彩雲の影が このまま消えるまで

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レディクレにてホリエさんの弾き語りを聴きにいきました。その名も境内ステージ。(去年細美さんが公開収録してらした思い出のステージ!)

 

ホリエさんのインスタグラムを何気なく遡っていると、ホリエさんが楽屋で歌う「シーグラス」の動画があって。(サビは酔っ払い細美さんとのセッション) うわ〜めちゃくちゃいい声だし、ギターの音色が好みだ…いつか弾き語り行ってみたい…!と思っていたので、突如弾き語り決定!の文字にめちゃくちゃ喜んだ12月でした。知らない曲ばっかりかも、とちょっぴり尻込みしたけど結果的に聴きたかった歌たちばかりだったし、なんならたぶん全然知らなくてもホリエさんの歌声に引き込まれていたんじゃないかなと思う。終わった後しばらくその場所から立ち上がれないくらいの余韻だったので…

 

「明日はバンドでバチッとキメますんで…今日はゆるっと楽しく演奏できたらいいなと思います」という言葉から始まった演奏。ゆるっとどころかばちばちのばちばちで。ああ、どこまでも届いていきそうなこの歌声をもっと聴いていたいなあと30分間ずっと思い続けてしまうほど。どの曲も本当に素晴らしくて1曲終わるごとに「拍手だけじゃなくて、こう、もっと好き!!!!って伝えたい!!!!!!追加で!お金を!払いたい!!!!!!」とオタクの脳内はどえらいことになっていたのですが、やっぱり特別に1番大好きな彩雲が聴けたのはめちゃくちゃ嬉しかったな。

ストレイテナー の楽曲はどれも素敵で、聴くたびに「この曲好きだな!」と好きが増えていく感じなんだけど、彩雲ははじめて聴いた時にぐっと引き込まれて。イントロのアコギのリフにどんどん音が加わっていくところがまるで雲間から陽の光が差し込むような感じがしてすきだし、心地よいメロディラインに、ひとつひとつ美しいフレーズ。色気が混じった麗しい声……!まるで、虹色に染まる雲、「彩雲」そのものだなと思って、ずっと大好きだったので聴けると思わずイントロがなった瞬間めちゃくちゃびっくりした。その場の空気が一瞬にしてほどけていくの凄かったなあ。あとライブならではのアレンジで、たまに歌い方が現行のメロディーラインとちがうのも好きだった。彩雲の英詞と日本語詞が交互にあるのめちゃくちゃすきなんだよね…。

SIX DAY WONDER はめちゃくちゃ格好よかった。どこまでも透き通っている美しさと透明感を体現した曲だと思う。伸びやかなホリエさんの歌声が天井まで届きそうなくらいに広がっていくのが心地良かった。空気を美しく震わせる声なんだよなあ…!ライブで聴いてさらに好きになった。とんでもなく綺麗だったから。

「天使が僕に君を連れてきてくれたっていう、そんな可愛らしい曲です」という曲説からはじまったZoe。ent名義の楽曲はまたストレイテナーとはちがう空気感を纏っていて、こう…どっちのフィールドでも楽しみながら自分が好きな音を追求しつつ新しい音楽を生み出している感じがすごくいいなあって思いながら聴いた。テナーも好きだけど、entのこの感じとっても好み。めちゃくちゃお洒落だったし、音が何層も重なって聴こえてきて色んな楽器の音がギターのリフから聞こえてくる感じが面白かった!(感想がアホそうなのはごめん。こういう音楽だった、と表現する言葉が拙くて悔しいな…!)ギターの音色がまっすぐ聴こえてきて心地よかったなあ。ホリエさんの弾き語りは、ずっと心地良いんだよな。それって凄いことだと思う。

 

「entっていう名前でソロで出したアルバムに入ってます。サブスクで聴けるのかな…?」

とお客さんに聞くホリエさん。「きけまーす!」の声にやわらかく頷いて「聴けるって、よかったら聴いてみてね。」って言ってらしたんだけど言い方が、すっごく優しくて。これは恋…………と思った。だってめちゃくちゃ優しいんだもの…………!

「原曲はねもっとこう…ディズニーっぽいです。ちょっとディズニーに寄せすぎちゃってアレンジを変えざるを得ないほど、ディズニーっぽくなっちゃったんだよね」いやあ、とにもかくにも流れる空気感が穏やかだわ。

 

「今日はクリスマス、ということで。1曲クリスマスソングを作ってきました!」という声に、歓声が上がる会場。

歌い出しは「どこかで鐘が鳴って」そう、backnumberのクリスマスソングのカバー。歌が進んでいくにつれ「あれ………これ聴いたことあるぞ…」とフロアの空気もちょっぴりざわざわしてみんなにやにやしていたんだけれど、2フレーズくらい歌い終わったあと1番ホリエサンがにやにやしていたし、なんなら吹き出しそうになっていたのめちゃくちゃ愛おしかった。まさかのbacknumberのカバーとな!ここまでどストレートのラブソングを歌われると思わなくて思わず身構えたんだけれど、やっぱりホリエさんの新曲?って思うくらいしっくりきていた。ファルセットがものすごく綺麗にふわっと聞こえてきて聴き惚れた。そして声がとてつもなく甘い。甘くて甘くて仕方なくて溶けてなくなりそうだった、あぶない。

ホリエさん的には「クリスマスだし、クリスマスソングいっとくか!」って感じで選曲されたのだと思うのだけれどそれにしても、甘い言葉満載なのねこの曲…ってひとりでどきどきしてしまった。君が好きだとか僕のことだけ考えていて欲しいとか…そんな歌詞をあの声で…え〜〜〜〜恋に落ちない人いる? ?!

歌い終わったあと「この曲売れそうだね」って言っていて笑った 一応最後まで新曲だという設定押し通すんだなあとそのチャーミングさがぐさっと心に刺さった。めちゃくちゃ良い。

 

そして、Boy Friend!大好き!まさか聴けると思わなくてイントロで「うわあ!」って言ってしまった 嬉しかった…。ストレイテナー ってこういう曲もあるんだ…!ってびっくりした記憶が鮮明にある。おはなしを丁寧にゆっくりよみきかせしてくれるような、ひとつずつ紡いでいくような、そんな空気と歌詞のちょっぴり青くてちょっぴり照れくさくてでも懐かしい記憶を手繰り寄せてくれるような…ふたりのうただなあって思う。「あの時 きみが書いた曲は いつもぼくを優しく傷つけた 押し殺してた感情に触れた」ってめちゃくちゃいいなって聴くたびに思う……感情に"触れた"っていう表現がめちゃくちゃすき。「めずらしく酔った帰り道は 重いほうの荷物をぼくが持ってあげるから 空いた手をそっと繋いで歩こう」もいいよね。どういう関係のふたりなんだろう、と想像をしなが

聴いたんだけれど結局「歌が上手い。」と唸ってしまって想像は途中で終わった。瑞々しい歌声が風みたいになびくの。まるで秋の夜風みたい。ガールフレンドのことをうたう「ぼく」のうただから、ボーイフレンドなのかな。なんか、それが好きだな。

 

「弾き語り、急遽決まったんだよ。1ヶ月くらい前かな?オファーいただいたときは、802の弾き語り部(松本大さん率いるFM802で生まれた弾き語り部という集まり。色んなバンドの方が参加されていて定期的にライブもある。)だと思ってたの。でも、蓋開けてみたらひとりだし。司会もいないし。笑」 

「部活にも何回か誘ってもらったんだけど、松本大くんとは年が一回りくらい離れてるからさ…新入部員っていうより、いきなりOBみたいになっちゃうのもなー…と思って…でもさっきの弾き語り部のステージ見てたら、OBもかっこいいかな?って思った!」みたいなことを言ってらした。是非、入部していただきたい!!関西でいっぱいライブして欲しい!!!!!心臓もたないかもしれないけど!!ね!!総くんも、部員だから…歳近いから……村松さんも…(永遠に続く)

 

「明日もライブに来る人は、楽しみにしていてね〜」と締めくくってラストの曲。イントロはなく息を吸って聞こえて来たのはシーグラスの歌い出し。何回聴いても、飽きないし、色褪せないな…。「君の目で世界を見てみたい」と「夕焼けが白いシャツを染める 二つの長い影を残して 夏が終わりを急いでる」っていうフレーズがめちゃくちゃ好きで。比喩表現があまりに美しいなと惚れ惚れする。こんなに夏の終わりの物哀しさと、恋の終わりの儚さや切なさや虚しさ、後悔や葛藤…様々な感情を詰め込んだ曲、あんまりないよなあって。力強いギターのストロークと歌詞に感情が乗って切迫感さえも感じさせる歌声に脳天を打ち抜かれた。どんどん階段を上がっていくようにメロディーが上がっていくにつれてクレシェンドされていく、あの抑揚の付け方とか、声色の使い分けとか、なんていうか…もう胸が高鳴って仕方なかった。使い古された言葉かもしれないけれど、歌詞に想いとメロディーが乗って合わさった時の爆発力ってこんなにも凄まじいものなんだ…と圧倒された。

 

演奏後「ホリエアツシでした」って言っておもむろにKILLER TUNEのイントロのギターのリフを弾いてらしてお客さんも「キャーーーー!(歌うの!?)」となったところで弾くのやめてニヤッて笑ったの策士すぎてハートを射抜かれました。ここまでセット。やられた。

 

 

いやあ、めちゃくちゃ格好良かったです。ものすごく。弾き語りは、より一層言葉がまっすぐダイレクトに届いてくる感覚で。歌詞そのものに込められた想いがものすごい勢いで飛び込んでくる感じがたまらなく愛おしくて、ひとつでも多く掴み取りたい、抱きしめたいと思ったし、あまりの格好良さに何回もくらくらして酔いしれた。ギター1本身体に携えて、音楽でその場の空気や温度を変えるのほんとすごい。

セットリストも今日の日のために構成されたんだろうなというのが伝わってきて、その特別感が嬉しかった。

そうそう、ホリエさんのお洋服は赤色のシャツ。その日はクリスマス。「もしかして…クリスマス、サンタクロース意識…?」と眺めていたら「今日のホリエ、サンタクロースィーだと思ったでしょ?」との言葉。サンタクロースィーとは。絶妙な言葉選びに既に引き込まれる私。確かにサンタクロースィーな気がしてきた。うむ、可愛い。……………策士だ。(2回目)

 

めちゃくちゃ楽しかったです、境内ステージ。ホリエさんの前の弾き語り部(松本大さん、ビッケブランカさん、村松拓さん)も、阿部真央ちゃんもめちゃくちゃ素敵で。やっぱりわたしはギターの音がすきなんだなと。アコギのあの変幻自在の無敵感がすきなんだと。改めて思いました。バンドもいいけど、弾き語りもいいなあ!

新しい出会いって最高だな〜と思った1日でした。

 

セットリストはこちら。

1.彩雲

2.SIX DAY WONDER

3.Zoe(ent)

4.クリスマスソング(back numberカバー)

5.Boy Friend

6.シーグラス

 

 

2019年、たのしかった日々を振り返る

 

2019年はもうちょっとラフにブログを書こうと新年に思ったのだけれど、なんとなく書けずじまいで2019年が終わる。悪あがきがてら2019年行ったライブについて一言メモ備忘録を。

 

0101 NEWS / 京セラドーム大阪

EPCOTIA ENCORE。カウントダウンをしたあと、家に一旦帰ってまた京セラドームへ。新年一発目のライブ。「あけおめ〜!」って言い合ったの嬉しかった。カカオの色っぽさの衝撃たるや。加藤シゲアキ、恐るべし。EPCOTIAを更にバージョンアップさせるなんて、天才の仕業では?宇宙旅行再び、いいところはそのまま凝縮。波に揺られるような心地よいCascade 脳天撃ち抜かれたLVE。どこまでNEWSの4人は私たちのことを驚かせてくれるのだろうとめちゃくちゃわくわくしたライブ始め。

 

0124 FM802弾き語り部(山内総一郎) / BIGCAT

ぬるくなったスミノフ片手に聴いたこの日のブルー、とっても素敵だった。みんな「ほぉ〜…!」って聞き惚れていたんだけれど総くんが「ブルー、飴舐めながら歌っちゃった」って言った瞬間、ざわざわしたし、「んふふ、マヌカハニー」ってわざわざ言ったの面白かったな。まあるい総くんのことばたちは聴く人たちすべてを虜にしてしまう、総くんの歌声は陽だまりだ。天井を突き破ってしまうのではと思うくらいにまっすぐな歌声。すべてを包み込んでゆくやさしさに溶けてしまいそうだった。3人で歌った「手紙」良かったなあ。

 

0209 TALTOナイト (SAKANAMON × 東京カランコロン × マカロニえんぴつ) / JANUS

すき×3 の対バン。文句なしに楽しくて楽しくて楽しくて超絶しあわせな夜。それぞれのバンドが、それぞれの素敵なところを知っていてその素敵さを一緒に共有できるうれしさ。これからもこの素敵な夜がずっと続いていきますようにと願ったし、TALTOってレーベルは、面白くってなんてったってグッドミュージックを鳴らす人達の集まりなんだぞ!すごいだろ!と胸を張って言いたいと思った。TALTOのレシピを歌う3バンドの笑顔が眩しかった。来年も楽しみ!

 

0308 SAKANAMON / Umeda TRAD

4曲目ぐらいの後に森野さんのお誕生日を祝うという謎のタイミングゆえお祝いできなかったのはちょっぴり悲しかったけれど、(どうしても職場を出られなかったから遅刻)SAKANAMONの音楽がこれからもわたしの生活を彩ってくれるといいなあと思ったのでその悲しさは帳消し。「鬼」の衝撃。めちゃくちゃ盛り上がった鬼。だいすきなシグナルマンとの再会。会いたかったよ、シグナルマン。うれしすぎてイントロが鳴った瞬間周りの目なんて気にせずおいおい泣いた。やっぱり君はわたしにとってのヒーローソングだよ。

 

NEWS  「WORLDISTA」
0317 マリンメッセ福岡 / 0421 サンドーム福井 / 0427  広島グリーンアリーナ / 0428 広島グリーンアリーナ/ 0504 大阪城ホール / 0505 大阪城ホール / 0526 長野ビッグウェーブ

WORLDISTAという仮想空間が今回のテーマ。NEWSのコンサートはいつだって彼らにしか作ることができない魔法の世界だと思う。楽曲の並べ方、繋ぎ方、演出、衣装…全部全部いつだって新しくてたのしくて愛が溢れる場所。加藤さんのソロ「世界」はわたしにとっての「深夜高速」だと思った。わたしのために、わたしのことを歌ってくださっているんじゃないかという感覚に陥った。四畳半の世界。どしゃぶりの雨の中、差し出してくれた傘のように。雨に一緒に濡れてくれるような優しさの中に、まっすぐな覚悟があるんだと感じるようなそんなソロの演出だと。すごく、すごく、好きだった。すごく、すごく、加藤さんのことがすきになった、もっと。

生の音だけ、で成立するソロ曲ってずっと恋焦がれていたものだったのかもしれない。当て振りなんかじゃない、加藤さん自身が紡いだアコギの音、歌う声、手が震えたら弦も音も震えて、リズムが崩れる。それに声を合わせて、歌が変化する。ああ、生の音だけで構成されているんだ、この空間は、と思うと胸の高鳴りが止まらなくて。加藤さんがこのアコギを1本携えて、歌う。というスタイルを選びとってくださったことがすごく嬉しかった。私は、加藤さんがギターを持つ姿がとても好きで。(しかもアコギ)だからこそ、加藤さんが紡いだ音を聴けるのが本当に嬉しかった…!プロが弾くみたいな超絶技巧じゃもちろんないけど、伝わってくるのは加藤さんの強い「意思」だし「覚悟」なんだよなあ。うん、覚悟だと思う。

雑記はこっち→https://yyy6996.hatenablog.com/entry/2020/04/15/200123

 

0323 My Hair is Bad / 大阪城ホール

「ライブハウスから泥臭さを持ってきたからみんなはそれぞれの楽しみ方で。どうぞ、どろんこになって帰ってください」って椎木さんが言ったのがとっても好きだった。拳を突き上げて、体を揺らして、感情を揺さぶられて。散々どろんこになった、あの瞬間は紛れもなくライブハウスにいた。

「このツアーが終わったら 俺たちは変われる気がする」 変化していくことを恐れず突き進んでいく覚悟が3人の音が何度もぶつかりあいながら届いてきた。ああ、またライブが見たいなあ。ヒリヒリして痺れるあのライブが見たい。フロムナウオンはいつだってナンバーワン。

 

コブクロATB
0330 愛媛ひめぎんホール / 0501 パシフィコ横浜 / 0512 広島グリーンアリーナ / 0518 日本武道館 / 0519 日本武道館 / 0529 大阪城ホール / 0616 福岡マリンメッセ / 0713 ポートメッセなごや / 0714 ポートメッセなごや / 0720 京セラドーム大阪 / 0721 京セラドーム大阪

20周年おめでとう!とびきりの愛をこめて伝えたい。これからもふたりの音楽がだいすきだからこそ、いつまでもふたりが歌いたい歌を歌い続けられますように。ずっとずっとふたりがしあわせでいられますようにと願ったツアーでした。とびきりの愛を両手じゃ抱えきれないくらいに貰ってしまったなあ、紛れもなく双方向の愛でちょっぴり照れてしまうような、そんな感じ。これからもずっとよろしくね。HEYを拝借!

http://yyy6996.hatenablog.com/entry/2019/05/25/195954

http://yyy6996.hatenablog.com/entry/2019/07/20/010057

http://yyy6996.hatenablog.com/entry/2019/10/22/161849


0601 RADIO MAGIC / 大阪城ホール

ホストバンドは我らがフジファブリック。大好きなバンドと大好きなフジファブリックがずっとステージにいるのがなんだか不思議で「こんなにしあわせなことがあっていいのか!?」とと何度も思った。そう、これは紛れもなく「フジフレンドパーク2019 in大阪城ホール

どのバンドとのセッションも色鮮やかでそれぞれの良さが滲み出ていて素晴らしかったな〜!

はじめましての音楽も、ひさしぶりの音楽も、だいすきな音楽もぜんぶがごちゃまぜになってわたしに魔法をかけてくれた。音楽って魔法だよ、やっぱり。

 

0630 sumika / 大阪城ホール

ホールだろうが、アリーナだろうが、ライブハウスだろうが、sumikasumikaだ!いつだってどんなときだって一等賞を狙いに行くsumikaが大好きだと改めて思った。大好きな曲たちのイントロが流れるたびに、目配せして喜びあえる仲間が隣にいてくれてよかった。ホワイトマーチの雪の演出がとっても美しかった。アリーナの良いとこ、素敵なとこ、まるごと全部使い切ったエンターテインメント空間。やっぱり、sumikaのライブが好きです。

 

0726 フジロック

どしゃぶりの苗場。ELLEGARDENが演奏する70分間は雨が止んでいた。お天気にも愛されている…!神様ありがとうって細美さんが笑った瞬間、涙がぼろぼろこぼれて仕方なかった。

ELLEGARDENが目の前でだいすきな曲を演奏していたあの光景。一生忘れられないと思う。何回も何回も目をこすったりほっぺたをつねったけど、夢じゃなかった。でも夢みたいなそんなしあわせがつまった時間。………TheAutumn song 歌ってくれるなんて思わなかったな、恋焦がれた音楽がずっと目の前にあるの信じられなかったもんね。でも、これは終わりじゃなくてはじまりなの。こんなにしあわせなことある?

「ガキの頃には思いつかなかった夢をこれから一緒に見ましょう」

プロポーズみたいなことばが未来を約束してくれるみたいでうれしかった。これからを一緒につくっていけるの、しあわせだね。

http://yyy6996.hatenablog.com/entry/2019/07/26/085258

http://yyy6996.hatenablog.com/entry/2019/08/15/233034

 

 the HIATUS 「Our Secret Spot」

0808 広島BLUELIVE / 0918 ZEPP OSAKA bayside / 0919 ZEPP OSAKA bayside

オーロラみたいなとびきりのかがやきとうつくしさ、みどりとあおのコントラスト、点滅する光みたいなあやうさ、激情するあかいろ、かみなりみたいなまぶしすぎる光も、雲間からみえる陽の光のようなあたたかさ、ぼんやりとした月明かり。 ぜんぶわすれたくない情景だった。

the HIATUS格好よすぎ。そしてMCのほんわかした感じのギャップ。

「Our Secret Spot / 俺たちの秘密の場所」それは心臓に響き渡る音が鳴り響くライブハウスであり 深夜に暗闇の中こっそりかけるラジオであり そしてなにより おうちでどきどきしながら聴く 音楽で。ずっと変わらずわたしたちの秘密基地をたいせつに抱きしめてくれてありがとう!そして10周年おめでとうございます!ここで歌うのが大好きなんだよ、とステージを指さして笑う笑顔が眩しかったー。

http://yyy6996.hatenablog.com/entry/2019/11/04/183418

 

0822 HiHi Jets / 六本木EXシアター

彼らの未来は明るいと信じてやまない、そしてその未来をわくわくしながら一緒に見ていたい。そんなふうに思うステージだった。じぶんたちだけで作り上げるじぶんたちだけの世界。

「僕らには夢があります。」

あのきらきらきらめくステージで宣言した大きな大きな夢は誰かに笑われるかもしれない。そんなことできっこないよっていわれるかもしれない。それでも外野の言葉なんて蹴散らしてまっすぐ前を見据えて走り続ける覚悟が見えた。格好良くて可愛らしくて素敵な5人組でした。おいでSunshineは間違いなくこの夏1番聴いたなあ〜!

 

夏フェス 

0831 0901 RUSHBALL / 0907 OTODAMA

灼熱、炎天下。ここ数年の夏フェスの中でいちばん過酷だったかもしれない。めちゃくちゃ暑かった。新しい出会いも、久しぶりの再会もあってやっぱりフェスは楽しい。あっつい!って言いながら飲むビールの美味しさ。青空の下、突き抜けていくような音の心地よさ。空の色がどんどん変わっていく、風が吹いてくるあの美しさ。「もう行かない…」って毎年暑さに負けそうになって思うけど、あの心地良さを思い出すたび、やっぱり青空の下音楽を聴いて乾杯したいなあって思うんだよね。来年はどのフェスに行こうかな。


SAKANAMONSAKANAMON ver.11-12」

1005 太陽と虎 / 1110 Music Club JANUS

まさか1年のうち2回もツアーがあるなんて…!神戸での念願のワンマン。遠征ももちろん大好きなんだけどやっぱり自分の街に好きな人が来てくれることは嬉しいんだなあと思った。GUZMANIAの楽曲たちはもちろん、ツアーのセトリを3人がそれぞれ考えて各地ランダムで行われるっていう試みが新しくて。神戸と大阪、2種類のセトリを楽しむことが出来たのは新鮮で面白かった!SAKANAMONのライブはいつだって楽しくてかっこよくて最高だ!!!!ズッコケ3人組が鳴らす音をどこまでも追いかけ続けたい。

 

sumika 「Wonder Bridge」

1006 ZEPP OSAKA bayside / 1105 ZEPP NAGOYA

「あなたの心に、しんどいなあと思った時にいつでも迷わず帰ってこられるように。心に掛けた橋をWonderBridgeと名付けました。」

彼らの言葉はいつだって私たちの背中を押してくれる。おかえりといってらっしゃいをセットにして届けてくれるのは彼らの強さだな。また、ただいま、ってsumikaが開けっ放しにしてくれているドアをくぐりたい。迷わないように心にかけてくれた橋を頼りに。FUNのアレンジがとっても好きでした。

http://yyy6996.hatenablog.com/entry/2019/11/17/215703

 

1127 MONOEYES / ZEPP OSAKA bayside

どこを切り取っても「楽しい」で溢れていた1時間30分。しあわせ以外の言葉で形容することばがうまいことみつからない。たのしい×100000だったし、しあわせ×100000という感じでした。MONOEYESがだいすきで仕方ない人たちが集まった夜。なんてハッピーな空間!フロアとバンドが一緒になってつくりあげるライブはあっつあつのばっちばち。拳を突き上げて、声をあげて、体を揺らして、全身で音楽を抱きしめて。「お前らの人生で完璧なのは、俺の歌くらいだろ?」完敗です。

 https://yyy6996.hatenablog.com/entry/2020/04/26/111042

 

1130 SUPER BEAVER / 神戸ワールド記念ホール

ひさしぶりにビーバーのワンマンに行けた。全身全霊まっすぐに音楽をぶつけてくれる、届けてくれる。余所見をする暇なんてない、ほかのことを考える隙なんて一瞬たりとも与えてくれない。まばたきさえ惜しくなる、そんなステージだった。「あなたたち」ではなく「あなた」と何度も言ってくれた。紛れもなくわたしに向き合ってくれる、一対一の対峙。だからいつも全力で受け止めたくなる、全身で抱きとめたくなる。一発勝負のドキュメント。彼らのライブは、いつだって格好良くて痺れるんだ。

 

ふぉ〜ゆ〜 「ENTA!2」

1221 ZEPP NAMBA / 1222 ZEPP NAMBA

最高に楽しくて面白くて格好良くて可愛くて…わくわくとどきどきが詰まったエンターテインメントショーだった。両手じゃ足りないくらいの武器を携えている4人が「これはどう?こっちもあるよ?こんなのはどう?」と全方面から色んな"たのしい"を投げてくれるようなそんな感じ。全部を受け止めるのに必死だった…っていうか楽しすぎて楽しすぎてあんまりにも素敵だったので1日目が終わった2秒後には次の日も行くことを決めていた…………。ENTAとふぉ〜ゆ〜恐るべし…!楽しすぎた。(楽しいって何回言うの)

 

RADIO CRAZY 3days

20歳の私はロックンロールに出会い、ライブハウスという秘密基地を見つけた。生まれて初めて行ったフェスがレディクレで。それから、毎年 年納めのライブはレディクレに。8回目のレディクレ、大好きな音楽をこれでもかというくらいに浴びてまた来年頑張る活力を貰って帰ってきた。格好いいヒーローたちに負けてられないので、わたしもわたしの人生を頑張る!といつだって思わせてくれるそんな大切な場所。FM802がだいすきだし、音楽がだいすきだし、レディクレがだいすき!これからもよろしくお願いします!30周年おめでとう!今年のレディクレも素敵なライブ尽くしだった〜〜〜〜〜〜

 

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2019年も、たくさん「楽しい場所」に。「しあわせな場所」に「だいすきな場所」に「面白そうな場所」に。そして「行ったことのない、触れたことの無い場所」に行けました。

音楽がわたしの人生に紛れもなく彩りを与えてくれて、音楽がとびきりしあわせな魔法をかけてくれた。これからもきっとずっとそうであってほしい、と切に願うし、きっとずっと絶対そうしてやる!!!と強く思います。

自分のしあわせは自分で決めるぞ!2020年も、フットワーク軽め、すきなものにはとことん貪欲、すきをどんどん増やして無敵な大人になれるように日々体力をつけます!

今年も1年お世話になりました!来年もどうぞよろしくお願いします♡あ〜〜〜〜〜〜2019年、めちゃくちゃたのしかった!

 

 

 

 

sumika "WonderBridge" 大阪編

 

「しあわせでいてね」と言われた。眩しい笑顔で。

いつだって「世界でいちばんしあわせでいてほしい」と思うのはこちらの気持ちなのだと思っていたけれど、だいすきなひとたちは紛れもなく「わたしに」笑って言うのだ。「しあわせでいてね」と。

 

sumikaのライブハウスツアーに行ってきました。ライブハウスでsumikaを見るのはたぶん、2017年のZEPP TOKYOぶりだったと思う。3年間、いろんな場所でのsumikaのライブを見てきたけれどどんな場所であれ、どんな状況であれ、彼らは変わらずじぶんたちの音楽でわたしたちをしあわせにする魔法を一瞬でかけてくれる。でも、彼らと出会えた「ライブハウス」というあの空間はわたしにとってすこしだけ特別だったから、ライブハウスツアーである「WonderBridgeツアー」がとても楽しみだった。

ZEPP OSAKA baysideを埋め尽くす人、人、人!満員ぎゅうぎゅうのライブハウス。前の人との距離はほぼ0のライブハウスは久しぶりだった。パーソナルスペースを欲しつつ(最終的になくなった)ほぼ最後列からライブを見た。

 

色鮮やかで心踊るインストでの登場ではなく、音が何も鳴らないステージに静かにメンバーが登場し大きな拍手で包まれる。1曲目は何を歌うのだろう、とその瞬間を心待ちにしているお客さんたちの空気が一瞬でライブハウスに広がった。

「桜の予報も虚しく 大雨が花を散らせた」

まるで桜が散っていくような、そんな照明が照らされる中歌われたのは春夏秋冬だった。

ひとつめのフレーズを片岡さんが歌うと空気がガラッと変わった。息を飲んでその声を聴いた。派手な照明があるわけでもなく、なにか大きな演出があるわけでもなく、ただそこに歌と音がある。それが何よりの演出で。歌われる情景や、歌詞に込められた想いがありありと伝わってくる。曲が終わってもなかなかその余韻から離れられなかった。

「こんばんは、sumikaで〜〜〜す!」モノクロの世界にひとつずつ色がついて煌めいていくようなそんなカラフルな音たちでライブハウスがいっぱいになる。Loversは一瞬でハッピーになる魔法を持ち合わせているよね…!「ねえ!」の声があんまりにも大きくて。最後の三拍子の手拍子があんまりにも大きくて。うれしそうなsumikaのメンバー、「いい音だねえ!」のことばたち。ああ、これだけたくさんのひとたちと一緒にこの空間を共有しているのだと気づくとなんだかグッときた。

「ダンスをするよ〜!」という掛け声と、おがりんの「前も〜後ろも〜関係ない!盛り上がろう〜!」みたいな煽りによって温度が2度くらい上がるフロア。ミラーボール蹴飛ばす時の照明が何回聴いても一番好き!Flowerも問答無用で「楽しい」を一緒に抱きしめられる感じがいきね。めちゃくちゃ楽しかった!「大阪の」「flower!!」みたいな歌詞変えもあった気がする。アルバムで聴いていたときはまさかこんなにライブで楽しく化けると思わなかったから、またもう1回ライブで聴けたのも嬉しかったのです。C&Rがあるとテンションあがるよね。そのあとペルソナでボルテージは最高潮に達し、5曲目で一つの山を越える。(笑)

ペルソナのリズム隊のフレーズ全部格好いいんだけれどじゅんちゃんのギターの早弾き凄すぎてもはやお口ポカーン案件だった。ど素人の私でもわかるあのフレーズをあの速さで弾くのはどれだけ難しいか…そして何より5人の出す音の厚みが凄い。CDよりも更にはっきりと聴こえるそれぞれの楽器の音たちの美しく燃えるような熱いフレーズに「ライブに来た」ということを証明されたようなそんな感覚。あと、ペルソナのワンツーが好きです。ワンツー担。

 

「こんばんは〜sumikaです!」からのMC。(だったはず) 声出しパートではとにかくみんなの熱量が凄まじい!お客さんの声がほんとうに大きい。(歓声も拍手の音も。)sumikaもビックリしながら、嬉しそうに笑っていて、お互いが「この日を待っていた」のがいろんなところから伝わってきてなんだかこの関係いいなあなどと思いました。とにかく元気!そして片岡さんご機嫌!「は〜〜〜〜たっのし〜〜〜い!」って何回も言ってた。そして、メンバー紹介もあり。それぞれが、ご挨拶して次の曲へ。

 

「今日は追加公演。来たい、と思ってくれたあなたがいたからできた公演。いわゆるボーナスステージ。」「紛れもなく、あなたとあなたと、あなたと、あなたと、目を合わせて歌を歌いにきた」

この一対一、あなたと目を合わせて歌を歌います、と言ってくれる言葉たちと、本当にわたしに歌ってくれているのだと思えるこの相互関係のやり取りが心地よくてたまらなかったな。

 

「もっと好きになったら"いいのに"という歌を」

 

いいのに への 曲振りが好きだった。

目隠させないのに〜の時に目を隠す仕草をした瞬間、声色がいままでのカラッとしたカラフルな色を纏った声から、色っぽさとすこしあざとさが混ざった大人っぽい声に変わって。曲調もちょっぴりジャジーなさっきまでのパートとは変わって魅せていく感じがとってもよかったな〜!今回のライブはセトリの並び方がとても好みで。 いいのに から色がまたひとつ変わっていくのが素敵だった!間奏のそれぞれの楽器のやり取りも心地よくて、自然と体が揺れて。みんなでユニゾンでおんなじフレーズをなぞるところが大好き!はあ〜〜ずっと聴いていたかったなあ〜!それはそうと僕に寄りかかればいいのにっていう歌詞、ずるいですね。

 

そして今回のツアーの要だったのでは…?と個人的に思うのはenn でした。「雨の日も」って聴こえた瞬間ほぼ全員が悲鳴をあげそうになりつつ口を押えたのではないかと……まさか歌うと思わず…………。とっっっても嬉しかった。

やわらかくて麗しいおがりんの声がライブハウスに響いた時に、なんだかよくわからないけれどぼろぼろ泣いてしまって。歌詞の内容と声がわたしのどろどろに濁った心を溶かしてくれたのだと思いました。片岡さんの声とはまた違った色を纏っていて、なんなら、じゅんちゃんのコーラスの声もまた違う色を纏っていて…それぞれがそれぞれの持つ力を最大限に出し合って集まったコーラスワークが本当に美しいから…sumikaって最強だなって。ennを聴くたびに、もっとありがとうって言おうって思うんだよね…あと何回聴いても歌詞がすき。目には見えないめいっぱいの愛をしっかり受け止める人の歌だなあって思う。

 

ここでここ最近の問題作(だと勝手に言っているわたしが)Travelingが満を持して登場。イントロの1音目が鳴った瞬間どこからともなく歓声がわあっと上がってわかるわかるみんな聴きたかったよね…!待ち遠しかったよね…!と思った。本当にひとつしか音が鳴っていないのに歓声が上がったので大阪のライブに来る人は感度が高いなあといつも思う。(これは前の城ホールの時に彼らからも言われたけれど自分たちもそう思う)

「排水溝」事件が始まるまでのすこし甘ったるい1番のときの照明はピンクっぽい赤紫のような色で、2番の聞く?黙る?どっちがマシ?〜からの部分だけ赤色の照明でステージが照らされていて、演出が細やかだなあと思ったし、その後パッと照明が切り替わるのも感情の動きをありありと表しているようでたまらなく苦しかった。全然全然〜のところはパッパッパッて拍の頭で点滅するみたいに切り替わるし、本当にsumikaの照明チームが天才すぎてひれ伏すしかなかった…

"おかえり" の言い方、どんなふうに言うんだろうって思いつつわくわくしていたのだけれど、ちょっと気だるそうながらも、落ち着いていて、あ、ただいまとでも言いたげな、当たり前の日常感もあり、包み込んで飲み込まれてしまいそうなやさしさもあり、なんていうか、片岡さんの声色の表現力にわたしはやられてしまった。艶っぽいのに男っぽいというか…あのたった4文字のただいま に引き込まれてしまったんだなあ…いやあ、罪深いわ。あと演奏が爆裂に格好良かったです。

 

ここで、MCかな?今回ほぼMC覚えていないのだけれど、「昨日来てくれたひといる?昨日より今日の方がかっこいいっしょ?うへへ」ってなっていたのがとても微笑ましかったなあと。(笑)

「ここからの流れは皆さんに決めていただきます!」のコーナー。アッパー部門は、チェスターコパーポット ハートウォーミング部門はリフレイン。発表された瞬間間髪入れず「どっちもやってーーー!!!」の声。さすが大阪。

「え?どっちも………………………?

むりでぇ~~~~~す!(絶妙に腹立たしい言い方)うへへ、むりでぇ~~~~す!あ、引いた?思っていたキャラと違った?でも本当はこんな感じなの。ごめんね!よく言われんの!」

むりでぇ〜〜すの言い方がツボで、茶目っ気たっぷりだし、ご機嫌だなあって笑ってしまった。このラフな感じもsumikaの好きなところ!

みんなからどちらかいいか拍手で回答を得て、いざ「会議します!」の声。会議の結果、歌われたのはリフレインでした。

「忘れないように 忘れないように 何度、何度も振り返って なくさないように なくさないようにと、何度、何度も繰り返して」

リフレインを聴く度に、今日の日を忘れたくないから何度も何度も頭の中で反芻するあの時間を思い出す。なくさないように、大切に胸の宝箱にしまった後もたまにそこから引っ張り出して繰り返して見返すような、そんな感じ。リフレインが放つ優しくてほんわかあたたかい空気がいいなあ。

 

「たとえば100人がいいね、すごいね、きっとできるよと言ってくれてもたった1人ができやいよそんなこと と言ったとする。そうしたら、人間というものは…もしかしたら僕だけかもしれないけれど、脆いもので。100人が背中を押してくれていても、たった1人のその言葉が気になってしまうんですよね。」

でもその痛みすらも受け止めていきたい、というようなことを言ってらした気がします。

ゴーストライターはそんなことを歌った歌だと。痛みを分け合ってわかりあって。あなたはあなたのままでと歌ってくれる。小編成の楽器と歌。限りなくひとつの色に近い照明。まるで、闇の中に見える一筋の光みたいで、あまりにもその光がまばゆくて。ずっとこうやって道を照らし続けてくれるんだなあなんて思った。

そして、まいった フィクション ふっかつのじゅもん とだんだんとギアをあげていく。

どの楽曲たちも大切なsumikaを彩る要素で。わたしはその楽曲たちのすきなところをこれでもかというくらいに並べて抱きしめられるなあと思うと勝手に誇らしくなってしまって、sumikaと一緒に生きてきたんだなあとおこがましくもそんなことを思った。

 

ここでFUNですよ。イントロが鳴るとぎゃーーー!と言いつつ友達の腕を引っ張るという大迷惑行為をいつも繰り広げるのだけれど、今回は久しぶりに聴けたのが嬉しくて固まって終わった。脳天突き抜けるような爽快さと軽快さがやっぱり好きだし、聴くだけで心が踊る。そして色んな曲を口ずさみながらドラムを叩いている荒井さん大好き!

今回は間奏の部分がアレンジされていて、ツインギターのやり取りや、聞いたことが無いリフが飛び交っていてこれでもかというくらいに圧倒された…………!かっっっっこよすぎる…。両側の立ち台にそれぞれ片岡さんとじゅんちゃんが立ってツインギターで弾く。そうそうこれこれ…!ライブハウスだ!と興奮した。2人が向かい合って弾くギターが好き。このアレンジバージョンのFUN本当に格好よかったので音源にして欲しい…。待ってます。

 

「あるアーティストのライブを見たとき、俺もバンドをやりたいと思ったんです。長い時間じゃない、一瞬の出来事。サビじゃなくて、Aメロ。この人みたいに堂々とステージに立ちたい、音楽をやっていきたいと思った、自分の世界が変わった瞬間でした。

だから、4分間、たった4分間であなたの世界を変えたい。そんな歌が歌いたい。」

から始まった「伝言歌」 3年間。わたしがsumikaに出会ってからも、3年間。その3年間の思い出が走馬灯のように頭の中を駆け巡った。キャンプセッションでのあたたかなキャンプファイヤーのような歌に触れた出会いの日のこと、30分間の出番のためにみんなで東京まで行ったこと、ロッキンで見たあのきらきらしたステージ、行ったことのない場所、ひとつひとつのライブハウス、ホール、…sumikaに出逢えたから出会えた仲間たちのこと、いつも一緒に隣で泣いたり笑ったりしてくれる2人の顔。ひとつたりとも忘れたくないし無くしたくないそんな気持ちや思い出を、栞にして挟んだ日々。宝箱をそっと開けるような気持ちになってぼろぼろ涙が溢れてきた。ああ、一緒に歩いてきたんだなあ。


「歌はいつだって思い出せるから」「忘れなければずっと思い出せるから」

 

片岡さんが言葉を変えて、何度だって伝えてくれるのは「栞」の話なんだと思うんだよ。こうやって、忘れたくない、いつか思い出して素敵な日だったなあとにやにやしてしまうようなそんな日がどんどん増えていく。歌を聞くたびに、匂いや温度と共にその記憶がよみがえってくるような、そんな道標みたいな栞をこれからも挟んでゆくんだ…………。マイクスタンドを右や左やに向けて「あなた」に、と歌ってくれる姿がいつも大好きだ。


「あなたの日常を変える、そんな瞬間になりたい」「つたえたーーーーい!「なったね」 

 

つたえたーーーい!の大合唱。ほんとうにほんとうに大きな声だった。伝わっていたらいいなあ、いつもありがとう、これからもずっと、の気持ち。ぼろぼろ泣きながら隣を見たら同じように泣いている友達の顔が見えてもっと泣いてしまったし、一緒にこれからもsumikaに会いに行きたいなあと思った。

 

「みんなの顔を見ていると、ああ音楽をやっていてよかったなあ、この曲を作ってよかったなあ、あの歌詞すごく悩んだけれど、何枚も何枚も紙を破り捨てて、妥協せずに書いてよかったとかって思うんです。(じゅんちゃんずっとうなずいている)」「理想と現実を、イコールで結ぶ」

ここでイコール。鮮やかな照明が華やかで眩しかった。もう泣きすぎてあんまり覚えてないんだけれど、イコールの途中「あ~~この曲を作ってよかった!!!!!!」「いい顔してるな~!」って言ってくれて、その時の4人の顔があんまりにもいい顔だったから、もっと泣けて。ああ、なんてあたたかい人達なのだ…と思った。

 

そしてアンコール。

まさかの坂道、白を告げて〜〜〜〜〜〜〜!聴けるなんて!思わなくて!もう!びっくりして!ぎゃ〜〜〜〜〜〜って興奮していたら曲が終わっていた(笑)坂道、白を告げて大好きなのです…!嬉しかったなあ!そのあと秘密、を歌ったのだけれどここは毎公演シャッフルな様子。

最後に歌うのは、ライブハウスで出来た曲。ライブハウスで歌ってきた曲。って言ってらして、彗星を歌ってくださりました。

 

「ライブハウスは実家、アリーナが遊園地。ホールや会館が水族館で、フェスが動物園。どれも特別なんだけれど、僕達にとってはライブハウスが実家のような大切な場所。僕達は、ライブハウスで出逢いました。みんなにも、ライブハウスで出逢えた。出逢えてよかった、ありがとう。sumikaでした。」

 

「しんどいなあと思った時にいつでも迷わず帰ってこられるように、あなたの胸に橋をぶっ刺して。…例えが物騒かしら。でも、本当にそう思っています。みんなが迷わないように、心に掛けた橋をWonderBridgeと名付けました。」

 

"WonderBridge"

sumikaと私たちの間にかけてくれた魔法の架け橋。素敵な素敵なその橋は、わたしたちのお守りのような存在。きっとこれからも、心と心で結んだ橋を渡ればいつだって会いに行けるんだなあと。私達には私たちの日常が、彼らには彼らの日常があることをちゃんと分かってくれていてそれを一緒に生きていこうと言ってくれるようなその全肯定の言葉たちが私の背筋をしゃんとさせてくれるんだ。だから、このお守りを胸に頑張って生きていこうって思うのです。

 

彼らと出逢えたことは偶然じゃなく必然で運命だったのだといつも思う。これからもきっと。sumikaと私達との気持ちは双方向。一方通行なんかじゃないなって改めて思いました。

あたたかい灯りが灯るお家に、ふと戻ってきた時には今よりもっと格好いい自分でいたい。

いつも、勇気とパワーをありがとう。こちらこそ、出会えてよかったです。これからも、たくさんの栞をまだまだ挟んでいきたいので、どうぞよろしく。

sumikaに出会えて私の人生は間違いなく色鮮やかになったので…これからの私の人生もきっと最高に違いない。素敵な素敵な2019年10月6日にとびきり大きな栞を挟んで。

 

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時系列めちゃくちゃだしどこでなんの話をしていたのかももう思い出せないんだけれどグッときた言葉たちが沢山あって、それを書き殴って羅列してこのブログを終わらせようと思います(何故なら想いが溢れてもうこれ以上纏まらないと分かったから)

 

「ずっとsumikaに閉じ込めておこうなんておもっていないし、(そんなの監禁だよ!!と) 入口は開けっ放しにしておくから いつでも帰ってこられるようなそんな場所に。久しぶりに友達に会える場所、家族で行く場所。そんな場所になれたらいいなあ。」

 

「曲の途中で、やっぱり辛い時に思い出すのはsumikaであってほしい。そういうときにおもいだしてもらえるバンドになりたい。そう思いました。独占欲じゃないけど」

 

「大阪、本当に好きだなあと思います。」(話しているとき荒井さんが片岡さんの後ろでずっと両手でおててフリフリ。片岡さんが話始めるとハッ!として聞いて聞いてみたいな顔して辞めるけど→片岡さんがぐるっと後ろ向いてお手振りがバレる。(笑))「さては、出馬しようとしてるな?😏」

 

「便宜上、"大阪"という呼び方をしているけれど空っぽのZEPP ベイサイドがすごいんじゃなくて あなたがいるから すごいんです 意味があるんです 」

 

「明日からまたそれぞれみんなの日常が始まって様々なものと戦うでしょう。勉強仕事家事育児…それに立ち向かえるように僕たちはいつだってみんなの味方でいたいから。
いつ次会えるかわからないけれど。また絶対に大阪に帰ってくるから。絶対に帰ってくるから。それまで元気でいてね。病気とか怪我とかしないでね。幸せでいてね。」

 

 「歌はいつだって思い出せるから」「忘れなければずっと思い出せるから」ああ、わたしがだいすきな音楽の栞の話だなあと思った。いつだってかわらないあたたかくてやさしいことばたちはわたしの背中をいつだって押してくれる。

きらめく夏の思い出話に付き合って


私がthe HIATUSに出会ったのは8年ほど前。
まるで激しい雨が降った時の雨音のように、音が飛んでくる衝撃。一音一音命を削るように鳴らす音楽たちはあまりにも美しくて力強くて。聴くたびにその音楽たちにただひたすら恋焦がれ続けていた。私にとっての「あたらしい扉」を開けてくれたのは紛れもなくtheHIATUSの音楽だと思う。

 

彼らのワンマンライブは平日に行われることが多くて仕事を始めた当初はどうしても参加することが難しかったので、毎年年末のRADIO CRAZYでその1年頑張ったご褒美といわんばかりに彼らのライブを観るのをずっと楽しみにしてきた。あぁ、今年も会えたなぁ。やっぱり好きだなぁ。なんて思いながら年を越す。それだけで十分幸せだと思っていた。

仕事もだんだん慣れてきて気づけば社会人6年目。平日の夜にふらっとライブハウスに行くことも増えてきた。

今年の夏に発売されたアルバム「Our Secret Spot」を聴いて、ワンマンライブにどうしても行きたい……………!という熱が募り「夏休みだしどうにかなるんじゃね…?」と半ば強引に同僚に勤務日を交代してもらい(快諾してくれた同僚に感謝)行ってきました、広島。

もう金木犀も散ってだんだん冬のにおいがしてきたけれどわたしのきらめく夏を彩ってくれたthe HIATUSのライブに参加した日の話。8年越しの夢。2019年の夏は、私の夢がいくつ叶ったのだろう。

 

 

 

その日は16時まで働いて10分後の新幹線に乗るために最寄駅には10分かかる職場から猛ダッシュするという過酷すぎるミッションをはじめとして、ひとつ何かを間違えると開演時間に間に合わないというぎりぎりスケジュールだったので、会場に辿り着くまで「大丈夫かな…」と一抹の不安を胸に抱えながら過ごした。どうにか、広島ブルーライブに辿り着き、「海のにおいがするなぁ」なんてのんきなことを言いながら全体を見渡せる場所を選び取ってお酒を飲みながら開演時間を待った。お酒を飲みながら音楽を聴くなんてちょっぴり大人になったななんて笑いながら。

開演時間になり、メンバーが登場する。迎える拍手と歓声と熱気があまりに熱くて、「ライブハウス」に彼らの音楽を聴きに来たのだとその瞬間改めて気づかされた。

大好きなライブハウスで、好きな人たちが好きな音楽を奏でている。当たり前ではないんだよなぁ、10年続けてきてくださったことも、新しい音楽を常に生み出してくださっていることも。

アルバムを聴きこんで参加したから耳馴染みの良い楽曲たちが演奏されるたびに胸が高鳴った。うっかり気を抜けば飲み込まれてしまいそうなほどハイエイタスの音楽の大きな大きな波のようなうねりはわたしの身体の中に染み込んでいって自然と身体が揺れる。ドリンクの氷が溶けて水になるのも気にならないくらいずっと夢中で。彼らの音楽を夜通し抱きしめたいと思った。

とにかく、とにかく!!!演奏が圧倒的であまりに格好良すぎるのです…!グルーブ感というのでしょうか、全員の音がばちこんと合わさった時に放たれる、すべてを受け止めるのは不可能なのではないかと思うくらいのすさまじいエネルギー。すべてを包み込むようなあたたかみも、優しさも兼ね備えているのに身を削ってギリギリのところを攻めるような切迫感や衝動でキリキリと迫ってくる感じも、儚くて消えてしまいそうな危うさもある。背中をがつんと押してくれるような勇気を携えてくれるような歌もあれば、みんなでキャンプファイヤーの火を囲むような歌もあって。どれだけのふり幅があるのだ…とひとりで唸ってしまった。そしてとにかく、美しかった。あまりに美しくて美しくて、その美しさに震えた。

 

恋焦がれていた大好きなアルバムの楽曲たちが目の前で鳴っているという何物にも代えがたい幸福感にはいつまでたっても慣れないし、「アルバムで繰り返し聴いていた楽曲」たちがものすごいエネルギーを放ち変幻自在に変化してまたべつのあたらしい楽曲になっていくのをありありとつきつけられるたびに高揚感でいっぱいになった。どきどきわくわく、次はこんな曲を歌うのか。こんなアレンジをするのか。と顔をくしゃくしゃにしながら笑ったりびっくり顔になったりと忙しかった。

 

フェスで演奏される30分間より圧倒的に長い時間、圧倒的に多い曲数を演奏してくださることを実感して「うわぁ、そうかまだ終わらないんだ。ここでひとつめのブロックなんだ」などと新鮮に感動してみたり、ライトの色がきらきら変わるのもシンプルなものが多くて、それでも演奏に負けない華やかさが美しいなぁなどと思ったりしていた。

 

どんな曲を歌ってくださっても「よかったなぁ~~~」と思うだろうし、喜ぶだろうなと思いつつ、こっそり大好きなRadioを歌わないかなあと思っていたのだけれどRadioの歌いだし。「A rainbug~」と聴こえたときに心臓が止まりそうだったし、その場に立ち尽くして大好きな曲を噛みしめながら聴いた。雨音が聴こえてくるようなサウンドも、あたたかい声色も。泣きのギターソロも。力強いドラムとベースのリズムも、ピアノの美しいリフレインするフレーズも。すべてが合わさって雨が泣いているみたいな曲だとずっと思っていた。フロアにいるみんなが拳を突き上げて歌う瞬間にぱっとフロアに灯りがついて顔が照らされる。そのときのあまりに素敵な笑顔たちにつられてニコニコになるメンバーの表情を見た瞬間ぼろぼろ堪えていた涙があふれて止まらなかった。拳と拳をぶつけあって、まるで心を通わせるようなそんな瞬間。歌えとばかりにこちらにマイクを向けて笑う細美さんの笑顔とそのあとの屈託のない晴れやかな「イエーイ!」という嬉しそうな声。うわぁ、ずるい。(…ちなみにその後も何回もまた泣いた。)

みんなの声すっごくすっごく素敵だったんだ。忘れられない瞬間だった。あと、ピアノのアレンジがとても美しくて釘付けでした…。

 

あと、ワンマンならではのMCのゆるさ。(まぁ、いつもゆるいかな?)5人全員お話しされていて個性が爆発していてそれもとてもよかったなぁ。愛おしいが爆発しそうだった。みんなで海水浴に行ったお話がほんわかしすぎていてのほほんとしてしまった…。でも、こういう瞬間に人柄とか人となりがちらりと見えてさらに大好きになるのですよ。5人とってもとっても素敵な大人で、いいなぁ…いいなぁ…とずっと羨望のまなざしで見つめていました。(いい大人なんだけれどね、わたしも)

 

 

「お前らがじじいばばあになっても続けるかんな!」「このバンドが始まった理由ってなんだったっけ?ってはじまりのことを忘れてしまうほど続けるから。」

 10年間続けることって並大抵のことじゃないと思うんだよ。それなのに10年続いている。そしてだんだん面白くなってきたって笑うの。すごいなぁ、って思う。永遠なんてないし、絶対なんてない。だけれど「またここから10年どんなことが起こるのか楽しみ」って言ってくださるのは、未来の約束みたいでとてもうれしかった。確約なんかじゃなくても、そうやってみんなでわいわい未来の話をして目を細めているその事実がわたしたちにとっての希望の光。

 たくさん素敵だなぁ、忘れたくないなぁ、と思う言葉たちがあって。それをずっとずっと鮮明に真空パックできたらいいのにと思うけれどそれは難しくて。だから、こうやって書き残して何度も何度も反芻して自分の中に刻んでいきたいんだよなあ。重いな。

 

「俺らは頭も悪いし、行儀も悪いけど受けた恩を忘れるほど馬鹿じゃない。10年間支えてくれてありがとう」

あぁ、大好きだなぁと思った。こちらこそ、10年間ずっとずっと音楽とひたむきに向き合って悲しいこともつらいことも悔しいこともある中投げ出さずひたむきに音楽を届けてくださってありがとうを伝えたい。

 

「生きている時代がちょっとでもずれていたら俺たちは出会っていないんだぜ?お前らとは縁があるんだよな。今日の続きはまたどこかで会えた時に」

 出会えた奇跡をぎゅっと抱きしめて、離すつもりなんてないよ。これからもずっと一緒に生きていけますように。

 改めてライブハウスや、音楽。そしてtheHIATUSのことが大好きになった広島の夜でした。広島ブルーライブ、また行きたいなぁ。

セットリストに沿って感想をひとつづつ述べていくタイプの日記もまた書くことにしよう。(年内には書き上げたいところ)

 

以下ツイッターに書いたことばたちを。MCのレポもあるよ。

KOBUKURO 20th ANNIVERSARY TOUR 2019 "ATB"

去年のツアーが「WELCOME TO THE STREET」 ふたりのストリートライブに招待してもらう感覚に陥った、ギター1本ふたりの声のツアー。


今年のツアーが「20th ANNIVERSARY TOUR」 …好き!みんなでお祝いしてね、と言われんばかりのツアータイトル。このツアータイトルが発表された時から、ATBはどんなツアーになるのだろう?とわくわくしていたのだけれど、いつもふたりはわたしたちの期待をぐーんと飛び越えてくれる。

備忘録です。各公演のことも書けたらいいなぁ、無理かな。笑

 

 

 

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00.OP
暗転したあとすぐにはじまるサンドアート。ストリートに立つふたりが描かれる。髪型や立ち姿、私たちがふたりから聞いてきたおはなしそのままの状景がサンドアートで表現されるのにびっくりした。「あ、そうや。最初はお互いがお互いの歌っているのをみにいってたんよな」「くろださんは髪の毛ライオンみたいやったもん」そこから、カセットテープの桜がでてきて…。これはもう文字で書くのは無理だわ。ぜひ会場で見てください。笑 とにかくふたりがストリートで出会い、桜ができ、という小渕さんと黒田さんが「コブクロ」になっていく軌跡をサンドアートで表現されていて。カセットテープが出てきたときにはカセットテープがデッキに入るときの音がするの、粋。サンドアートが素晴らしくて、見入ってしまった。あれは、全国民が見るべきよ。サンドアートのラストは桜の木。桜がひらひらと散っている様子になるの。儚くて綺麗。

 

そして、ふたりが登場。もちろんそこで歌われるのは。

01.桜
桜ですよね…そりゃあそうですよ。よく見ると、ステージにいるのは小渕さんと黒田さんだけ。ギター1本。OTOツアーのときにストリートライブに来ているような楽しい錯覚にわくわくしたように、彼らがコブクロになっていく物語を覗かせてもらっているようなそんな感覚だったなぁ。今まで何回も、何十回も聴いてきた"桜" でも、こんなにも「会うたびにいつも 会えない時の寂しさ 分け合う二人 太陽と月のようで」という歌詞を、ふたりに当てはめて聴いてしまったのははじめてだったかもしれない。太陽と月のようなふたりが、引力のように引き寄せられて一緒にステージに立っているという事実の尊さが眩しくて、1曲目からずっと20周年凄い…ってなった。

02.DOOR
しんだ   …もうこの3文字で終わらせたい。聴きなれないギターのイントロ。歌いだした黒田さんの「この海を渡ったら ずっとそばにいよう」 
まさかすぎません?アコギでDOORをやるなんてまさか思わなかったなぁ。めっっっちゃくちゃすてきで2曲目からばちこーーーーーんって強めに頭を殴られ、圧倒的な彼らの美しくて力強いハーモニーに立ち尽くすしかなかった。最後の「そばにいよう」がめちゃくちゃ優しくて、すっごくはにかみ笑顔で笑ってるの好き。あと小渕さんのギターがばちばちに尖っていて最高だし、テンポ感もゆっくりになったり、上り詰めていくような切迫感があったり…その緩急がすごかった。いつも、今日はどんなギターを弾くのかなって楽しみだったし、黒田さんはどんな歌い方をするのかなって楽しみだった。ふたりの声とギター一本で生み出される命たちの尊さたるや。やっぱり原点であり頂点だなあって思う。

そうそう、黒田さんが横浜の1日目で"こぶちさん、ギター最高です。今回のツアーの中で1番いいかも"って爆褒めしたときの小渕さんのうれしそうな顔と、"そういうのは楽屋でいっぱい言って"で殺されました。いいものをいいと直球で言ってくれる黒田さんの言葉がすきだし、黒田さんに褒められるのが1番嬉しい小渕さんもすきだし、なによりふたりの「お互いへの絶対的信頼」を要所要所で感じて、20年を噛みしめるのでした…。2曲目でこの文字数。

03.(日替わり)
で、ここが日替わりなんですよね。これはOTOツアーを経てふたりが得た「その日の空気で歌う曲を決める」たのしさとストリート感をみんなに楽しんでほしいっていう遊び心による、「プレゼント」なんだろうなぁと嬉しくなる。

個人的に、愛媛初日 は私の母が大好きな「夜空」だったのでイントロの時点で母がとっても喜んでいたのが嬉しかったなぁ。それぞれが曲にまつわるたいせつな思い出を本に栞を挟むようにそっと心の中にしまっていて。それをふわっと思い出させてくれるような感覚。それぞれが、それぞれに持つ思い出や思い入れをふたりがちゃんとわかってくれていて、知ってくれていて、受け止めてくれていて…抱きしめてくれているのが伝わってくるからたまらなくしあわせだなぁと思うね。
ここはインディーズの曲の中から、順番に歌われているみたい。私は、夜空 2人 遠回りが聴けました~ 遠回りの「好きだよ」で照れるのやめたい。ここは、別の記事書こう。(かけたら)

04.Bell
そしてここでラムジーさんが登場。Bellの軽やかなイントロがとっても好きなので嬉しかった~~~~~~!あのイントロのメロディラインってちょっとせつなくなっちゃうけど、ひさしぶりに聴けた~~~って嬉しくなった。ユニゾンのところも好きだし、ハモリのハーモニーも好き。Aメロの音域が私のいっっっちばん黒田さんの声のすきな音域だから、あのやさしさにいつも溶けてる。Bメロの小渕さんの声の瑞々しさも切なさを倍増させるよねぇ…。歌詞はちょっぴり甘酸っぱくて切ないんだけど、この軽やかなリズムとメロディがそれを柔らかくしてくれる感じで、ラムジーさんのパーカッションがたまらなく素敵なの!

05.太陽
ここで福ちゃんと、寛雄さんが登場。コブクロが歩いてきた道のりを物語のように見せてくれるような…って書いたけど、本当にその通りなんだなと思って。ふたりが、ギター1本で始まって、パーカッションを加えてライブをするようになって、ギターやベースも入るようになって…っていう「ふたりの音楽の歴史」を曲を演奏することによって表現するという演出があまりに粋で。こんなふうにコブクロは歌を歌ってきたのだなぁとしみじみ思った。太陽の時のオレンジ色のLEDライトが手拍子するたびに揺れてとっても綺麗。

「知らない名前の街に 行ってしまうんだね」のときに腕で目元拭うしぐさして「えーん><」みたいなジェスチャーしている小渕さんかわいいので保護。ツアーが始まった当初は黒田さんの歌詞が飛ぶこともしばしば…「トノサマバッタの話も~に変えてくれ!」っていう黒田さんが可愛かったなぁ。太陽の、あの可愛らしいほのぼのした感じがツアーの雰囲気にぴったりだった。サンドアートは、このあたりでもずっと動いてるよ。(ちゃんと見てる)(でも二人も見たいから目が足りない)(だからあんまり覚えてない、すんません)
天王寺MIOが現れたり、堺東商店街が現れたり…あぁ、知ってる。ここここ!ってなるふたりのランドマークが出てくるの。お客さんの数がちょっとずつ増えていて、あぁこれはふたりの物語なんだとやっぱりしみじみ思う。

06.YELL
ここでストリングスとカースケさんとよっしーさんが登場して、全員揃ったフルメンバーでのYELL。音数がどんどん増えていく心地よさと音が華やかになっていくほどにふたりの声が際立っていてバンドの皆さんの演奏ってすごいなぁ…と。

YELLの「現実と夢が今 遠くかけ離れていても そう無駄じゃない その姿を遠い場所で誰かが見てるのさ」 この歌詞にいつも励まされているなぁ。何回も何百回も聴いてきたけど、中学生の頃からずっと変わらない。わたしの心の軸になっている歌詞。聴けば聴くほど好きになるし、やっぱり背中を押してもらえるたいせつな言葉。この20周年のツアーで聴けること、本当に幸せに思う。


07.赤い糸
小渕さんが「今改めて歌詞を読みなおすと、今だったらこういう言い回しはしないなぁとかこういう言葉は使わないなぁと少し恥ずかしくなる部分もあるんですが」って言ったのが意外だった。でも、この曲がコブクロのラブソングの原点であり核となっているしまさか20年も歌いつづけているなんて思わなかったって言っていたのが印象的だったなぁ。

「愛されることを望むばかりで 信じることを忘れないで」この歌詞は、自分自身にいつも言い聞かせていきたいなぁとこのツアーで聴いて思った。相手のことを"信じる"っていうフレーズがすごく小渕さんだなぁと思う。まっすぐに強く想う感じ。ストリングスがとても素敵だったなぁと思ったのと、ふたりの声が成熟した大人の男性の声だからこそ、よりこの曲の最後の「愛する人と 信じる道をさぁゆっくりと歩こう」がじんわり染み込んでくるんだ、と思うとこうやってふたりの声とともに曲もどんどん変わっていくんだなぁと思った。というより、ふたりの声が曲たちに魔法をかけるような。

08.09(日替わり)
このあたりも日替わりガチャですよね。私は未来 Twilight 流星 ここにしか咲かない花 あの太陽がこの世界を照らし続けるように を聴いたかな。これについてはまた別記事で書こうと思うのだけれど、どの曲も聴けば聴くほどに好きになっていくなぁ…と。20周年のベストアルバムを出したからこそできるこの「受け手側が戸惑うほどの豪華なラインナップ」派手な演出があるわけではないのだけれど、ただふたりの音楽がそこにある、という事実がたまらなく嬉しくてずっとそれを噛みしめて聴いた。その日、その日のふたりの声の重なりがそれぞれに素晴らしくて、優劣をつけたいわけでもなくつけるわけでもないのだけれど、いろんな要素が合わさって「音楽」が成り立っているんだなとありありと証明されたというか…バンドとの息の合い方、ふたりの声の重なり、息遣い、声色…そういうものたちがギュっと凝縮されて、合わさって、重なってこちらに飛んでくるんだなぁと。凄かった、どの日も。全身全霊、すべてを注いで歌われていく歌たち。たいせつに抱きしめたいなぁって思った。

 


「みんな~~~楽しんでる?」「楽しんでますか~~~?」

その場を一瞬でパッと照らしてくれるあたたかい光みたいな小渕さんの声が大好きだなぁ~!いつも「楽しんでる?」「僕らはめちゃくちゃ楽しいよ!」って伝えてくださるの大好きだし、嬉しい。「ゆっくりみんなに聴いてもらったんだけど、コブクロのライブの中に他にも大切な要素があるでしょ~~~?みんなで盛り上がって楽しむのもコブクロのライブの大事な歴史のひとつです。」「ここでね、ちょっと盛り上がっていこうかなぁと思って!」

…!!!まさかの~!盛り上がりコーナーが…挟まれるとは!すごい、新鮮~と思いながら立ち上がるお客さん達。「日頃のストレスは持ってきたか~?」「腹立つやつはおったか~?」「ここで全部ぶっぱなつぞ~~~~~~!」そうそう、これこれ。ふたりがこうやって言ってくれるから日々の辛いことや悲しいこともぐっと堪えて、拳を握って唇噛みしめてきたことも意味があったって思えるよね。ふたりが「頑張ったね」ってたくさんのたねをいろんな角度から投げてくれるから頑張れるんだよなぁ、好きだな~。

10.宝島
「ちょっと懐かしい歌です~盛り上がっていくぞ~~~~」のあとのギターのイントロで絶叫。うれし~~~~~~~~~~~~~!小渕さんがエレキで弾いているフレーズ大好き!途中の公演からサビでワイパーするようになったんだけど、黒田さんが忘れていることが多くてお客さんがワイパーやって「あれ?ここやる?やらん?今日はやらん?」みたいになってるのよく見かけて微笑ましいなと思う。城ホールの時に、花道に黒田さんが来られた時、めちゃくちゃ張り切ってワイパーしてるお客さんを見て「あ、そやった」みたいな顔してしれっとやり始めた黒田さん可愛かった…。宝島の「今いる場所が地図の真ん中 見渡す景色のどこにだって歩き出せる」っていう歌詞がずっと好き。ライブで聴くの初めてじゃないかなぁ、嬉しかったなぁ。中学生の時の私、よかったね…!

11.轍
轍って問答無用でテンションが上がるんだけど、それと同時にぼろぼろ泣けてくるようなあたたかさがあって、轍を聴きに来ているのではないか…?と思うことがたまにあるよね。他の曲よりもちょっぴり荒削りなことばたちも、自分自身を励ましてくれるし、「そんな時は僕のところへおいで歌を歌ってあげよ」って歌ってくれるすきなひとたちがいる心強さってすごいな!?って轍を聴くたびに思う……。大丈夫、どんなときも歌ってるからかえっておいで。って歌ってくれるし、いってこいって背中を押してくれるし。前向きになれるなぁ。ふたりの音楽が私の実家だわ…ってなりながら泣いた。大好き、轍。黒田さんが「ここで唄を歌ってるだけ」のときステージを指差すの大好きだし、この曲の時、絶対に上の方を見てずっと手を振りながら「見えてるよー」ってやってるの好きだ。轍のC&Rのときに、小渕さんが「え?歌ってる?だめだめ、もっと歌って!」「きこえへんわ~このへん全然だめ~」みたいなジェスチャーをやりながら煽ってるんだけど、表情がコロコロ変わってかわいいの…!全身でおっきく×つくったり、このあたりってぐるりを指差して、メモとってるしぐさしたり。とにかく、表現が豊かでたまらない…。どこかの公演で黒田さんを巻き込んで、ふたりしてわちゃわちゃしてたのかわいかったなぁ。 オレンジのあったかいLEDの灯りとふたりの歌がぴったりで好き。あと、黒田さんのアレンジに対応するファンのみんなのC&R大好きです。

 

 12.tOKi meki

きた~~~~~~~~~~~♡ トキメキが始まる前にふたりのOK~の声が録音されていて、それが流れるのだけれどとても良いのです…(言葉で説明するの難しい)トキメキは、小渕さんがやってる振付け?ジェスチャー?が全部好きでそれこそトキメキです…。「ルートチェンジをしながら」のときにハンドルを切る仕草をしていたり「考えすぎていつも」でこめかみ指差してたり。「追い抜けるつもりかい」で指差したりするの…かっっっこいいからもっとやって!?!?オラつき小渕さん大好きです。2番の前のフェイクめっっっっっっっちゃくちゃいいよね、ふわって歌っているやわらかくて気の抜けた感じなのに、オシャレでそのふわっとした感じが色気爆発していてしんどい。あの色気を表現する語彙がない。とにかくフェイクが色気爆発。あと、これはずっと言ってるんだけど「真っ赤」のちっちゃいつをはっきり歌うのが好き。

アリーナ公演から大きな風船が出てくるんだけど、広島初日でその風船が頭に直撃してちょっとの間笑いが止まらなかったのもいい思い出です。風船が割れたら、中からちいさい風船が出てくるんだけど、すっごくかわいいんだよねぇ。カラフルな照明に、カラフルな風船がぴったり。大阪城ホールでは、その風船に気づいていないお客さんに「ほら、風船でてきたで」ってジェスチャーしたり、風船を自分も飛ばしたかったみたいで、何回も挑戦するも全く飛ばなくて、必死になりすぎて歌うの放棄してたり。(「歌ってる場合ちゃう!」って言いながら風船と格闘してた、小学生かな?)すっごくお客さんのこと見てる…って思ったし、お客さんが喜んでいる姿を見て、ニコニコしてるのすごく好きだなぁって思いながらその横顔をぽけーっと眺めるなどしていた。なんていうか、「よかったー、喜んでくれたー」みたいなスタンスでわたしたちのことをみてくれるでしょ、ふたりとも。そのときの目がほんっっっとに優しくてそれだけで死にそうになる、胸が苦しくて。きゅんって、こういうことだな…みたいな。

あと、よっしーさんの間奏のダンスめっちゃかわいい。OKっていう帽子かぶらされてるんだけど、めっちゃ似合ってるし、みんなに「よっしー」って呼ばれた後高速でATBって手でやったり手振ったりして、めちゃくちゃかわいい。マスコットキャラクター感たまらん。

で、この曲の途中でお着替えタイムがあって、ATBのTシャツに着替えて登場するんだけど、武道館ではここで小渕さんに近づいて「お待たせ♡」っていう事件が起こりました。おまたせ、とは。(こぶちさんはすかさず「きもちわるっっ」って突っ込んでたけど、おまたせっていうくろださんめっちゃかわいかった)

色は毎回違うみたい。最初の方の公演ではATBじゃなくてAKBって書いてあるTシャツを着てみたり、ビューティフルハーモニーって書いてあるガムテープ貼って出てきたり。「黒田さんによる、小渕さんを驚かせよう、笑わせようの大喜利のコーナー」みたいになっていて愛おしかったなぁ。お客さんがこぶちさんより先に絶対気づくんだけど、小渕さん全然気づかないし、「お前なんなん~~~~!?ずっとこれやろうって思ってたん?」って呆れた風に言うけど、めちゃくちゃうれしそうな顔してるの、ただの愛で20年間のふたりの信頼関係を感じさせられるなどするシーンだった。ビューティフルハーモニーって書いてあるガムテープを小渕さんに貼ってあげる黒田さん、めちゃくちゃニヤニヤしてたんだけど、問答無用で小渕さんに取られてて「あ~~、せっかく貼ったのに~」「だ~れがガムテープに書いてくんねん!」ってやりとりがただのお母さんと小学生の息子だった。

 

13.MoonLightParty!!

「みんな〜〜盛り上がってる〜〜?でもここでもう一段階!ギアを上げて盛り上がっていきたいんですが、いけますか?」の煽りから「みんなに言ってほしいのは、かんたん!HEY!これだけ!」このあたりからMLPくるぞ〜〜〜とみんなでワクワクし始めるのだけれどHEY!の練習めちゃくちゃするの。愛おしい。笑

「アリーナ!」「HEY!」「いやぁ、うん!そう!そういうかんじなんですけど…もっといけるでしょ?」みたいなときもあれば、「アリーナ!」「HEY!」「どーでしたか、黒田さん!」「いや、最高です!褒めてあげたい!」みたいなときもあり、テンション上がる。褒めてあげたいって言われたらもっと頑張る。

この辺りで小渕さんがお着替えに行くんだけどマイクはついたまま。「このマイクは生きてるから!このままHEY!の練習するよ!」って話しながらのお着替え。すごいな、小渕さん。

横浜では「こぶちゃんってよんで〜?みんなが呼んでくれたら出る!」「こぶちゃ〜ん!」(食い気味に)「はいは〜〜〜い!」みたいなやり取りもあって死ぬほど可愛かったです。はいは〜〜〜いって食い気味に出てくるの可愛い。幼稚園児かなと思った。広島でも幼稚園児案件あったよね、バタバタ走り回って。本当に、天真爛漫で太陽みたいに明るいところ好き。

で、はじまるMLP!何回聴いてもテンションぶちあがる!たのしい!HEY!っていうだけでご陽気な気持ちになる、彼らの唯一のパーティーソング。月夜の宴。

 

「A!」/A!\

「T!」/T!\

「B!」/B!\

っていうコールアンドレスポンスがあって、そのときにATBを自分の身体で表している小渕さんがシュールで、T!を何度も繰り返して、TT兄弟をやってくださる日もあってなんというか、「愛おしい」んですよね。その全てが。

C&Rは文字では伝わりにくいんだけど、小渕さんがお話するみたいに言葉を紡いでいく。

「今日の盛り上がりすごいね〜〜!」

/今日の盛り上がりすごいね〜!\

「アリーナの方がすごいね〜!」

/アリーナの方がすごいね〜\みたいな。

長めの言葉でC&Rするんだけど、すごく信頼されているなと思ってしまう。なんていうか、なんでも出来るでしょ?って言われているような。「20周年を記念して〜〜〜」「つけたタイトルはATB!」

…………もう、愛おしい。あんまりにも嬉しそうな表情で言ってくれるから私たちも嬉しくなるし、黒田さんも一緒になって煽ってるの。ああ、そうだ。わたしたちは20周年のお祝いの場所に招待してもらえているのかも。って改めて思う瞬間だった。たくさん、声を出して、おめでとう!ありがとう!って伝えたいなあと思った。

 

「2019年も〜〜〜みんなにとって、いい年になりますように!令和もいい時代になりますように!HEYを拝借〜〜〜〜〜〜〜」っていう煽りをすることにハマっている様子でめちゃくちゃHEYを拝借されるのがとてもシュール。

ツアー序盤の時には、黒田さんが「HEYを拝借とは…?」みたいな顔して、小渕さんの方を向いてびっくりした顔をするのが定例だったんだけれど、回を増すごとにHEYを拝借の気持ちに寄り添っていたところが好きだった。小渕さんの言葉選びってセンスあるよねぇ。HEYを拝借ってなかなか思いつかないし。

集合写真もこのタイミングで撮影。センターステージではHEY!に合わせて撮影するので、四方八方走り回る2人がとても好きだったなぁ!黒田さんの大型犬感。

 

14.神風

もう終わりかな…と思いきやまだあるの!?!?と熱気でほかほかの会場がびっくりするアッパーなセットリスト。盛り上がりコーナーの詰め合わせみたいなスペシャル感。

神風のイントロが始まる前に、福ちゃんと小渕さんのギターバトルのようなものがあるのだけれど、それがたまらなく格好いい!キュイーンってエレキギターをかき鳴らす小渕さんはいつだって、ギターヒーローに憧れる少年のような目をしていてめちゃくちゃすき。武道館の時に、ステージ上にあるLEDの色を示す大きな「ATB」ペンライト型のモニュメント?に足をかけて最後のフレーズを弾いていたのもクールでとても格好良かったな〜!くろださんと一緒に並んでアンプの上に乗っているときもあったような…?オラついてるふたりが愛おしくて好き。

 

そして歌終わり、マイクが拾うのは小渕さんの息を整えているゼエゼエしている音で自然とお客さんがざわざわするんだけどそれにぷんぷんしながら「疲れてなんかないし!ちょっと大げさにやっただけやし!」って言うのがめちゃくちゃ大好きです。余談ですが。このブログ余談ばっかり書いているからすでに9000字。

 

15.16.日替わり

こちらも日替わりでした。時の足音、風、蕾を聴けた。日替わりについては別のエントリをあげたいな〜…!

 

17.風をみつめて

過去のツアーでも「わたしはこの曲を聴きに来たんだな」と思う、個人的なテーマソングがある。ATBツアーでのそれは「風をみつめて」だったのかもしれないなあと思うくらいに、風をみつめてをうたっている時の空気感や、声色や、その時の情景がずっと忘れられない。ふたりのうたは「つよくてやさしい」とか「あたたかくてやさしい」っていう言葉がぴったりだといつも思うけれど 風をみつめてはただただとなりに寄り添ってくれるやさしさが溢れているなあと改めて感じて。「明日がいい日になりますように」とまっすぐに歌ってくれる声があんまりにもあたたかくて、ああ、いつだってふたりはこうやってわたしたちのしあわせを願ってくれているのだった…!と気付いてまた二人のことをすきになったのでした。ビジョンに映るシロツメクサや、空の色。ビルに映る雑踏の色や、画面いっぱいに広がる緑。そこに表れる文字たちはぜんぶやさしくて、ずっと字幕で歌詞が出ているわけではないのだけれど、ふたりが最も届くといいなって思ってくれているのかな?と思う言葉たちが風のようにふわりと画面に現れるのがとても好きだった。白い文字でふんわりと揺れるのが、風みたいで。ずっと隣に寄り添ってくれるのだなあと思ったなあ!

 

小渕さんが「ずっとみんなに届けたい、みんなに伝えたいと思っていた想いをこんなにもストレートに歌詞にしたのは初めてかもしれない」って話していらっしゃった。「いろんな言葉に変えてきたけれど、ずっと伝えたかったことは"みんなの明日がいい日になりますように"っていうことだったんだと思います。」

ここのパートのおはなしがいつも違っていて、どれも好きで。ああいつだってわたしたちのこころを見透かして、心に寄り添うことばを届けてくださるんだなあと思った。変わりゆく時代の中で変わらないもの、なんだなあ、なんて。

 

18.20180908

そしてここでまさかの宮崎アニバーサリーライブでの1曲目を!もうあの日限りだと思っていたからとっても嬉しかった。「このツアーで言いたかったこと、コブクロ20周年を迎えることが出来ました!!!!みんなに感謝の気持ちを伝えても伝えきれないけど…本当にありがとう!!!!!!」「みんなのおかげで20周年を迎えられました」

 

紛れもなく双方向の愛。あたたかくてやさしい愛が会場全体を包み込む。こちらこそだよ。どんな困難が訪れても、力強く足音を鳴らしながら歌い続けてくれてありがとう。それがなによりのプレゼントだよ、ほんともう………。

20周年をお祝いしに来てくれたみんなに歌いたくて、このツアーでも歌いたいなあと思ったって話してくださった。宮崎の青い青い空と、あのうだるような暑さと、ふたりの眩しい笑顔が脳裏にふっとよぎって、ああ 歌を聴くだけでそのときの記憶が蘇るんだ…!忘れたくないな!って思うし栞を挟んだページを開いたときのように、懐かしさで顔がニコニコになってしまうような思い出が沢山あることが嬉しかった。宮崎に来れなかった人もいることを知っていて、でもだからこそ、あの日限りじゃなくてお祝いしてくれるみんなに届けたい!って歌ってくれるところもふたりのすきなところで、また新しい景色の中でうたうふたりの姿が眩しかったな〜〜〜!

 

ビジョンには宮崎でのライブ映像に、小渕さんの手書きの歌詞が流れていて。最後の「ひとつになろう "宮崎"の空に包まれて」の宮崎の部分を各会場の地域名で歌ってくれた。愛媛、だとか、広島、だとか。ぐるりと会場のお客さん365度の笑顔がビジョンに映った瞬間一方通行じゃない紛れもない双方向の愛…(何回でも言う)これは両思い…って顔をぐしゃぐしゃにして泣いてしまった。好きだなあ、が溢れる。ありがとうとおめでとうが溢れるこのステージと会場がほんとうにひとつになったみたいで。うれしかったなあ。あと、歌詞がやっぱりすてきだ。(小渕さんがブログに載せてくださっているのでぜひ読んでね)

 

19.晴々

「はればれぇ!!!!!」小渕さんのこの「晴々」の言い方がとっても好きで、この曲振り込みのイントロなのでは?と錯覚してしまういつも。明るくてポップなメロディなのにいつも泣き笑いしてしまう。まるで「くしゃくしゃ笑顔がなぜか泣いているように見えてきて」って感じの。拳を突き上げて、まるで空を突き抜けていくような天井も突き破ってしまうような伸びやかな声は、去年ONE TIMES ONE を「高らかに歌います」と言っていたあの時の声のようで、ふたりの声が合わされば無敵だななんてそんなことを思ってしまった。あのハーモニーに適うものなんてなにひとつないよ。

みんなで歌う晴々、きらきら眩しい銀テープの煌めき。あの光景がとびきり美しくて、何回も頭の中で反芻してる。

歌い終わったあと、小渕さんが「その拳を忘れな〜〜い!」って節つけて言ってくれるのめちゃくちゃ好きだったなあ。嬉しかったからずっと拳を突き上げていた。

コブクロでした、どうもありがとう!」で退場。放心状態の我々、ストリートのテーマ、みんながコブクロのふたりを呼ぶ声。

そしてアンコール!まさかのスーツ!会場の大歓声にドヤ顔のふたり。

 

「大阪で生まれて20年!本当にありがとうございます!」「これからも頑張ります!よろしくお願いします!」 CMとおんなじやり取りがあって、拍手が鳴り止まない。

 

「20周年なんでね、ちょっとピシッとしてきましたよ」「このスーツはね黒田くんたってのご希望で…(黒田さん照れてる) 黒田くんの案です!」どうしても着たいって言ってたって言われて照れてるの可愛かったけど黒田さんはスタイルが良すぎて足が長すぎた。

小渕さんは前半ノーネクタイ、シャツの2つくらいボタン開け。黒田さんが「法事帰り」と揶揄していたのがなんとも言い当て妙で、初めて一緒に今回の公演に入った何も知らない妹も「こぶちさんネクタイしたらいいのにな〜呑み終わった後の親戚のおじさんみたい」と形容していて笑ってしまった。その公演の後、ループタイ?リボンタイ?をつけ始めていていとおしかった。どちらにせよスーツでのアンコールなんて新鮮。「シュッとしてきました〜」と笑うふたりの顔があまりにも晴れやかで素敵。

 

20.ココロの羽

「ずっとストリートの最後に歌っていたこの曲。とっても大切な曲だったのですが、デビューしてからはずいぶん長い間歌っていませんでした。心のどこかで、あの曲はインディーズの時の歌だし、なんてね…格好つけている時期があって。でも、活動休止したあとの復活ライブをした万博公園でのあのライブで久しぶりに歌いましたね。僕達の大切な時にいつだってそばにある、歌いたくなる、そんな大切な曲です。」

ココロの羽のビジョンに出る文字は小渕さんがデザインしたであろう羽のフォント、春の優しい風のようなあたたかさで包まれる会場。ふんわりした風が本当になびいているようで、ぼんやりと照らされるあたたかみのある照明が更にその空気を和らげるの。

「どんなに遠く離れても変わらないもの どうか君の中に それがいつの日にか ココロの羽に変わって 飛び交えるように」

この歌詞がじんわり心に染み渡った。いつだって彼らは私たちのことをどんな場所からでも応援してくれて幸せを願ってくれているんだなあ。みんなで歌ったコールアンドレスポンスもどんなに素敵だったか。あの瞬間を思い出すだけで心が震える。

 

21.ANSWER

そして、ビジョンにはサンドアート。「ANSWER」の文字が現れた瞬間の会場のどよめき、歓声、拍手。みんな納得のラスト曲。

 

ふたりが歌を歌い始めた頃、アスファルトがステージだった。雑踏の中、雨の日も風の日も、暑い日も寒い日も歌い続けて、歌い続けて。うまくいかなくても、苦しくても、それでも歌い続けて。ひとつずつ抱きしめてきた彼らの軌跡がぎゅっと凝縮されたこの歌はふたりの20年を証明するみたいな歌なんだなあと改めて思った。歌詞のひとつひとつを噛み締めるように歌う姿、アコースティックギターと黒田さんの声だけのシーン。まるで、ストリートのようだった。あの頃となんにも変わらないね。目を合わせて、ただ「あなたに」届け、と歌ってくれる姿が。

彼らはいつだって、「変化」を恐れない。変わりゆくこと、新しいことに挑戦することを決してやめないし、いつだって、その姿があんまりにも楽しそうだから素敵だなと思う。だけれど、その根底にあるのは「変わり続けるために 変わらずにいるよ」という気持ちなのだということが、このツアーから、楽曲から、彼らの歌からありありと伝わってきたから、彼らからのANSWERは何年経ってもこの言葉たちなのだなあと思った。やっぱり好きだ、この勲章のような歌が。

 

最後ふたりで声を合わせるためにアイコンタクトをしてから歌うシーンがあるのだけれど、京セラドームのファイナル公演で、おもむろに黒田さんがすたすたと小渕さんのところに歩いて近づいて1本マイクを差し出してふたりで歌った。ユニゾンでもハモリでもなく、黒田さんが1人で歌うパートなのに、ふたりで歌おうと言わんばかりにマイクを差し出して歌った瞬間、会場の空気が揺れた。

「いつの日も僕を突き動かすもの 足元を見れば ただひとつのANSWER」

ふたりがずっとずっとこのツアーを回りながらまた自問自答し続けていた答えは、やっぱり、20年経っても変わらないんだ。歌を歌おうとステージに立ち続けてくれてありがとう。歌を紡ぎ、言葉を紡ぎ、たくさんの愛をいつも届けてくれてありがとう。そう言いたいのは私たちの方なのに。ビジョンに映るサンドアートで描かれた彼らの足元に書かれた文字は5文字。「ありがとう」だった。"足元を見ればただひとつのANSWER"にかけて、なのだろう。もうひとつのANSWERがありがとうだなんて…。なんて粋なの…。

黒田さんの1本マイクにびっくりして思わず泣いてしまった小渕さんにもらい泣きしてしまった。ずっと忘れられないシーンだと思う。

 

晴々がエンドロールのように流れる中、バンドメンバーとふたりが「ありがとう!」「またライブに来てね!」とお客さんに挨拶をして回っていた。みんなが晴々を口ずさむ、まばゆい光の中でその声がどこからも聴こえてくるのがとても素敵で。この1年間で、晴々もどんどん育っていったのだなあと思った。

 

ATBツアー、大好きなツアーがまたひとつ増えました。そしてコブクロのおふたりのことが、もっと大好きになって、これからもきっとその気持ちは変わらないなあと改めて思いました。もうツアーが終わってから数ヶ月たってしまったけれど…どうしても書き起こさねば!と書きました。もう記憶が朧気なので、間違えているところがあるかもしれませんがそれはご愛嬌ということで…………(笑)おしまい。

気が向いたら、また各公演のことも書きます。(書くかな?)

 

 

 

フジロックでELLEGARDENと夢の続きをみた話

 

 

2019年7月26日 天気:雨  

 「山の気候って変わりやすいんだって」

その言葉通り、7月の苗場。雨が降ったりやんだり、小雨になったり大雨になったりを繰り返していた。ああ、これがフジロックなんだなとフジロックの洗礼を受けていた私。待ちに待ったELLEGARDENのライブの前、その日1番の滝のような豪雨に見舞われ「どこまでも雨女だ」と笑った。しかしその数十分後、空は真っ暗闇の中 突然雨を降らすのをやめてくれた。

 

どこまでもどこまでも、その日の記憶を色濃くするための演出なのではないかと思うくらいの、奇跡だった。

(そして後日、細美さんがバックヤードでてるてる坊主を作り、みんなで"雨がやみますように"と祈ってくださっていたと知った。……………どこまでも強くて優しい人達だなあ)

 

闇夜の中、照明がバンッとついたステージで恋焦がれていた4人が演奏しているという紛れもない事実は、それはそれはあまりにも美しくて、私はあの瞬間の胸の高鳴りを、ずっと忘れないだろうなと強く思う。

 

…とかなんとかポエマーおばさんの戯言を450文字くらい並べたけれど、とにかく、最高!の2文字に尽きるよ。楽しかったなあ…。もう2週間も前のことなのに、未だにあの70分間の残像が、残響が頭の隅に残っている。

記憶の限りの感想を残したいので頑張ります。上手く言葉にできるかはわからないけれど、わたしなりの愛をこめて。雑記です。

 

__

 

ELLEGARDENを見るために「この会場のどこにそんなに人がいたんだろう?」と思うくらいの人がGREEN STAGEの周りにいた。私と妹はエルレ以外に特にお目当てのバンドもなく、本当に彼らの演奏を聴くだけのためにフジロックに来たようなものだったので(我ながらすごいなと思う) とにかく周りの治安が良くて、見やすい場所で見たいねと話し合い、最初の1.2曲目で場所を確定することにして前方にスタンバイ。

 

照明がついてみんなの歓声が聞こえて、聞き慣れた歌のイントロが鳴って…その瞬間の胸の高鳴り、高揚感は覚えているのだけれどもうそこから1.2曲目あたりの記憶があんまりない。大きなモニターには彼らの姿は映らずただひたすらに赤色バックに何かの映像が動き続けていたと思う。そんなレベル。でもただただ心臓のBPMはどんどん上がっていってあいみょんじゃないけど「190じゃんこれ」って思った。黙ります。

 

「夢みたいだけど、夢じゃないんだ」と何回も何回も思ったのは生まれて初めてで。ずっと会いたかった音に会えた時のこの言葉では言い表せない感動を噛み締めながら聴いたFire Cracker

かなり前の方で見ていたのだけれど、押しもあって音楽に集中するべく後方へ移動。全体が見渡せる丘の上から観ることにした。

 

Space Sonicを口ずさみながらの全力ダッシュ。贅沢すぎる。「え、やばいな。本物やん。」「やばいな!」「え、やばいな!」しか言えないほど興奮してしまったし、周りの人達がみんなそういう感じだった。語彙を失う人々。それくらいここにいる人達が待ち望んでいた日だったんだなあと思うと勝手にグッときてしまった。Space Sonicのダークな始まり方、サビで爆発するあの盛り上がり、自然と拳を突き上げてしまう衝動的な感じがたまらなかった。あとコーラスがとても美しくて「うわあ、本物やん…」と思わず言ってしまう。70分の中で何回「本物やん」と言ったのだろう。

 

そしてMissing 叫び倒す妹。(カラオケの18番)

高校生の私にとっては日本語詞の方が馴染みやすくて何度も何度も歌詞カードを追って口ずさみながら聴いたことが脳裏にふっとよぎった。自然と口ずさみながら聴いている自分がいて、自分で思う以上に彼らの音楽が自分の中に宿っていることに気づく。サビで拳を突き上げて飛び上がるお客さん、嬉しそうなステージの4人の顔。夢中になって音楽にのめり込んだあの頃の私たちみたい。無我夢中で周りのことなんて何も気にせず顔をくしゃくしゃに笑っていて、とってもいいなあと思った。(きっと私も同じ顔をしていたと思う)

改めて聴いて思ったんだけれどソーダの中の宝石 」っていうフレーズがとても素敵。あと、細美さんが描く世界はいつだって「僕達だけの秘密基地」「僕達の居場所」なんだなあと思う。「僕らの唄 口ずさめば」 

 

「こんばんは〜〜〜〜ELLEGARDENです!」

 

熱狂の渦ってこういうことだ、と思った。文字を読んでもピンと来なかったけれどあの歓声は明らかに熱狂の渦そのものだった。そして、ELLEGARDENなんだなあとやっぱり噛み締める。本当に帰ってきてくれたんだなあ。

 

その次、歌われたのは 高架線

「思うよりあなたはずっと強いからね」

細美さんがこのフレーズを歌った瞬間、泣くつもりなんて無かったのにぼろぼろ涙が零れてビックリした。ああ、そうか、年を重ねたんだなあ。「あなたはあなたが思うより、ずっと強いからね」どれだけ心強かっただろう、どれほど嬉しかっただろう。嬉しくて仕方なくて、分かってくれて嬉しくて、泣いた。何年も経つとこうやって感じ方も変わってくるんだなあ。昔聴いていた時からずっと好きだったけれど、その時とはまた違う感じ方で抱きしめられるのが嬉しい。泣きのエレキギター。美しかった。

「耳鳴りがやまないな 君の声がまだ聞こえるよ」好きだ〜〜…!

 

キラーチューンが飛び出しまくってそのたび身じろぎしながら聴いていたためHPがこの時点ですでに20パーセントくらいになった私。行こうぜ!!!とか煽っていた気がする。気がするだけかもしれないし妄想かもしれない。

 

そしてSupernova イントロが鳴った0.03秒後くらいにあがる歓声と野太い声。いいなぁ、みんな待ち望んでいたんだよね。モニターに映る4人もニコニコしながら歌ったり演奏したりしていたのが嬉しくて。わたしはリアルタイムで活動休止の頃のことを知っているわけじゃないけど、去年の「Supernovaから始まるライブ」にどれだけのひとが10年間の気持ちを爆発させたのかが分かったのは、この曲を聴いたときだった。間違いなく。「Supernovaから始まるライブ」は私たちと彼ら(しいていえば細美さん?)の約束だったんだもんなぁ、と思うとさらに感極まった。疾走感とハーモニーが心地よかったなぁ。サビにかけてエネルギーをため込んでいく感じがたまらなく格好いい!コーラスワーク最強過ぎない?

 

Supernovaの余韻のままPizza Manにバトンがつながれてさらに盛り上がる会場。熱狂の渦の中に紛れもなく私もいた。リズミカルな曲だから自然とみんなが体を横に揺らして、サビで声をあげて楽しそうに聴いているのがよかったなぁ。「Pepperoni Quattro!」ってみんなで言った気がする。あれ、歌ってなかったっけ?とにかくそれくらい盛り上がっていた。(ちなみに、私はどこでみんなでどういう風にシンガロングするかという知識がなかったのでノリでやった。たぶんそういうところだったんだと思う。)

次は何の曲だろうなぁと思っていたら 風の日 !!!!!!!

高校生の私は歌詞の意味をよく考えたこともなかったのだけれど、改めて聴くと「めっっっっっっちゃ歌詞が染みる!」と感極まってまた泣く。ジャンプしながらめっちゃ泣く。”本能のままに突き進めばいいだろ、人間そんなもんなんだからさ、あんまり気負うなよ、ありのままでいけ。"と言われているような気になって。堪えていたものが全部溢れ出した。

なんでわかってくれるんだろう、不思議だなぁ。

「泣いたことのない君は とても弱い人だから 誰かに見られて優しくされると 崩れそうになるけど」 

え、めっちゃ染みるよね。細美さんが日本語歌詞を歌う時のまっすぐはっきりくっきり発音するところが好きで、だからこそ歌詞がばんばん心に突き刺さった。ジャンプしながら泣くなんて人生初めての経験だった。でも一生忘れられない。”風の日には飛ぼうとしてみる” …なんてチャーミングなんだ。でも、そういう大人でありたいね、いつだってありのまま、自分の思うがままに。イントロの一定で刻まれているリズムと急に爆発する演奏がたまらなく好き。うぶさんのエレキのリフが全部格好いいんだわ…。

 

このあたりMCがあったかなぁ~?「こんばんはELLEGARDENです!」

ひとりひとりの声もここで初めて聴けた!本物だ!とまた沸く。

高田さんがめちゃくちゃ真面目に「足下が悪い中お越しいただきありがとうございます~」みたいなこと言って沸く会場。ずぶ濡れだったけど、雨やみましたね、と心の中で会話する私(さすがに気持ち悪い)

で、次がうぶさん。「まさかこのメンバーでこのステージに戻ってこれるとは思わなかった。」って言ってらしたのが印象的だったなぁ。おかえりなさいと心の中でつぶやく私(もう流してもらって大丈夫です)

最後が高橋さん。高橋さんめちゃくちゃ素敵な笑顔でドラム叩いてらしてすごく素敵だったんだ~!!!!「こんっっっな絶景をまたみられるなんて!」って言ってらした。また会いましょうねこの絶景を見ましょうねと話しかける私(もうやめて)

3人とも言葉は少なくても、すごく感慨深そうだったし何より楽しそうだったのに勝手に嬉しくなってしまった。何回も目を合わせて笑うんだよ~最高だよね。

 

フジロック、11年ぶりに帰ってきました!初めての人も、久しぶりの人も。深刻なけがだけはしないように楽しんで帰ってください」

 

深刻なけが、っていう言い方がいいよね。あとは好きに暴れろと。

ちなみに、私はここでエルレが11年ぶりにフジロックに出演することを知った。明らかにいろいろなことに疎すぎるだろう。来てよかったな、と強く思った。どこでもエルレが見られたらそれでいいや、じゃなくて。この、フジロックの、この、GREEN STAGEで見られてよかったなってその瞬間に思って。それまでの皆さんの感慨深そうな顔も楽しそうな顔も言葉も、全部つながった。その場所にしかないかけがえのない思い出を共有させてもらえた気持ちになってうれしかった。

 

次、なにかなぁ~ってわくわくしていたら聴きなれない音。イントロがアレンジされているのかあなんてのんびり思っていたら

「Summer time is gone I miss it so much」

突然何百回も聴いたであろうフレーズが聴こえて時が止まった。ずっと恋焦がれていたThe Autumn Song だった。「え、やばいねんけど」「うそやろ」「まって心の準備が」と焦り散らして泣く。…なんだ、泣いてばっかりだな。でも、人間はうれしくても泣く。すごくすごくうれしいから笑いながら泣く。自分にびっくりするくらいとめどなく涙が流れた。なんですきなの?と聞かれてもうまく答えられないのだけれど、この夏の終わりの焦燥感と疾走感、切なさと物悲しさと歌詞のギャップがずっと好きで。いつか聴きたいなぁ、と思っていた。まさか歌ってくれると思わなくて、びっくりしすぎて何の記憶もない。最初のワンフレーズのことだけは鮮明に覚えているけれどそれ以外は何も残っていないのが悔やまれるので次の機会には冷静に聴きたいな。いや~~~~~嬉しかった。まだ夏は始まったばっかりだったけれど、夏が終わった気持ちです。

The Autumn Song 歌った…という気持ちでずっと呆然と立ち尽くしていたので、Middle Of Nowhereの記憶があやふや。ごめん、すきやのに。めちゃくちゃすきやのに。真っ暗闇の夜に溶けていくみ美しいメロディと声だなぁと思ったことだけはやけに覚えている。

でここで金星 まわりのひとがほぼ全員大きな声で歌っていたことが印象的で、しかもみんな拳を突き上げてちょっぴり泣きそうな顔で嬉しそうに噛みしめて歌う光景がとてもうつくしかったなぁ。

「ねぇ この夜が終わる頃 僕らも消えていく」 
ちょっぴり切なくなるんだけど、みんなで空を見上げて歌うのは僕らのアンセムだ、これが僕たちの歌だ、と胸を張っているような感覚がして不思議だった。まっすぐであれと願ってくれるメッセージがすきだ。ずーっとリフレインするフレーズが好きだし、ずっと同じリズムで刻んでいるギターもいいなぁ。

 

でこのあたりでMC。

 

「いやぁ~~~~フジロックありがとう。うぶや高橋が「もうここに立てる日が来るとは思ってなかった」とかこんな光景が見れると思ってなかったとか言ってけど、俺はさ、フジロックに11年前。休止する前に出たんだけど、このステージに立てる人だけ通れる小さい橋があんだよ。その橋を渡って帰る時、ぜってえ自分のバンドでまたこの橋を渡ってステージに立つって10年間毎日思ってきたから…なんていうか、夢が叶ったんだ。

そんな物語、お前らにとってはどうでもいいかもしんねえけど、俺にとってはやっぱりめちゃくちゃうれしいんだよな。」

「このステージに立てることが決まった時から人生最高の日が更新されるんだなって思っててさ、演奏している時間、1秒たりとも逃さず噛み締めようって決めたのに、俺は迷っている。飲むか、飲まないか。笑 (と言いつつビールを飲む)」

 

すごくしあわせそうに話していたのが印象的で。すごくすごく、すきだった。10年間の細美さんの想いだけは知っているけれど、(毎年9月にブログを更新してくれる優しさと約束の心強さ)彼らの物語の先にいることができたのだがなんだか不思議で、一緒に見た景色があるわけではないしその光景を懐かしむことができなくても、その物語に色をつける要素の一つになることができた気がして、嬉しくなった。

細美さんの話し方をそのまままるごと覚えてきたかったんだけどどうにも無理だったから脚色してしまっているかもしれないね…。すごくすごくすごーくしあわせそうだったのは間違いない。

 

このあたりの記憶が曖昧なんだけれど、泣いている場合ではない!ここからは、はしゃぐぞ!と気合を入れなおして待ち構えた次の曲がRedHot 

もうはしゃぎまくったよね…!体が勝手に動き出すんだもん。死ぬほど聴いたししぬほど歌ったRedHot。2番のAメロの最後のドラムのめちゃくちゃ格好いいフレーズが好きでずっとエアドラムしちゃうくらいに盛り上がった。最後の大サビ前の爆発力も、たまらなくて疾走感にいつだってドキドキする。

 

でここで、ジターバグ。好き。

フジロックに行く前にジターバグの中にある歌詞をタイトルにしたブログを書いた。ジターバグの歌詞はどこが好きとかそういうレベルではなく全部好きで私の原点だと思うので、歌ってくれるとは思っていたけれどやっぱり歌ってくれると嬉しくてうれしくて仕方なかった。

「いつだって君の声が この暗闇を切り裂いてくれてる」

何回この言葉に救われただろう。なんで私の気持ちがわかるんだろうって。どうにも悲しくて仕方ないときに、この先の見えないもどかしさでいっぱいの憂鬱な暗闇を切り裂いてくれるのは、君の声、すなわち音楽だった。勝手に「君」に「音楽」と当てはめて聴いていた。いつだって、音楽がわたしの暗闇を切り裂いてくれたんだ。それを明確に言葉にしてくれたこの歌はやっぱりわたしとっては特別なんだよなぁ。きらきらした宝石みたいな歌なんだよなぁ。

 

No.13

イントロが鳴った瞬間「え、嘘やろ」って声に出してしまうくらいまさかだった。それこそ、フジロックに行く前に書いたブログに「9月9日じゃないけど、晴天、の下聴きたい音楽がある」って書いていたの。マジか、うたってくれるとは。と頭を抱えた。雨は止んだ、まさに「July 26th It's a Sunny day」だった。雨が止んだのは、演出だったのではないかと思うくらいあまりにもシチュエーションがぴったりで惚れ惚れしてしまった。

もうNo,13で使い果たした体力を振り絞って聴いたSalamander

とにかく暗闇の中で聴くSalamanderの雰囲気にピッタリな格好よさ…。

そして 
「立ち止まって見上げた空に 今年初の星が流れる なんとなくこれでいいと思った」 あまりにもシチュエーションに合いすぎていて。苦しかった。恋に落ちた少女の気持ちだった。
空を見上げながら歌う横顔も、虹色の照明も、きれいだったなぁ。ジェスチャーがすごくすきだったんだけれど、わすれちゃった。なんだったんだろう。「虹」のときになにかしていたんだよなぁ。

 

「いやぁ~~~~楽しいなぁ。ありがと。前までは、再始動したバンドが再始動してから仲良くなるとか茶番だと思ってたんだけど、あのね、今俺ら超仲良いんだわ。めちゃくちゃ仲良い。茶番って笑ってたのにな。

大した人生だなあって思うよ。想像もしていなかったことが今、起きてる。10年…自分でわかるくらいに変わった。みんなも自分では気づかなくてもきっと変わっていると思うんだよな。だからきっとこれからの人生でも予想だにしなかったことがまだまだ起きるはず。」

 

「お知らせがあります…あのね、ケミカルがもう出てきます。(笑)

時代が変わればフロアの雰囲気も変わんだけどさ、…でも、俺たちのライブは日本一シンガロングが凄かった気がすんだけどなぁ…?」

 

って煽られてからのMake A Wish !!!!!! すさまじいシンガロングだった。後ろの方で見ていたのに、大人見の人なんてひとりもいないの。

恥ずかしそうな人もいない。ただただ、目の前にいる4人に届け!!エルレが好きなことも、ずっと待ち望んでいたことも、という気持ちでみんなが死ぬほど大きな声で歌う姿があんまりにも素敵で、私も負けじと声を張り上げた。知らないお兄さんたちと目があって、一緒に歌う感じ。あぁ、これだ。私の好きな音楽の魔法。

心地よい風が吹いて、だんだん真っ暗になってきて明らかに野外フェスのロケーションなのに、まるでライブハウスにいるみたいだった。

あの不思議な感覚はずっと忘れられそうにない。すげーな、って顔して笑ってほしくてみんなで歌ったの、なんだかこどもみたいでよかった。あのころライブキッズだったこどもだったわたしたちが大人になって彼らの音楽にまた会いに来れた歓びを噛みしめながら聴いた。

私たちのアンセムなんだよ、間違いなく。

 

そして最後を締めくくるのはスターフィッシュ  

この先の未来がずっとずっと続いていくことを約束してくれるような、そんな締めくくりだった。

 

 

70分間。青春の詰まった70分間だった。イントロが鳴った瞬間にあがる歓声、鳴り止まない拍手。音をたいせつに抱きしめるように聴くひとたち。みんながひとつひとつのじぶんの思い出を抱きしめながら、その情景を思い出しながら聴いているのが分かって。よかったなぁ、と言いながら肩を組むおにいさんたち。静かに聞き入るお姉さん。はじめて聴いたけどめっちゃよかったと言っていた女の子。みんなみんなそれぞれにいろんな想いを抱きしめながらすごした70分間だったのだと思うと感慨深くて、あぁ、こんなに素敵なこの光景をずっとずっと忘れたくないなぁと思った。


そんな瞬間、細美さんが空を見上げて「神様、ありがとう」なんていうもんだからわたしは、また堪えていた涙をひっこめることができなかった。あぁ、きょうはうれしい涙におぼれた日だったなあなんて笑い泣きしながらわたしも空を見上げて「神様、ありがとう」って思った。

 

虹で歌っていた「積み重ねた思い出とか音を立てて崩れたって 僕らはまた今日を記憶に変えていける」このフレーズがすべてだと思った。忘れたくないし、きっと忘れられない。何回だって私はこの日のことを記憶に変えていくよ。

 

 

 「ガキのときには思いつかなかったような夢を一緒にまた見ましょう」

 

もっともっと早くにライブハウスに行けばよかった、とずっと後悔していた8年間の気持ちをすべて吹き飛ばしてくれたのはこの言葉だったよ、好きしかないでしょ。格好いいでしょ。知ってる。

一緒に見てきた景色を共有できなくったって、あの頃には思いつかなかったような面白いことをしようぜ。そんな夢を見ようぜ。って「これから」を作っていけるしあわせを示唆してくれる。なんて粋でなんて素敵な殺し文句なのだと思わず頭を抱えたし、プロポーズ並のど直球な150kmストレートだったから照れてしまった。嬉しいなぁ、この先の約束をしてくれることが。

先日のラジオで、「すっごく待たせちゃったけど、ちゃんと約束を果たせてよかった」と言っていたし「未来って何があるかわからなくて、見えないから不安なんだよね。だから安易に約束って軽々しくしちゃダメだと思ったし、破るのも駄目だと思った」というようなことを言っていたのが印象的で。細美さんはよく「確約はできないけど」とか「絶対とはいえないけど」って言うなぁって思っていたのがここに繋がった。

そんな人に「これからも一緒に夢の続きを見ましょう」なんて言われてしまったら、もう恋に落ちるしか方法が見つからないんだけれど、私には。すきだなぁ。今だから、みつけられる夢があることも、今だから、みつけられる宝石があることも。

彼らの音楽をまだまだ聴いていたい、これからを一緒に作っていきたい。そんなことを思った夜でした。おかえり、が言えてよかったなぁ。

 

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8000文字になってしまった。私の日記を読んでくれた方がいれば、ありがとうございます。(笑)

そうそうMCの部分は、メモをとりながら聞いたわけではないのでうろ覚えなのでこういうニュアンスだったんだなぁくらいに思っていただければ嬉しいです。おしまい。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つよい といわれた話

「先輩、なんでそんなに強いんですか?」

後輩に突然言われたこの言葉、その日から結構な頻度で言われるようになった。どうやらわたしは「強い」らしい。「腕っぷし」「力」という意味ではなく(そちらもかなり強いけれど)「精神的に」強いという意味のようだった。

確かに昔は人の目をとても気にしていたし、相手にどう思われているかが気になっていた。評価されることも怖かったし、その評価を気にしていた。悪口を言われると心が折れたし、ずっと落ち込んでいた。この時の私を「強くない」とするなら、たしかに。そういえば最近色んなことがあんまり気にならなくなったなあ……………。

そういう姿を見て「強い」と思ったのだと思う。言われてみればそうだ、どんな嫌味を言われようが3秒で切り替えられるようになったのだから、「強く」みえるのだろうな、と。

 

きっとわたしは「すき」なものに囲まれているから強くなったんだと思う。

わたしの信じたすきなものたちやすきなひとたちがわたしを肯定してくれる。それだけではなく、すきなひとやすきなことのことを考えている時間をとびきりしあわせだと感じられるからこそ、その時間をできるだけ長くとりたいと思うようになった。嫌なことや、辛いことを考える時間よりも、すきなひとやすきなことに使う時間をより長く。すきなひとを想いながら言葉を紡ぐことに重きを置きたいと思うようになってから、「自分に愛をもって接してくれない人」に何を言われても何を思われても平気になった。(嫌われる勇気 を見たことも大きかった。かなり影響を受けている!)

 

だって、あなたはわたしのことすきじゃないでしょ?わたしもすきじゃないから。

 

我ながら飄々としている。でもそういうしがらみは私の人生に必要のないものなんだと今は思う。

すきなひとのことを考えたいな、できるだけ。すきなひとの言葉を大切にしたいな、ずっと。そう思うようになったら、毎日とても幸せで、愛おしくて仕方ない瞬間がたくさん訪れる。

わたしはすきなものがたくさんあるタイプなので毎日ひっきりなしにわたしに「すき」がいろんな方向から愛を投げてくれる。まさに「すき」の渋滞を巻き起こすレベル。だから、わたしは強くなったのだと思う。「すき」がもたらしてくれるパワーは凄まじく大きい。

すきなものを好きだと言っている人の放つきらきら煌めくエネルギーがとてつもなく好きだ。好きなものについて話をする笑顔が、好きなものに触れている時の幸せそうな顔がこの上なく好きだから。「すき」があるひとは強いと思うんだよね。

だって、「すき」はおまもりだから。ずっとずっといちばんそばにいてくれるおまもり。

 

これからもわたしのまわりの「すき」を大切にして生きていきたいな。できるだけ多くの「すき」に囲まれながらその「すき」を抱きしめながら、私は強く、凛々しく、前を向いて歩いていきたい。

あなたのおかげで私は強くなれたよ、ありがとう。わたしのすきなひとたち。これからもどうぞよろしく。