなったし「別に私が好きだからいいのでは?」と思えるようになった。おめでたい脳みそでよかった~~~おかげで楽しいです。オタクって楽しい~~!!!!!!


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「こうじゃなきゃ」「こうしなきゃ」の呪縛にがんじがらめになっていた私は、3月に仕事を辞めてから読んで字のごとく迷走していた。迷走という語釈に私の写真をのっけてもいいのではないかと思うくらいには迷走していた。


なにかをやっていない自分がとてもみすぼらしく思って、誰かに何かを思われることを怖がり、自分の属する「居場所」がないことに気づき、毎日家で考え事をしている自分にもうなんなんだよ~~~~~この生活~~~~!ってなった。焦りって怖いもので、なにかをしなくちゃっていう呪縛も、「普通は」という言葉の呪いも全部怖いものだなと。

でも、ある日突然どうでもよくなったのです。「自分が持っているちっぽけなプライドはまず捨てるべし」なんとなくそんなことを思って今は堂々とニートです。
(いや、働けよ。笑)


学生の時に「ゆこちゃんはこうしなくちゃいけないという気持ちが前に出すぎている時がある。それをいつかこどもに押し付けて、レールを敷いてしまうことだけは絶対にしちゃいけないよ。」と言われたことがあってなんとなく腑に落ちたのも最近で、良くも悪くも歳を重ねたのだなぁと思った。

社会人になって受けた理不尽な対応にも、言動にも未だに納得はできないけれど「どうしてそうなったか」はなんとなくわかるようになってきた。
SUPER BEAVERの27の中に出てくる歌詞のように。「許せることが増えた 譲れはしないけど」そういうもんなんだな、と思った。

 

誰かの何かを許せる人でいたいな、と思った。譲れはしなくとも。「こうじゃなきゃいけない」を押し付ける人にもなりたくないから「あなたはどうしたいと思ったの」と
聞ける人でいたいと思った。自分がされたことをまた誰かにするような人にはならないでおこう、と思った。

 

そう思うことができた今があるのはいろいろな大好きな人のライブに行ってその人たち全員が違う言葉だとしても「自分が信じた道こそが正解だ」というような、そして「あなたの居場所はここにあるから」というような言葉をステージから、音とともに投げてくれたから、それを受け取ることができたからなんだなと思う。
それだけで 私のこの空白の4か月間には意味があったなぁ、と思う。

支えてくれる様々な人、音楽、もの、が周りにいてくれることってやっぱりしあわせ!いつもありがとうございます!!!!!!

 

何が書きたかったのかというと、「ライブは最高です!!!!!!ライブは生ものです!!!!!一緒に行きましょう、ほら夏が来るよ!!!!」「ブログは最高だ!!!!!これからも誰かへの愛をいっぱい叫んでいこうな!!!!!!!」っていうことでした。長々とひとりごとをつらつら。

 

あなたのブログ、ノート、読ませてください。←

Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 「Thanksgiving 25」@京セラドーム

Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 「Thanksgiving 25」@京セラドーム に行ってきました。ゆりちゃんとさくらちゃんが誘ってくれて3人で!ゆりちゃんチケット取ってくれてありがとう~~~~。会館ツアーは全滅しまくっていたので「未完」ぶりのミスチル。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとう~~~~。

ネタバレ回避を全力で勧めてくれた数人のお友達にも大感謝です。まっさらな状態で行ってよかった~~!この先にはセトリを含んだネタバレがあります。
参加される予定の方は、絶対に見てはいけません…まっさらな状態で行った方が100倍楽しい。でも超、最高だったから感想書かせて!

 

 

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始まる前に「何から始まるかな」談義をみんなで繰り返していたのだけれどさくらちゃんに「ふたりが好きな曲だよ」と言われ膨らむ妄想。

ゆりちゃんと「CENTER OF UNIVERSEで始まったらめっちゃ格好いいよなぁ」「あのアコギから始まるのエモすぎるな~~~~」「え、やばくない」「やばいな」って言い合っていたら
本当にCENTER OF UNIVERSEから始まったから死んだ。語彙力がないから死んだとしか言いようがないけれど死んだ。

蘇生に続く思春期に沢山救ってもらった曲10選にランクインするほど大好きな曲。最初はミディアムテンポで静かに始まっていくのに、1番終わりで加速していくあの展開がめちゃくちゃ格好良くて最初に聴いた時に「Mr.childrenって何者…」っておののいたのを思い出す。


OPの映像もとても美しかったなぁ。昔のアートワークや写真がちりばめられた映像から、ファンファーレのようにホーン隊の音が鳴り響く。
そこに加わっていくアコーディオンやヴァイオリンの音。ヒカリノアトリエが始まるときのあの空気感にとても似ていて心地よかった~。可愛らしくて愛おしくて物語の始まりのような、OPからのCENTER OF UNIVERSEです。…今思い出してもうわぁぁぁぁぁって感情がたかぶってしまう。

徐々に音数が増えていく様が、世界が開けていくようなそういう雰囲気を醸し出していて「全てはそう 僕の捉え方次第だ」っていう歌詞の後に歌詞通り「一気に加速していく」っていう演出が憎い…憎いよ!
自分の捉え方次第で世界は変わると気付いた瞬間、見えていた世界が色づいて加速していくあの感覚を音楽で表現するなんて本当に凄い。


「あぁ、世界は薔薇色。すべては捉え方次第だ。」あぁ、私このひとの捉え方好きだなぁって思った。あとね!!!!間奏のギターのリフめちゃんこ格好良いし、早口になるところ大好き…歌詞のこと言い出したらキリがないなぁ。

「僕こそが中心です」「あぁ 世界は素晴らしい」

決して、自分中心のお気楽な「僕こそが中心」ではなく「君の人生では君がいる場所が真ん中でしょう」と言ってくれている気がして大好き。
「僕こそが中心です」でキラッキラのスポットライトを浴びて花道の先のセンターステージで手をまっすぐに掲げる桜井さん神々しすぎてとりあえず崇めました…格好よすぎやしませんか。

 

「京セラドームこそが世界中のどこよりも幸せな場所で、こここそが中心だな」などと思っていたらキラーチューン大渋滞。

箒星 シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~ youthful days

え、まだ序盤ですよね…?めっちゃゴリゴリにハッピーなキラーチューン固まっておりますが…!イントロが鳴るたびに湧く私たち。「え、大丈夫???もうライブ終わる????」攻めた曲たちに頭がボーっとしてくる。

……きっ、記憶をなくしている場合ではない!と慌てて頭をブンブン振ってとりあえずジャンプ!ミスチルの曲って、イントロ5秒で心を鷲掴みにされちゃうんだよなぁと改めて思った。
youthful daysで念願の乾杯ができたのが嬉しかったなぁ~!高校時代に友達とDVD見ながら画面に向かって乾杯していたあの頃の私、乾杯できましたよ!「かんぱぁ~い!!!!」ってめちゃくちゃうれしそうに手を掲げてくださる桜井さんと嬉しそうに乾杯するファンの皆さんのあの空気感めちゃくちゃ好き。そしてやっぱりミスチルのファンの皆さん可愛らしいよねぇ。みんな乾杯してたもん。笑

 

どの曲だっけ…歌いだしが桜井さんのアカペラっぽい始まり方で「え、まじで。やばくない。」って会場みんな思ったと思う。やばいです。(語彙力の欠如)序盤からぴょんぴょこ跳ねまくり走りまくりの桜井さん。しきりに「おおさかぁ~!!!」「後ろも~~~~!」って煽ってはりました。エネルギッシュ…。


「こんばんは~~~Mr.childrenです!」

何回聞いても、何回ライブに行っても「Mr.childrenって存在するんだ…会いに来ちゃってるんだ」と震える瞬間。

「大阪~~~元気~~~?暑くない~~??」

「暑い~~~!!!!!(正直すぎる関西人達」
「暑いよね…昨日のお客さん暑すぎて、元気なかったんだよ。だから今日は朝の5時から冷房を入れています!朝の5時から冷房入れてこの温度よ??すごいよねぇ。ひろいねぇ!」

お客さんの熱気で本当に暑くて、4曲で頭がボーっとするくらいだったのですが前日はもっと暑かったようでチームMr.childrenの皆様の配慮に感動。

「Thanksgiving 25というツアーを回るということでね、多分みんな相当期待してきてくれていると思うんです。
みんなは何を聴きたいかな?そして僕たちは何を歌いたいかな?って沢山悩んだんだけれどね…でもその期待をさらに上回るような、そんな曲たちを用意してきていますので!今日は長いよ~~~~!笑  

ここからとっても長いから、喉乾いたら水飲んで、水飲みすぎたらトイレ行って…って調整しながら楽しんでください。

次の曲は、絶対に歌いたかった曲です。欠かせない歌。みんなに歌いたかった曲です」

 

からのGIFTね~~~~~~待って~~~~泣いちゃう~~~~

未完のときに桜井さんが「みんなにプレゼントを選ぶみたいに曲を選んだ」って言っていたのを思い出してGIFTの歌いだしの「僕は探していた最高のGIFTを 君が喜んだ姿をイメージしながら」でブワァァって涙が…。ずるい…ずるすぎる…。喜んでいます、とても喜んでいます~~~(黙れ)

「僕の両手がそれを渡すとき ふと 謎が解けるといいな 受け取ってくれるかな」「君に似合う色を探して 優しい名前を付けたなら ほら一番綺麗な色 今君に贈るよ」

曲に込められた想いを想像するだけで嬉しくて頬は緩むし、音楽から伝わってくる「愛」がとてつもなく大きくて。語尾の優しさがそれをさらに助長していて なんて優しいんだろう、なんてあたたかいんだろう、と心がふわっとあたたまる。Mr.childrenから贈られる愛が溢れ出しちゃいそうで零れないように抱きしめたくなった。
この曲を一番に歌いたい、って思ってくださったことがめちゃくちゃうれしいよね。君がくれたGIFTって私たちはもらってばっかりなのに…。

「今君に贈るよ 気に入るかな?受け取ってよ」「君とだから探せたよ 僕の方こそありがとう」

ファンにとってこんなに素敵な言葉を選んで歌ってくださること以上に嬉しいことないよね~~~~~大好き~~~~~ありがとう~~~~~ってもうこの5曲でライブが終わってしまうのではないかと思わせるくらいの熱量。4人の気持ちがグっと伝わってくる。心が震える。

 

「次の曲も、みんなに向けて。」みたいな感じで始まった 君が好き え、私今日死ぬのかな?みんなに向けて、の曲が「君が好き」ってずるいな~~~~セトリの選び方が粋だよ~~~!(心の声ダダ漏れ

この曲に流れるふわっとした風が好きで、聴くたびにほんわかする。
この曲に出てくる描写に頷きながら共感している自分が登場して、歳を重ねたのだなぁと嬉しくなったり、Cメロの優しさにふわふわしたり。
不思議な色を持った曲だなぁと思った。「くたびれた自販機で二つ 缶コーヒーを買って」っていう歌詞がむちゃくちゃ好き。情景が浮かぶ、優しい君が好き。「月も濁る大阪の夜だ」って替え歌してくださったのうれしかった~!

 

「まだ序盤なんだけれど、僕たちはみんなの心にもっともっと入っていきたいから(近づいていきたいから?)センターステージでやらせてもらってもいいですか?」
「ちょっとバタバタするかもしれないけれど…ちょっと待っててね」

ちょっと待っててねの言い方優しい…何分でも待ちます…。

準備の間JENさんがマイクを持ってメンバーに駆け寄る。(これめっちゃかわいかった!)

「みなさんメンバーの声聞きたいでしょ~????」
田原さんとなかけーさんにマイクを向けるJENさん。向けられたふたりは困惑しつつも 「こんにちは~~」(か、かわいい!!!!!)
なかけー!とか呼んだことないのにめっちゃおっきい声で叫んでしまった…だってかわいかったんだもん…笑顔がチラっと見えるとやっぱり嬉しい。

JENさんのことをこしょばして「はい、ありがと。」みたいなことを言ってバトンタッチ。スキンシップ…かわいい。(語彙力の欠如)

ここでメンバー紹介があったのかな?ホールツアーを回っていたメンバーに「光のアトリエで虹の絵を描く」っていうバンド名をつけた。
Mr.children&○○ではない、この8人としての名前。「このメンバーで奏でるのが楽しかったんですよね。すごく好きでね。」っていう声が嬉々としていて良かった。
ヒカリノアトリエはその後にできたのだそう。完全に曲が先だと思っていた…。こうやってぽつりぽつりと語られる言葉から知ることも多いなぁ、と。

「喉が渇いた時のペットボトル。口さみしい時に口に入れるガムや飴のような。辛かったり苦しかったりしたときに聴くとちょっとだけ希望が持てるような、そんなポケットサイズの希望の歌を。」

ヒカリノアトリエ  アコーディオンのどこか懐かしい音色に心が躍る。口笛ちょうだい!って言われたけれど案の定吹けず吹いているふりで参加。壮大なわけではないからこそ心に寄り添ってくれるようなそういう優しさが染み渡ってきていいな、って。ミルクティーみたいだよね、ヒカリノアトリエって。8人がとっても楽しそうにいとおしそうに音楽を奏でる姿が印象的で素敵だなぁ~って思いました。

このあたりでスピッツのロビンソン(1サビ)の弾き語りがサプライズであったのかな?

「昨日スピッツ大阪城ホールミスチルの歌うたってくれたんだって。…だから…いや、歌うけど…歌うけどね。アンケートとか後で見たら
スピッツの曲が一番良かったって書く人がいるから嫌なんだよねぇ」と笑いながら歌ってくださいました。割れんばかりの拍手に照れ笑い。うろ覚えの歌詞もご愛嬌。

「…はいっ、もう忘れて!!!ここからはMr.childrenです!!!!!」

40代とは思えない可愛さ。どんな歌も桜井さんが歌えば、Mr.childrenになる。途中から「はいよー」って感じで入ってくる皆さんの適応能力も半端ない。プロってすごい。

「続いての曲は、僕らにとって4枚目のシングル。この曲も大切な曲です。」 との曲説が始まる。
初めてのドラマの主題歌に抜擢された、分岐点ともいえる曲だったとのこと。

「僕たちね、売れたかったんです。だから頼まれてもないのに勝手に"この曲はドラマ用"とかって作ってみたり、CMって15秒やそこらしか流れないから"15秒で心をグッとつかむようなキャッチーな曲"とかって作ってみたりしてね。なんで売れたかったかというと、ずっと音楽をやっていたかったからです。だから、嬉しかったなぁ」

桜井さんの言葉で私の知らなかった時代のMr.childrenが目の前にふっと現れて。「あのときはこんな風だったんだ」って、まるで居酒屋でお酒を酌み交わしながら思い出話をしているような、そんな雰囲気の中で一緒にその思い出を振り返られるのがとても嬉しかった。
今では知らない人はいないくらいのバンドになった彼らの、昔の少し微笑ましいエピソードにもほっこりしながら歩んできた日々を想像すると25年って凄いなと思うのでした。

CROSSROAD 

幼いながらに「おとなっぽい歌だなぁ」と思っていたのだけれど、今のミスチルが歌うCROSSROADの艶っぽさというか色っぽさがまた深みを増しているなぁと思いながら聴きました。イントロの心地よいメロディラインと、Aメロの裏で聴こえるギターのリフがちょっぴり切なくて好き。耳馴染みの良い軽やかな感じ。

innocent world Tomorrow never knows 

続いていく。…もう意味が分からない。このあたりで「え、もう終わる?」っていうフィナーレ感が凄すぎてついていけなくてひたすら圧倒されていたからあんまり覚えていません…不覚…イノセントワールドは桜井さんのい~つのひも~この~むねに~っていうゆっくりとした歌いだしから始まった気がする…このあたりで銀テープがパーンって飛んで「演出が、すごい。綺麗。」と語彙を失う。名曲が次々に飛び出してきて、嬉しかったなぁ。イノセントワールドのなんともいえない多幸感いいよねぇ~

「任せていい?」言い方~~~~!任せていい?ってなに~~~?任せられました~~~~~そして歌い終わった後「最高っ!」「すごいっ!」ってめっちゃくちゃほめてくださる…甘やかされている…とても甘やかされているけれど嬉しい…

 

「壮大な曲が続いてちょっとおなかいっぱいでしょう?」「このあたりでお口直しに。」

車の中でかくれてキスをしよう  …お口直しが贅沢!!!

思わず太字にするくらいびっくりした…。アコギで演ってたかな?え、お口直しって!そんな!って思いながら聴きました。なんて贅沢なんだ…

描かれている情景がなんて美しいんだろうってうっとりした。好きなだけじゃどうにもならないそういうもどかしさも無常の愛も感じるそんな曲で、月明かりで照らされたプールや街灯で少しだけ明るくなったあの景色が目に浮かんできて凄いなぁって思った。
言葉の一つひとつから感情が見えて読み取り方や切り取り方ではまた違った捉え方ができるのが凄いなぁ、ってじんわり染み込んでくる。

月灯りが似合う大人っぽい歌だなぁと思いながら呼吸を整えてじっくり聴き入りました。シンプルな照明が綺麗だったなぁ。

そして映像。コミカルな映像が流れ(口では説明しづらいのだけれどゆずっこのふたりが"ゆずみたいやな!"と口をそろえていた。シュールな通販番組みたいな。)思春期、恋、のフレーズが流れる映像の後にJENさんが通販番組で出てきたカツラをかぶって登場。似合う…!

そして「きゅんきゅんしてるか~~!?」の煽りからのJENさんボーカルの思春期の夏~君との恋が今も牧場に~

すっごくすっごくピースフルな雰囲気の中めちゃくちゃ盛り上がった。楽しい。煽りが楽しい。「歌えるもんなら歌ってみやがれ~」って言ってた。もう1回ちゃんと聴きたい。

そしてそのまま 抱きしめたい  流れがシュール。でも不思議とすっとその世界に入り込んで行った。抱きしめたいでスタンドマイク持って引き寄せるあの仕草が好き。名曲しかないなぁ~(しみじみ)

そしてAny 最近ずっと聴いていたので嬉しかった~♡Anyでぴょんぴょこ飛び跳ねてサビで軽やかになって華やかになる音に酔いしれ、ブラス隊の音が贅沢~~って楽しんでいたら桜井さんのアコギが鳴って。名もなき詩を…。え~~~~そんな始まり方ある~~~~?「この名もなき詩を~」って歌って一拍おいて鳴り響く拍手と共にイントロの音が入ってくるのめっちゃよかった。この曲もワンフレーズ歌った気がするなぁ~。お客さんの一体感が凄い!名もなき詩のギターソロのリフめっちゃ好き。田原さんニコニコだった。

高校生の時にミスチルのことを大好きな友達と「愛はきっと奪うでも与えるでもなくてただそこにあるものってすごいよね。」っていう話をしたことを思い出した。「愛」っていう大きなくくりだけれど、ただそこにあるものっていう表現によってそこらじゅうに愛おしいものってたくさんあるのかもしれない、って思った。足元をごらんよ~からが好き。転調も!

 

「旅のことを歌っています」という曲ふりから始まった1999年、夏、沖縄

シンプルな音の構成と桜井さんの声。歌詞ひとつひとつを噛みしめながら聴く。"そして世界一のお酒を見つけました それは必死で働いた後のお酒です"でグっとくるようになったのは大人になった証拠かも。間奏の部分で桜井さんの心情を吐露するような語りかけてくれるようなそんな声が聴こえる。

「7月6日大阪。今日は来てくれてどうもありがとう。25周年、気付いたら25年経っていました。デビューした時はこんな日が来るなんて思っていませんでした。」

「1999年、ノストラダムスの大予言で世界は滅亡すると言われていました。その時の僕は都合の良いように捉えていて好きなことだけやって音楽を作ってそれで世界が終わったらラッキーだな、なんて思っていました。でも2001年になっても、2002年になっても世界は滅亡しなかった。デビュー10周年のインタビューでどうですか?と聞かれても、そのときは若くてまだ素直じゃなかったから。どうせ今聞いている人たちもいつかは離れて行ってしまうんだろう、なんて思っていてただ1日1日を必死に生きているだけです。レコード会社が盛り上げているだけだなんて答えていました。」

「そこからあっという間に月日が流れて25周年。あの時すぐに離れて行ってしまうと思っていた僕らの音楽を聴いてくれる人、こうしてライブに足を運んでくれる人がこんなにもたくさんいるということを本当に幸せに思います。」

「それと同時にいつまで楽しく歌えるかなという気持ちになることもあります。同年代の友人が亡くなっていくこともある。だからこそ、今こうやって音楽を奏でられる時間が何より愛おしくて大切だと感じます。」

「10周年のあのころとはまた違った意味で、1日1日を。1つのフレーズを大切に大切に歌っていきたい。過ごしていきたいです。今日はどうもありがとう。」

と話してくださった後の「愛する人たちと 愛してくれた人たちと 世界一の酒を飲み交わしたのです」という歌詞が胸にずしんと沈み込んでくる。あぁ、ここまで歌詞のひとつひとつから愛が伝わってきて今までの気持ちが伝わってきて、幸せな気持ちになることがあるのだと。

Mr.childrenの音楽の旅にこうやって一緒に参加できていることをうれしく思い今までの日々に想いを馳せる。この街で歌いたい、おかえりと会いにこれるしあわせ。「そしてこの歌を君に聴かせたい」その一説がこのライブのすべてを象徴しているような気がしてなんてすさまじい曲なんだろうと心が揺さぶられた。「最後の曲が終わり 音が鳴り止んだ時 あぁ僕はそこで何を思ったのだろう」でスポットライトだけが当たるあの演出もめちゃくちゃ素敵だった…。「今だからこそ歌いたい」が詰まったセットリストなんだな、と唸った。やっぱりすごいな、すさまじいな。

 

すごい、良い終わり方だなぁ…なんてふと思っていたら

「まだ終わりませんよ~~~~~」まだあるの?!?!

 

「まだ歌っていい~~~?」「いいよ~!(軽い返事をする関西人)」
「あっ、ありがとう♡」ありがとうっ、ってこちらこそなんですが…!いちいち返しが可愛いよ~~~わ~ん!

「僕らはまだまだいろんな引き出し持っていますからねぇ!
次の曲は、ちょっといやらしい、卑猥なね…ことを歌っている曲で。なんでこんな歌詞を書いたのかこんな曲を書いたのか
全く分からないのだけれど。きっと…こんな風にね、…こんな風に暑い日に歌うために書いたのではないかと。」

みたいなことを桜井さんがおっしゃっていたのだけれど私は嬉しすぎて殆どそのMCを聴かずに「えーーーーーー歌うのーーーー嬉しいーーーーー」と叫ぶ。

隣で二人は「桜井さんが卑猥なってあそこまで言ってるのにヤッターって騒いでるからゆこちゃんめっちゃ変態の人みたいになってるからやめて」と思っていたらしい…ごめん。笑   

卑猥な、っていうワードだけで「この曲やん!!!!!」ってひとりでわたわたするくらいに好きな曲。いや、別に変態なわけではなく。
この曲のエビバディックラップユアーハンズっ♪が好きなのです。(必死か)


こんな風にひどく蒸し暑い日  画面の映像も極彩色で彩られてパリピ感満載。レーザーみたいな光もぐるぐる舞ってドームが光の海に。
サビ前の上がっていくメロディラインが好き。あとベース格好良すぎて「なかけーさん!!!!!」って叫ぶ。(迷惑なやつに変身)
楽しかったなぁ…。こんな風に~が楽しすぎて、このあたりの記憶がないけれどこのあとランニングハイ歌ってた。

そのあとは。誰かが憑依したかのようにさっきまでのニコニコした雰囲気は一変してダークな感じになる。あのガラっと変わるのもたまらないよね。最後のやりとりはライブバージョン。「それぞれが~♪」ってsunnyさんが歌って桜井さんとの掛け合いがあるバージョンでそれがもんのすごくかっこよかった…。
暗いドームを光が彩ってめちゃくちゃ綺麗だったのと、ダークサイドのMr,children格好いいな、おい、っていう記憶。

そしたらニシエヒガシエ。ええええええニシエヒガシエまで歌っちゃうの~~~~~~!!!!!!!イントロでテンションがMAXまでぶちあがる曲第一位!
イントロの歪んだ田原さんのギターのリフ格好よすぎて悶えたうえに「田原様…」ってうずくまる。田原様とか呼んだことないけど格好良すぎて田原様…って拝んだ。レーザーが世界一似合う曲なのでは…。がんがんロックンロールをぶちかましてくれるミスチル、格好いい。サビ前のキメも格好いい。田原さんのギターのリフが全部格好いいな、っていう記憶が強い。

 

そして新曲。himawari。相反する歌だ、って言ってはったきがする。激しいけれど穏やか。みたいな。反対側にあるようなそういう感情を歌っているような
そんな歌だって言っていたような…。大好きな「少年」みたいな雰囲気の歌でした。歌詞はあんまり覚えていないけれど、バラードっていうよりは
Aメロの部分で葛藤しているような…そういうメロディー。CDで聴くの楽しみだなぁ。


足音~Be Strong~

ライブで映える曲だな、と思った。力強くて前向き。でも「後ろを向くな」と言われている気はしないから頼もしくて心強い。
わたしは舗装された道から一度外れたからこそ、だからこそ歌詞に力強さを感じるとともにこれでよかったんだと自分を肯定できた。
何度支えてもらったかなぁ。何度大丈夫って言ってもらったかなぁ。新しい靴を履いた時の世界が開けていくようなあの景色も、うまくいかないと不安になったときのあの景色も、この曲にはあって。さまざまなシーンで寄り添ってくれる。失敗「なんか」したっていい。って言ってくれる。
失敗「なんか」と言ってもらえる共感ほど、ほっとするものはなくてまだまだやれるんじゃないかと思わせてくれる。

「疲れて歩けないんなら立ち止まってしがみついていれば地球は回っていってきっといい方向へ僕らを運んでくれる」
「どんな人だって心折れそうな日はある もうだめだって思えてきても大丈夫 もっと強くなっていける」

靴ひもを結びなおして、またここから進んでいく。遠回りしたって、ちゃんと前を見据えて進んでいきたいってそう思わせてくれる。
彼らの音楽に私はいつだって救われる、いつだっていってこいって背中を押してもらう。これからもずっとついていきたいなぁって思った。

いい終わり方だなぁ、と少しさみしくなりながらも拍手をしていたらくるくると光りだす赤色の照明。まだ歌ってくれるの…?

 Dance Dance Dance まさかのーーーーー!!!田原様~曲!(笑)もう田原さんしか見ていなかった…めちゃくちゃクールに熱いギターを弾いてはるのどちゃくそかっこいいから…。なかけーさんのベースもゴリッゴリで渋い…。展開が全く読めなくて面白いし心踊りまくりです。まさにDance Dance Dance…この曲めっちゃ格好いいなぁ。相変わらず…。「…まだいける~?もっとちょうだい!」死ぬ。しあわせすぎて死ぬやつ。レーザーでギラッギラの中で「さぁ踊ろう 世界が終わるまで」あ~~~~~かっこいい!!!!!!!!!

everybody goes ~秩序のない現代にドロップキック~ 

だんだん不安になってくる。4人とも倒れないかな、と心配になるくらいてんこもり。でもそんな心配失礼なくらいどんどん熱量は増していく。てんこ盛りのセットリストに踊り狂う。
後ろの男の人たちテンションあがりすぎて「フッフー♪」パート熱唱してたのめっちゃかわいかった笑
イントロだけでぶちあがるし、途中のワイパーめっちゃ楽しい。最高。がんがん挙がる拳にテンションが上がる。照明が綺麗だったなぁ。
このあたりでJENさん、なかけーさん、田原さんが3人で目合わせて楽器鳴らしてたのめっちゃよかったなぁ。


ホーン隊の素敵な音色。「くーやーんだーってー」って聴こえて震える。
fanfare…まだうたってくれるの!???しかも大曲…。しょっぱなのギターのリフと絡んでいく楽器隊のリズムにぶちあがったあとの
桜井さんののびやかな歌声に拳が知らぬ間にあがる…。格好いいの塊…。途中桜井さんが歌詞とんだか、声がとんだか、でフワっていうかニヤッてしたのチャーミングだった。
ホーン隊とキーボードのやりとりがめちゃくちゃ美しくて、この曲を彩る要素全部が素敵だ~~~って泣きそうになった。

そして、「まだいける~?おいで~」ってエソラ この多幸感いっぱいのイントロ。2秒で泣いちゃう。しあわせすぎて泣いちゃうよ~。
みんなを包み込んでみんなをしあわせにしちゃう曲。すごい、エソラってすごい。カラフルな紙ふぶきの中歌う桜井さん。その姿が目に焼き付いて離れない。
なんて幸せな光景なの…。幸せってこういうことをいうんだ…って思うくらいみんなのはじける笑顔が素敵でこの曲の持つパワーを感じた。

「やがて音楽は鳴りやむと分かっていてそれでも僕らは今日を踊り続けてる」しあわせな時間はいつか終わってしまうのはみんなわかっていて。それでもその場でみんなで笑顔で踊り続ける。ひとつの歌を囲んで、それぞれに思いを馳せて。そういう色とりどりのしあわせが溢れていてまさに「魔法のフレーズ」なんだよね。
今夜のこの時間がどれほど素敵で、今後忘れがたい宝物になるんだろう…アー忘れたくないなぁ。ってそんなことをこの曲を聴くほどに思う。
雨さえも輝かせちゃうんだもん。最高か~!

「心さえ乾いていなければ どんな景色も宝石に変わる」
紙ふぶきといろとりどりの照明が本当に宝石みたいだったんだ~綺麗だったなぁ~。何回も、「もっといけるでしょ?」「もっともっとー!」「おいでー!」
って言ってくれたの~嬉しかった。おいでって言い方優しい…

なんかの曲で「任せたっ!」って任せられたのも嬉しかったな。任せてください~ってなった。笑

「ありがとうございました!Mr.childrenでしたー!」でいったん暗転。全員抜け殻になって頭を項垂れて「夢だったのか…」と思うくらいのボリューム感。


一度じゃ咀嚼できない多幸感。パフォーマンスひとつひとつの濃度が濃すぎてキャパシティオーバー。
こんなにしあわせなことあるのか…と思っていたら、すぐに overtureが。

そして大好きな蘇生!2ツアー続けて聴けるなんて嬉しすぎる。ぴょんぴょん飛び跳ねて、大好きなフレーズをしっかりと抱きしめる。


「昔の曲を中心にいろんな曲をやらせてもらいましたが、最後には昔でも未来でもない、ずっとずっと変わらないこの曲を歌います」

終わりなき旅
まだまだMr.childrenとの音楽の旅は続いていくのだ、と予感させてくれるような締め方。周りの方がエモくなって大声で歌うもんだから正直全くここのことを覚えていなくて笑 ちょっぴり惜しいけれど、みんないろんな思いをもってライブに参加しているだろうからそれは仕方ない…。
内心「桜井さんの声がききたい~~~」と思ってしまった…。色とりどりの照明も、映像もない。ただ、4人とバンドメンバーが音を鳴らすメインステージを地灯りのような白熱灯だけが照らす。その格好良さたるや…。

 

ライブハウスみたいだった。ドームなのに、その距離を感じさせない熱量。

艶やかで艶やかで美しくて色っぽくて。壊れそうに優しくて切なくて。絞り出すみたいに、声が枯れてきえてしまうくらいに、情熱的に、全身絵を使って奮い立たせるみたいに、力強くもあって優しくて。あぁ、どれだけ引き出しがあるんだろう。開けても開けても、まだまだ引き出しが見つかるような、そんな感覚でした。いろいろな側面が見えるたびにまた好きになる。あぁ、こんな歌声もこんな音色もあるんだって倒れそうになる。
このひとたちはどこまでいってしまうんだろう。どこまで格好よくなっていくんだろう。目が離せなくて、一瞬たりとも取りこぼしたくなかった。最後の最後が「終わりなき旅」ってかっこよすぎでしょう…まだまだ終わらない音楽の旅。つぎはどこにつれていってくれるんだろう?


「今日はどうもありがとう!!!!最高の夜になりました。明日からも頑張ってね」「それと…最後にこれだけ言わせて!みんな…最高!!!」

こちらこそありがとうございますだよ~~~っと泣きながら手を振り終演。最後の最後までものすごいエモーショナルでものすごい熱量のステージを見せつけられて身動き取れなかった…。見たことある、って思わせないあの新しさ。Mr,childrenはいつだって新しい。最新が一番格好いいってやっぱりすごい。

 

ベストならではのそうそうたるセットリストにおののきながらも、この名曲たちを色あせずにどんどん格好良くアレンジしていったり
進化していったりする姿がすさまじくて、この人たちはまだまだ後輩たちに自分たちの場所を譲る気はないな、と思ったりしました。それでいてほしい。ずっとそういうMr,childrenを見ていたい。

 

25周年おめでとうございます。そして、そのお祝いの場所に一緒にいられたこと一緒に振り返ることができたこと、未来を一緒に見据えて幸せな時間をすごせたこと、ほんとうに夢のような時間で…しあわせしかありませんでした。
言葉にすることができなくて不甲斐なくて、感じたことをちゃんと書き残しておきたいのに、私の中で咀嚼できていない部分もあってただただ圧倒されていた3時間半でした。

やっぱりまだまだ格好いい姿を見せてくれるんだな、って白旗。完全降伏です。まだまだ追いかけさせてください。そしていつまでたってもMr.childrenは私の青春でわたしのロックスターで、最高に格好いい人生の先輩です。

 


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あまりにもライブが楽しかったから思いのたけを綴ったら10000字超えてしまって、こんなにブログを書いたことがないから驚いています。笑
レポでもなんでもないただの日記みたいになってしまったけれどこれも思い出。
読んでくださった方がいらっしゃいましたら、ありがとう。笑
これからも、素敵な音楽の旅を共に。

 

緑色の彼に全面降伏した日のはなし

私はいわゆる「誰かの担当になったときのブログ」のような「王子様を見つけてしまった瞬間」の文章が好きだ。王子様に出会った瞬間のお姫様の表情が好きだ。表情は言葉から読み取ることができるものに限るけれど「好きな人に出会った」その一瞬までの出来事がドラマチックに紡がれていて、気持ちが増していく様子を感じ取るたびにドキドキしてなぜだか感情移入してときめいてしまう。あの煌めきが美しいな、といつも思う。

 私の王子様(……なんていえるようなキャラでは微塵もないのだけれど話の流れとしてはそうなるのでそういう表現にしてみました…)との出会いも書いておきましょうか。数年前に話は遡ります。この先有益な情報は何一つありません、しかしはじまりは一度なのでせっかくだからそんなはじまりの話を。出口のないNEVERLANDの入り口の話。

 

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「今度梅芸でシゲちゃんの舞台があるんやって。」「ふーん。どんな舞台?誰と共演するん?」「いや、一人舞台らしい。」「え?一人?ソロコンみたいな?…どんなんやろ」「気になるよな?行ってみーひん?シゲ応援しに行こ!応募しとくし。」

…………なんとなくめちゃくちゃ上から目線である。(ごめんなさいそういうつもりでは微塵もなかった。)

 

2008年、高校2年生の夏。大きな筆を持って文字を書くOP映像から始まった舞台。
自分で作ったであろうストーリーの中の役になりきり一人芝居をしていた彼が、そのあと落語の演目に挑戦していた。面白かったなと笑い転げた直後、一息つけば自分で編集したのか製作したのか…それすら考える余裕も前触れもなくめちゃくちゃ格好いいショートムービーが流れ始めるし、映像の美しさに圧倒されている間に ほんのりとあたたかな灯りに照らされたステージに立つ彼は詩を朗読していた。
ここで何が起こっているのか この後何が起こるのか。全く予想がつかなくて、気がついたときには全部 私の想像を超えていた。

 

17歳の私は3つしか歳が変わらないはずの目の前にいるアイドルに打ちのめされていた。

 

結局1曲も踊らなかったし歌わなかった。コンサートのような煌びやかさもくるくると色が虹色に変わる照明もアンプから聴こえる耳馴染みの良い音楽も団扇もコールアンドレスポンスも、そこにはなにひとつなかったのに確かに加藤さんはアイドルで でもひとりで舞台に立つ武士のようなその姿が凛としていて素敵だった。

 

かっこいいのか?かわいいのか?おもしろいのか?なんなんだ、こんなに一気にいろんな面を見せられたら混乱するじゃない。万華鏡のようにくるくる変化する「こんなのもあるよ」と差し出してくれる手を思わず掴んでしまった。なんなんだろう、すきのはじまりってこんなに突然なんだ、と頭を抱えた記憶がある。

 

梅田芸術劇場に連れて行ってくれた友達に感謝の気持ちでいっぱいになった私は公演終了後急いでパンフレットを買いに行った。

「あぁ、どうしよう好きな人が…できてしまった」「きっと私はこの人を追いかけたくなる」

 

もう9年も経つのにあの日の残像は今でも脳裏に焼き付いている。ふと梅田芸術劇場の前を通ると 前の先に座っていたお姉さんが「あのショートムービーだけでもなんとか映像化してほしいよね」と話していたことや、
さっきまで堂々としていたのにすこし照れくさそうに挨拶をする加藤さんの姿や「オレンジの花びら、じーんとしたよね。」と声をかけてくれた友達の声をぼんやりと思いだす。

 

月日は流れ 何年か経つと そろそろジャニーズは卒業かな?と自分の中で区切りをつけてラジオを毎週録音したり雑誌を買ったりするのは自然となくなっていったけれど、友達が1年に一度のコンサートに誘ってくれていたのでありがたいことに欠かさずコンサートに入ることもできていた。自分なりに曲を聴いて、テレビで音楽番組を見て、たまにコンサートに行って。ああ、こういうのも楽しいな。これくらいでいいか、と自分を納得させていた。

 

………でもね、加藤シゲアキさんはそんなことさせてくれなかったんですよ。笑

 

「お前、茶の間でいいのか。後悔しないんだな。俺たちはもっともっと進んでいくから。もっともっとすごい景色をみせるから。こんなところで立ち止まったりしないから。ここで離れたら絶対に後悔するぞ。でも………もう知らねえからな!!!バーカ!」

 

本人に言われたわけではもちろんない。直接言われたわけでもない。何かの雑誌で読んだわけでもない。むしろバカとか言わないと思う。すみません。私は彼らからはどうしても離れられず 加藤さんの言葉に(厳密に言うとそうではないけれど)自問自答を繰り返していた。…面倒な女である。サッサとどちらかにすればいいのに。答えは分かっているのに。

 

結論から言うとわたしは加藤さんに全面降伏しました。無理です、嫌いになんてなれません。

 

あんなにも自分を曝け出している人をわたしは見たことがなかった。何回だって失敗しても挑戦する姿も、自分にめちゃくちゃ厳しいところも他の人には優しいところも、努力を怠らないことも、驕らないところも。どん底を見たって諦めないところも、いつでも真っ直ぐなところも、ちょっと抜けていそうなところもちょこっと面倒くさいところも。マメなところも。周りをよく見ているところも。…それから愛おしそうにわたしたちのことを見てくれる横顔を、イヤモニを外して声を聴いてくれる笑顔を 私は知っている。数年前に恋に落ちたのも、ステージの上に立っている武士のような姿だった。真っ直ぐに前だけを見て涙を拭って血の滲むような努力をして命懸けでアイドルにこだわってアイドルを全うしてくれる姿に、恋に落ちたんだった…。あ、あと脳みそ。

 

こんなんやってみましたではその時に好きだと思ったものをやってみようと書くこと、と撮ること、あと挑戦してみたいことを中心に構成したと話されていた記憶がある。あの時から加藤さんはじぶんの「武器は何か」という問題に向き合い続けていたのかもしれない、とふと思う。閃光スクランブルの亜希子に加藤さんを重ねずにはいられなかったのもそういう「アイドルとしての葛藤」を見てきたからかな、なんて思った。

 

あの舞台で 私は加藤さんの脳内を覗き見させてもらった気がしてなぜだかドキドキと胸の高鳴りが止まらなかった。こんなことを考えていたのか、なるほどそういう考え方だったのか、ああこういう切り取り方をするんだな、素敵な言葉の紡ぎ方だな、と。私には加藤さんの全てを知り得ることなんてもちろん不可能で絶対に全てを「わかる」ことはできないのだけれど、それでも加藤さんの作り出すものや、紡ぐ言葉や、撮る写真などこちら側に投げてくれたクリエイティブな作品達はいつも私をときめかせてくれたし、これからもこの人の作るものを紡ぐ言葉をもっと見ていたいというシンプルな答えにたどり着いた。

 

そして NEVERLANDに行って「入口はあっても出口はないから」と言われた一言と、最後の最後まで力が0になるまですべての力を振りしぼって全身を使って歌うあの姿を見るともうだめだと観念した。あぁ、そうだったなぁ  9年前からもう私は加藤さんのいるその部屋のドアに鍵を差し込んでいたのだったなぁって。

 

「やりたいことが無限にある」ときっと口の端をあげてニヤリと言い放ったであろう加藤シゲアキの「やりたいこと」をすべて目に焼き付けたい。加藤さんがこちらに届けてくれようとするものすべてを受け止められるような大きなキャパシティと好きの気持ちで、応援していきたい。すき はたくさんあればあるほどたのしい。きっと、ね?

 

解けない魔法をかけ続けてくれる4人に、彼に全面降伏した日のお話おしまい。これからもっと加藤さんのすきなところを知ったり好きな気持ちが増えていくのがたのしみです。気持ち悪いことになってしまった。…まぁ、いいか。笑

タイムレスワールドツアー終演

 

いや、いつの話って言わないで。下書きに残っていたのでこのときの想いを成仏させるためにも、DVDのフラゲ日。発売日前日にこのブログを書き上げようと思います。

2016年のコブクロのツアーは「TIMELESS WORLD」 というツアーでした。
10年前に出たアルバム「NAMELESS WORLD」の続編とも言えるこのツアー。ツアータイトルを見たとき「どういうコンセプトとどういう曲のもって行き方をするんだろう」とワクワクしたのがつい昨日のことに思いますね・・・。
「桜と未来の間は今と未来を繋ぐものでつなぐのでは?」とか「Pierrot歌わへんかなぁ」「そしてまた恋をする歌わへんかなあ」とか。
いろいろ予想していたのに、やっぱり今回も予想をはるかに超えてきた。流石やなぁ、いつまで経っても適わへんなぁ、と関西弁になるくらいは圧巻でした。あっぱれ。
もうツイッターなんかで語り尽くしてきたのだけれど、やっぱりブログにも少しは残しておこうかなぁと思って書いています。
あぁ、楽しかったね。TIMELESS WORLDツアー!小渕さんもおっしゃっていたけれど、私にとっても大好きで大切なツアーの一つになりました。

 

〇セトリの半数がNAMELESS WORLDの曲

これは予想を遥かに超える曲数だったなぁ。あえてTWにいれた新曲たち(トワイライトなど)を歌わず、NWとの繋がりをより鮮明に映し出すためにNWの曲をたっぷり演奏してくれたことが嬉しかった。NWツアーで2曲目に歌われていた「六等星」が今回のツアーでも2曲目に演奏されていて、照明のあちらこちらに。初めのSEに。NAMELESS WORLDのオマージュやん!あれも!これも!とハッとさせられる演出が多くて参った。

 

〇試行錯誤の上にあるツアー

陽だまり・奇跡とセンターステージが続いたからこそお客さんの「物理的な距離感」が鈍っていることもあってエンドステージになってどんな演出をするのだろう・・・と思っていたのですが、ステージ上で炎がブワーーーーーって燃えてアッと驚かせたり、京セラではあの広さを逆手にとってレーザーをがんがん使う演出をしたり。「魅せる」演出が多かったのがとっても面白かったなぁ~~~。アリーナ・会館・ドームとそれぞれの良いところを活かし、120%自分たちの曲の良さを伝えるって難しいのにそれをうまいこと裏切られたな、と。(誰目線)

 

個人的には、Flag、同じ窓から見てた空をちいさなセンターステージで歌うところがなんともふたりらしいというか。「目が合う距離感でも伝えたい」「後ろの人、近くなったね!」「ストリートをしていた頃はこうやって360°ぐるりを囲んでもらって歌っていたんです。本物のストリートみたい」と笑うふたりが、「らしい」なぁって誇らしくなりました。
前の人も、後ろの人も。置いてけぼりにしないように。ふたりの想いが伝わってくるような、そんな気がして嬉しかったなぁ。
どの席に座っていても楽しめる、って実際は難しいのだろうけれど今回のツアーは座る席によっても感じ方が違って、また面白かった!一番後ろから見る、照明の美しさったら!

レーザーはアイドルのコンサートかと思ったけれど(笑)あれはあれで、めっちゃ綺麗だった。常に進化しているのですね。

〇めっちゃうたうまい

〇めっちゃMCおもろい

 

…だんだん適当になってきている、って言わないで。(笑)

個人的に「やぁぁぁっと聴けたーーーー!!!!!」と嬉しかったのはNOTEとラバサでした。SPLASH大好きマンも嬉しかった~~~サマレもいいけどSPLASHだいすき~~~~!!シュシュ~~!!

サイ(レ)ンもぶちあがったし、てぃあれすのどエロい小渕さんにもにやにやしまし…あ、考察的なブログにしたかったのにただただ欲望のままに叫んでいるだけになってきた…。元のテンションに戻りますね。

 

2015年の「奇跡」ツアーで、小渕さんが「空の上で抱きしめあえる」という言葉を紡いでくださったことが一番心に残っていて、”どんな空でも”を聴くなんとなくこの言葉を思い出すようになった。空の上で抱きしめあえるというのは曲を通していつだって僕たちは会うことができるという意味だと私は捉えていて、小渕さんがそういう風に曲を生み出しては私たちに届けようとしてくださっているのだ…と嬉しかった。

 

2016年のツアーでは「STAGEという歌を歌うためにこのツアーを回ってきている気がする」という言葉に嬉しくなった。毎回違う形で伝えてくれることばはいつだって力強くて頼もしかった。


「みんなと話をしたことはないけれど、でもみんながどんなことを思っているのかどんなことを不安に思っているのかなんとなくわかるんです。
みんなが僕らのステージ。みんながいてくれなければ僕たちのステージはありません。」

 

「みんなにとってのステージは人生そのもの。そのステージを作る柱のひとつひとつが僕らの歌でありたいしボルトやネジのひとつひとつになりたい。他の人や、他のものじゃ埋められない部分を埋めたいんです。」

 

「大事な子どもたちをこれからも魂込めてずっと歌い続けたい。
なかなか完璧に歌わせてくれない子もいるんですけれど、それでも全部大事。
柱は支えるもの。お客さんを支えるものがコブクロの歌であってほしいし、僕らにとってはみんながここにいてくれることが
何よりの支え。もっともっと遠くに響かせてくれ、と言わんばかりにここで待っていてくれてとびきり素敵なステージを作ってくれる」

 

「10年後はどんなところで歌っているだろう?ドーム?ライブハウス?路上?どこだっていい。お客さんがいてくれたら
どこへだって僕たちは歌いに行きます。未来を、これからをずっと応援してほしいなと思います。」

 

「初めはフラットだった。アスファルトが僕たちのステージ。ちょっと目線が高くなって、目が合わないなあなんて試行錯誤していた18年前。いつもステージを作っていてくれるのはみんなです。
4本の柱でこのステージは支えられています。だからこのSTAGEという曲は4つのコードしか使っていません。
同じ方向をみんなで向いて、歩いて行っている。そんな今の感謝の気持ちを込めて作った曲です。」

初めてアルバムを聴いたとき、SUNRISEで始まってSTAGEで終わる。そんなライブの様子が想像できた。
STAGEは間違いなくふたりが今まで歩んできた軌跡であり道のりでありこれから続いていくであろうそんな歌。そして何より、おこがましくも「私たちに向けて歌ってくれたラブソング」なんだなと初めて聴いた時に思った。

ライブでは「柱」という言葉に変えて私たちを大切だ、と言ってくれた。嬉しかったなぁ、何よりもうれしかった。

私たちの方がふたりの歌にたくさん救われているのに。支えてもらっているのに。そうやって言ってくれると勝手に相思相愛だなぁ、愛されているなぁと嬉しくなってしまう。
そして「歌う」と決めた人の言葉はずっしりと重たくて、その覚悟はとても大きくて、迷いも葛藤もそういうものは何もなくてただひたすらに「前に進む」大好きな人たちの姿が眩しくて、好きだなぁと思った。

ふたりと一緒にタイムマシンに乗って振り返った10年間。あの曲にもこの曲にも、思い出がいっぱい詰まっていて曲を聴くだけでそのときのことをふんわりと思い出す。ふたりに出会えたことも、こうやってライブに行くことができたこともとてもとても幸せで特別なことだな、と思います。

 

2017年のツアーは「心」というタイトルで回るそうです。

「心」それはふたりがずーっとずーっと歌いつづけてきた「核心」ともいえるキーワードなんじゃないかな、と思う。それぞれの「心」をいつも肯定してくれる二人だからこそ歌える歌。どんなセットリストでどんなふうな演出をして、全国を旅するツアーになるのだろう。
今からワクワクして、ドキドキして、楽しみで仕方ありません。

2人に会えるのも、全国各地で大好きな人たちに再会できるのも、旅をすることができるのも、楽しみだなぁ。
タイムレスワールドのDVD見終わったら、またゆっくりかけたらいいな。

 

成仏おしまい。